優しい足触りと和の雰囲気で、ひと休みをもっと心地よく。「畳」のあるリノベ
すっかりフローリングが主流の生活のなかでも、たまに恋しくなるのが「畳」。一室まるごとを和室にしなくても、床の一部に畳を入れたり、小上がりの畳コーナーをつくることでくつろぎムードがぐんと上がります。今回は、畳をとり入れて空間を居心地よく整えたリノベーション例を集めてみました。
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目次
- ちょっとしたラグを敷く感覚で、床の一部を畳敷きに
- フローリングとフラットにつないで洋室でも違和感ゼロ
- リビング横の洋室を畳に。昼は大空間、夜は寝室として
- ベンチとして使える小上がり畳は、床下に収納たっぷり
- 和室を取り込んだ広々リビングに、小上がり畳をDIY
- まとめ
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ちょっとしたラグを敷く感覚で、床の一部を畳敷きに
【マンション|築22年|リノベ面積 約70㎡】
中古マンションを購入し、バルコニー側の居室をつなげて広々としたLDKをつくった例。
写真左側、エアコンの辺りにもともとは壁があり、手前は6畳の和室でした。
和室スペースはフローリングにしてLDKとつなげつつも、床の一部を畳に。
ソファでゆっくり過ごすときは、裸足で畳の柔らかさを楽しむことができます。
リノベなら床をフラットに仕上げることができるため、お掃除がしやすく納まりもキレイです。
この写真の事例詳細はこちら:事例No.931 光と風とともに心地よく、自分らしく
フローリングとフラットにつないで洋室でも違和感ゼロ
【マンション|築41年|リノベ面積 約63㎡】
先ほどの例と似た間取りで、やはり手前の和室スペースをLDKに取り込んで広くしたリノベーションです。
こちらのおうちは畳スペースを少し大きくとり、お布団が敷けるほどの広さに。
フローリングとはフラットにつながっているため、北欧モダンのインテリアとも馴染んでいますね。
こちらの畳スペースは寝室として使っており、就寝時はロールスクリーンを下ろすことができます。
廊下側の2つの個室は子どもたちにゆずり、リビングを寝室としても使えるようにした例です。
この写真の事例詳細はこちら:事例No.954 受け継いだ住まいを Brush up
リビング横の洋室を畳に。昼は大空間、夜は寝室として
【マンション|築17年|リノベ面積 約57㎡】
同様に、リビングの畳コーナーを寝室としても使っている例をもうひとつご紹介します。
こちらはもともと洋室だったスペースを小上がりの和室にしました。
昼間はリビングとつなげてくつろぎの場所として。
夜、お休みになるときはロールスクリーンを下ろして、部屋として独立させています。
このように、空間にフレキシブルな役割を持たせるリノベーションは、マンションでは特に人気です。
この写真の事例詳細はこちら:事例No.916 柔らかく変化する空間
ベンチとして使える小上がり畳は、床下に収納たっぷり
【戸建て|築10年|リノベ面積 約6㎡】
こちらはもともとあった小上がりの和室を、使い勝手よく部分リノベした例です。
お悩みは、玄関&階段ホールとダイニングキッチンに囲まれたオープンな和室をうまく活用できないことでした。
そこで、壁に沿って床を堀りこみ、掘りごたつのように足をおろして腰かけられるように。
さらに、木目の美しいブラックチェリー材を使ってカウンターと吊り戸棚を造作。
吊り戸棚の下には間接照明を仕込み、在宅ワーク用のスペースとして使えるようにしました。
使いづらさを感じていた床下収納は引き出しと、畳を上げて出し入れできる収納スペースに。
取り出しやすい引き出しには日常使いのもの、畳を上げる収納には防災用品などを収納されているそうです。
この写真の事例詳細はこちら:事例No.947 日々の暮らしがはかどる小上がり空間
和室を取り込んだ広々リビングに、小上がり畳をDIY
【マンション|築38年|リノベ面積 約69㎡】
バルコニー側にリビング・ダイニングと和室という間取りを、大空間のLDKにリノベーションした例です。
板張り天井の部分がもともとの和室で、ここに小上がり畳をDIYでつくりました。
プランニング段階からすでにDIYのご希望があったため、小上がり畳を想定してリノベーション。
そのため、リノベでつくった収納などまわりの空間との納まりもきれいにまとまっています。
この写真の事例詳細はこちら:事例No.945 綿密プランと冒険心のコラボレーション
まとめ
畳といえばイグサのイメージがありますが、樹脂や和紙などの畳も多く流通しています。従来の畳よりも丈夫かつお手入れが簡単で、カラーバリエーションが豊富なのが特徴です。
また、最近は畳縁がなく半畳タイプのサイズが主流で、限られたスペースにも使いやすく、洋室のインテリアにも違和感なく馴染みます。実現したい雰囲気や敷きたい場所に合わせて選んでみてください。