Vol.4 お披露目会と、若手社員たちの「これからのスタイル工房」
2018年9月10日(月)
リノベーションのリアルな現場をお伝えする「リノベ密着レポ」。第8弾は、スタイル工房としては初めてのモデルルームができるまで。最終回となる今回は、各支店のスタッフを呼んでのお披露目会。
その場所で、モデルルームづくりに携わった若手社員の方々に、細かいこだわりと見てほしいポイント、これからのお仕事のことを聞いてみました。
なにやら楽しげな雰囲気、今日は……
ようやく完成した新高円寺モデルルーム。
一般公開に先がけて、今日は社内のお披露目会です。
仕事の合間をぬって、浜田山店・新高円寺だけでなく横浜店と青山店からも社員が集まりました。
お菓子とお茶をいただきながら、和気あいあいとした雰囲気ながらも、図面や仕様書を広げて話すのはやはりプロの話。
真剣な表情で素材や仕上げに触れて確かめたり、たくさんメモをとっていました。
お披露目会の様子
そんな中、落ち着いたムードを醸し出すこちらのふたり。
プランナー・黒沢(左)とアシスタントプランナー・田邉
モデルルームのプランニングに参加しているため、今日はオブザーバー的な立場で参加。
スタッフからの質問などに答えていました。
アシスタントプランナー・田邉の「神は細部に宿る」
スタイル工房に来て4年目、前職はカーテンの営業をしていたという田邉。
インテリアコーディネーターの有資格者でもあります。
ちなみにアシスタントプランナーの仕事というのは、プランナーとお客様が決めたプランをより具体的なかたちにしていくこと。
内装のコーディネートや現場(工事部)との橋渡し役など、なにかと多方面に気くばりが必要な立場でもあります。
そんな田邉のこだわりポイントは、どこだったのでしょうか。
「素材やデザインを活かす細部のおさまりです。細かいところをきちんと仕上げることで、空間全体の統一感や素材の質の高さが伝わるようにしました」。
たとえばLDKを2WAYに仕切る吊り戸。
使っていないときはできるだけ存在感が出ないように、天井と戸先納まりにこだわっています。
吊り戸の天井部分(左)と、床との設置部分(右)
天井のレール部分は天井内に納めて、開け放している時もフラットに。こうすることで、ラインが揃ってすっきりと一体感のあるリビングに見えます。巾木を使わないことで、洗練された印象にも。
這いつくばってみないと分からない部分ではありますが、空間全体に影響しています。
また、ダイニングと廊下の間には天然石風のタイルが使われていますが、その仕上がりもポイント。
「ガラス戸の境目や角にあたる部分に、役物(やくもの)と呼ばれる加工のタイルを使っています」。
「境目の美しさがポイント」と田邉
タイルのつなぎ目や端については、タイルを切ってかちまけをつけて納めることもあります。
しかし、役物を使うことで、本物の天然石を切り出して積んでいるような重厚感が生まれるのです。
タイルの貼り方を指示した割付図(左)と施工の様子(右)。土台が木とは思えない仕上がり!
まさに、「神は細部に宿る」。
分かる人が見れば分かる手仕事でスタイル工房の技術を伝える、大切な要素の数々を教えてもらいました。
プランナー・黒沢による「美しく気配りのあるキッチン」
チーフプランナーである渡辺による全体プランを、より具体的にプランニングしていったのが黒沢。
プランナーとしての実績も豊富な黒沢は新高円寺オフィスのリーダー。
スタイル工房が歩き出したばかりの頃からのスタッフでもあり、若手メンバーのよき相談役となっています。
黒沢のイチ押しは、ナラ材とウォールナット材、黒い人造大理石を組み合わせたキッチン。
「家具店とコラボレーションし、いちから設計しました。『飽きがこない・普遍的』というオーダーに対して、ナチュラル過ぎず、黒を適度に取り入れながら、自分がお客様に紹介したいものを作りました」。
「黒の使い方に惚れて」と事例を見たお客様からご指名をいただいたこともある黒沢。
そのシャープな美しさで、男性が立ってもさまになるキッチンに仕上がっています。
デザインもさることながら、「マネしたい」と思える細かい思いやりが盛り込まれているのも特徴。
たとえばシンクは洗剤とスポンジを置くスペースをシンクの奥にくりぬいて設けました。
これにより、シンク内部がフラットで使いやすく、見た目もスッキリ。
外に出すとごちゃごちゃして見えがちな調理家電は、扉付きの大型の引き出しにまとめてしまうことができます。
こちらの引き出しの中にもコンセントが設けられているのが心憎い!
