Vol.19＜前編＞マンションの外壁はやっぱりタイル張り！？

新築もいいけど、好きな街で、オリジナルの暮らしがしたいなら中古を買ってリノベーションするのがおすすめ！でも、中古物件ってどうやって探せばいいの？というギモンにお答えします。
今回は、外壁についてのお話です。
インターネットなどで物件探しをしていると、物件のアピールポイントとして「外観タイル張り」と強調されていることがよくあります。
タイル張りのマンションは重厚感や高級感もあり、見た目の印象がいいとされています。
マンション全体のデザインの印象に大きく影響を与えるマンションの外壁。これにはどのような種類があるのでしょうか。


施工方法は「タイル張り」と「吹き付けタイル」の2種類

マンション外壁の施工方法には、大きく分けて「タイル張り」と「吹き付けタイル」の2種類があります。

タイル張り…その名の通り、コンクリートの表面に石材や磁器質のタイルを貼って仕上げたもの
吹き付けタイル…コンクリート面に対して合成樹脂とモルタル等を混ぜ合わせた素材を吹き付けて覆うタイプ

「外観タイル張り」のマンションは、外壁がすべてタイル張りかというと必ずしもそうではありません。
バルコニーの内側や共用廊下の壁など、外側から見えない部分は吹き付けタイル等で仕上げられていることがよくあります。


タイル張り　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　吹き付けタイル

では、タイル張りと吹き付けタイル、それぞれの違いをみていきましょう。


見た目の美しさ

人によって感じ方に差はあり、好みの問題もありますので一概にはいえません。
しかし、一般的にはタイル張りのマンションの方が、重厚感や高級感があるといわれています。

とくに、ヴィンテージマンションなどで使われる、一枚一枚丁寧に焼き上げられた磁器質のタイルなどは
年月の経過によって色味が深さを増し、昨今の新築マンションなどではなかなか表現できない、独特なコントラストや質感が表れます。

一方、吹き付けタイルは風雨による汚れや、劣化や地震などによるひび割れが目立ってくると、美観を維持することが難しくなってきます。
そのため、定期的な塗り替えが必要となります。

＊写真はイメージです