プロのテクニックが光る
今回ご紹介するのは、クロス職人「ヒロインテリア」のIさん。
クロスを貼る作業について、実演を交えながらお話を伺いました。
まずは、壁紙を貼る前に欠かせない重要な工程について。
この作業、なんの作業だと思いますか?
なにやらかっこいい機械を背負い、今にも空へ飛び立ちそうな雰囲気もありますが……
もちろんそんなことはなく、Iさんは機械を使って下地の壁にヤスリをかけています!
壁紙を貼る作業のなかで、ヤスリがけはとても重要な工程のひとつ。
壁紙がキレイに貼れるよう、パテで埋めた部分をヤスリがけして土台をなめらかに整えていきます。
以前まではコチラの道具を使って、ひたすら手でゴシゴシ……。
時間も労力もかかる大変な作業だったそうです。
それが機械を使うことで、低い場所も天井も、効率よくラクにヤスリがけをすることが可能になりました。
脚立を使わなくても作業できるので、安全面でも安心ですね。
粉くずが舞う心配もないので、現場を汚すこともなく、Iさん自身が真っ白にならずにすむようになったそう。
やっぱり職人のみなさんは、使う道具にもこだわりがありますね♪
続いて、壁紙に糊をつける工程も実演してくださいました!
まずは、糊付け専用の機械に壁紙をセットして、必要な分のメーター数を入力します。
あとはスタートボタンを押すだけ。どんどん糊付けされた壁紙が出てきます!!
床につかないように、糊がついた面同士を折りたたんでいく作業はまさに職人ワザ。
見とれているうちに、あっという間に終了です。
糊付けもできたら、実際に壁紙を下地に貼っていく工程へ。
今回は特別に、ボードを使って貼り方を詳しく教えてくださいました。
壁紙の幅は決まっているので、お部屋のサイズに合わせて何枚かを貼り合わせていきますが、
ここからもプロのテクニックが光ります!
実は、壁紙は糊が乾くと縮んでしまうため、ただ壁紙同士を隣同士に貼り合わせただけでは、
貼り終わって数日経ったあとに隙間が空いてしまうことがあるんです。
そのため、貼り合わせた面をより隙間なくキレイに仕上げるために、
「重ね切り」しながら壁紙を貼っていきます。
定規のようなシートを壁紙が重なり合う部分に貼り、
そのうえにカッターで切り込みをいれるため、壁を傷つけることはありません。
「お家の壁紙を自分で貼ってみたけど、貼り合わせた部分がうまくいかなかった」
そんな経験をしたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが……
「重ね切り」というこのひと手間が、職人さんたちに壁紙を貼ってもらったときに、
キレイに仕上がっているポイントでした!
ヒロインテリアのIさん
お忙しい中、貴重なお時間をありがとうございました!
これからもどうぞよろしくお願いいたします♪