モデルルームとして「造作キッチンならでは」というポイントを見てもらうことができます。
「当たり前のことをブレずに、想いに寄り添って」
「モデルルームを採用の場にも使いたい」という社長の思いにちなんで、いまのお仕事のことや、どんな人に来てほしいかなどを聞いてみました。
「プランナーさんの特徴を吸収して、いつかは若手の人にもマネしてもらえるような仕事をやっていきたいですね。スタイル工房は個性を大事にする会社。色んなキャラの人がいるので、その環境を楽しめる人に来てもらえたら。『自分では普通』と思ってても、変わってるねってよく言われる人が向いている気もします(笑)」。(田邉)
「言葉にするとサラッとしてしまうのですが、当たり前のことを丁寧に、ブレずにやっていきたいです。これって実はすごく大変なので。お客様の想いに寄り添うということをいつも根っこに持ちながら、どんなリノベーションにも面白さや意味を見出していけたらと思っています」。(黒沢)
全く別の時間・違う場所でお話を聞いたのに、「いい仕事、まっとうな仕事がしたい」「少々型破りでもいいから」という社長の言葉、「スタイル工房の『当たり前』を伝えたい」という渡辺の言葉とリンクする内容に。
それぞれに表現の違いはあるものの、これがスタイル工房のDNAなのでしょう。
そのDNAを集めた新高円寺モデルルーム「リノベーションギャラリー」では、お客様向けのセミナーなどが開催中。
人と人、リノベと人との幸せな出会いの舞台として走り始めています。
その場所で、モデルルームづくりに携わった若手社員の方々に、細かいこだわりと見てほしいポイント、これからのお仕事のことを聞いてみました。
なにやら楽しげな雰囲気、今日は……
ようやく完成した新高円寺モデルルーム。
一般公開に先がけて、今日は社内のお披露目会です。
仕事の合間をぬって、浜田山店・新高円寺だけでなく横浜店と青山店からも社員が集まりました。
お菓子とお茶をいただきながら、和気あいあいとした雰囲気ながらも、図面や仕様書を広げて話すのはやはりプロの話。
真剣な表情で素材や仕上げに触れて確かめたり、たくさんメモをとっていました。
お披露目会の様子
そんな中、落ち着いたムードを醸し出すこちらのふたり。
プランナー・黒沢(左)とアシスタントプランナー・田邉
モデルルームのプランニングに参加しているため、今日はオブザーバー的な立場で参加。
スタッフからの質問などに答えていました。
アシスタントプランナー・田邉の「神は細部に宿る」
スタイル工房に来て4年目、前職はカーテンの営業をしていたという田邉。
インテリアコーディネーターの有資格者でもあります。
ちなみにアシスタントプランナーの仕事というのは、プランナーとお客様が決めたプランをより具体的なかたちにしていくこと。
内装のコーディネートや現場(工事部)との橋渡し役など、なにかと多方面に気くばりが必要な立場でもあります。
そんな田邉のこだわりポイントは、どこだったのでしょうか。
「素材やデザインを活かす細部のおさまりです。細かいところをきちんと仕上げることで、空間全体の統一感や素材の質の高さが伝わるようにしました」。
たとえばLDKを2WAYに仕切る吊り戸。
使っていないときはできるだけ存在感が出ないように、天井と戸先納まりにこだわっています。
吊り戸の天井部分(左)と、床との設置部分(右)
天井のレール部分は天井内に納めて、開け放している時もフラットに。こうすることで、ラインが揃ってすっきりと一体感のあるリビングに見えます。巾木を使わないことで、洗練された印象にも。
這いつくばってみないと分からない部分ではありますが、空間全体に影響しています。
また、ダイニングと廊下の間には天然石風のタイルが使われていますが、その仕上がりもポイント。
「ガラス戸の境目や角にあたる部分に、役物(やくもの)と呼ばれる加工のタイルを使っています」。
「境目の美しさがポイント」と田邉
タイルのつなぎ目や端については、タイルを切ってかちまけをつけて納めることもあります。
しかし、役物を使うことで、本物の天然石を切り出して積んでいるような重厚感が生まれるのです。
タイルの貼り方を指示した割付図(左)と施工の様子(右)。土台が木とは思えない仕上がり!
