「既存利用」で思い出も資源も大切に。使えるものは生かして叶えるエシカルな暮らし
新築のおうちと違い、リノベーションでは元々あるものを選んで残したり、キレイに磨いて再利用することが可能です。住まいに宿る思い出や資源を大切にしつつ、場合によってはコストダウンにつながるという嬉しい一面も。そんな「既存利用」をとり入れたリノベーション例を集めてみました。
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目次
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先代こだわりの造作ドアや欄間を新居のシンボルに
【戸建て|築38年|リノベ面積 約198㎡】
アールの形の重厚なドアは、先代であるお父様がこの家の新築時に特注でつくったもの。
ご親戚も集まるという本家のご実家の、玄関を入ってすぐの場所に再利用しました。
ドアの奥はお母様の居室で、ドアのイメージに合うシックな花柄のアクセントクロスを採用しています。
リビングには以前の仏壇の扉を壁にはめ込んで、ご先祖様のための新しい場所に。
左上の欄間も再利用し、廊下側への採光の役目を果たしています。
廊下側から見るとこんな感じで、職人技で組まれた木格子の意匠が生かされていますね。
住宅性能は大幅にアップして住みやすく、思い出は大切にリノベーションされました。
この写真の事例詳細はこちら:事例No.870 力を合わせて挑戦 ~本気の断熱・気密住宅へ~
部分リノベで、小上がり畳のふすまをそのまま使用
【戸建て|築10年|リノベ面積 約6㎡】
小上がり和室の部分リノベで、在宅ワークに使える掘りごたつのカウンターを設けた例です。
柱、障子、プリーツスクリーンはそのまま活用し、住みながら工事をおこなっています。
壁に沿って床を堀り込み、木目の美しいブラックチェリー材でカウンターと吊り戸棚を造作。
デスクライトを置かなくてすむよう、吊り戸棚の下には間接照明を仕込みました。
この写真の事例詳細はこちら:事例No.947 日々の暮らしがはかどる小上がり空間
既存の建具と床を、新しくした部分と違和感なく施工
【マンション|築14年|リノベ面積 約63㎡】
お子さまの成長に合わせて住み替えも含めて検討するなか、最終的にリノベーションを選んだお客様。
子ども部屋と収納の確保によって、片付きやすいスッキリとした空間を目指しました。
築14年で風合いが出てきた無垢の床や建具は既存を利用。
造作家具などもナチュラルな木目を生かし、全体の統一感をはかっています。
キッチンは向きを変えて、床をメンテナンスしやすいフロアタイルに。
既存床を残した部分との違和感がでないようラインを揃えつつ、丁寧に施工してキレイに納めています。
この写真の事例詳細はこちら:事例No.933 音楽を奏で、食事を楽しむ
実家の思い出深い床を生かしながら住み心地をアップ
【戸建て|築30年|リノベ面積 約135㎡】
ご実家を引き継いで、耐震や断熱の性能アップを中心に暮らしやすくリノベーションした例です。
2階LDKは独立型だったキッチンを対面式に変え、ブルーを差し色にした爽やかなインテリアでまとめました。
隣接していた吹抜けの居室もリビングに取り込み、開放感たっぷりの大空間に。
経年変化で味わいが増した無垢フローリングや梁は既存を利用し、素材感を感じる住まいとなりました。
この写真の事例詳細はこちら:事例No.946 リノベで叶えた“想い出と暮らす家”
築浅の中古戸建てを購入&使える設備は賢く再利用
【戸建て|築16年|リノベ面積 約52㎡】
お子さまの誕生をきっかけに、一戸建てのマイホームを手に入れたいと物件探しをされていたお客様。
スタイル工房のワンストップサービスを通し、比較的築浅の中古物件の購入にふみ切りました。
キッチンとバスルーム、トイレなど使える設備はそのまま利用し、大幅にコストダウンを実現。
キッチンは背面に収納をプラスして使い勝手を向上しました。
棚の設置や壁の珪藻土塗りなど、DIYも積極的に取り入れています。
この写真の事例詳細はこちら:事例No.901 木の温もりに包まれて
まとめ
「こんなことできるんだ!」と驚かれることも多い既存利用のリノベーション。想い出の建具や建材を生かしてリノベーションしたい場合は、できるだけ早い段階でプランナーにお伝えください。それらをとり入れたプラン提案や、アイデアがより具体的になります。
また、中古購入で既存利用を狙う場合も、使えるかどうかを早めにプロに見てもらうようにしましょう。ワンストップリノベ―ションを利用すれば、物件購入前から判断してもらえるので安心です。気になる方は、ぜひ個別相談会にご参加ください。