まさに、「神は細部に宿る」。
分かる人が見れば分かる手仕事でスタイル工房の技術を伝える、大切な要素の数々を教えてもらいました。
プランナー・黒沢による「美しく気配りのあるキッチン」
チーフプランナーである渡辺による全体プランを、より具体的にプランニングしていったのが黒沢。
プランナーとしての実績も豊富な黒沢は新高円寺オフィスのリーダー。
スタイル工房が歩き出したばかりの頃からのスタッフでもあり、若手メンバーのよき相談役となっています。
黒沢のイチ押しは、ナラ材とウォールナット材、黒い人造大理石を組み合わせたキッチン。
「家具店とコラボレーションし、いちから設計しました。『飽きがこない・普遍的』というオーダーに対して、ナチュラル過ぎず、黒を適度に取り入れながら、自分がお客様に紹介したいものを作りました」。
「黒の使い方に惚れて」と事例を見たお客様からご指名をいただいたこともある黒沢。
そのシャープな美しさで、男性が立ってもさまになるキッチンに仕上がっています。
デザインもさることながら、「マネしたい」と思える細かい思いやりが盛り込まれているのも特徴。
たとえばシンクは洗剤とスポンジを置くスペースをシンクの奥にくりぬいて設けました。
これにより、シンク内部がフラットで使いやすく、見た目もスッキリ。
外に出すとごちゃごちゃして見えがちな調理家電は、扉付きの大型の引き出しにまとめてしまうことができます。
こちらの引き出しの中にもコンセントが設けられているのが心憎い!
モデルルームとして「造作キッチンならでは」というポイントを見てもらうことができます。
「当たり前のことをブレずに、想いに寄り添って」
「モデルルームを採用の場にも使いたい」という社長の思いにちなんで、いまのお仕事のことや、どんな人に来てほしいかなどを聞いてみました。
「プランナーさんの特徴を吸収して、いつかは若手の人にもマネしてもらえるような仕事をやっていきたいですね。スタイル工房は個性を大事にする会社。色んなキャラの人がいるので、その環境を楽しめる人に来てもらえたら。『自分では普通』と思ってても、変わってるねってよく言われる人が向いている気もします(笑)」。(田邉)
「言葉にするとサラッとしてしまうのですが、当たり前のことを丁寧に、ブレずにやっていきたいです。これって実はすごく大変なので。お客様の想いに寄り添うということをいつも根っこに持ちながら、どんなリノベーションにも面白さや意味を見出していけたらと思っています」。(黒沢)
全く別の時間・違う場所でお話を聞いたのに、「いい仕事、まっとうな仕事がしたい」「少々型破りでもいいから」という社長の言葉、「スタイル工房の『当たり前』を伝えたい」という渡辺の言葉とリンクする内容に。
それぞれに表現の違いはあるものの、これがスタイル工房のDNAなのでしょう。
そのDNAを集めた新高円寺モデルルーム「リノベーションギャラリー」では、お客様向けのセミナーなどが開催中。
人と人、リノベと人との幸せな出会いの舞台として走り始めています。