プロカメラマンに聞いてみました!我が家の写真を撮る時に押さえるべきポイント
2019年2月3日(日)
「リノベした我が家。引越しのお知らせやSNSでお披露目したいけど、写真がうまく撮れない」というお悩みをたまに聞きます。実際に見ると素敵なのに、カメラを通すとなんだかイマイチ…人の目とカメラはつくりが違うため、キレイな写真、上手な写真には理由があります。その理由=技術を少しでも知りたい!と、プロのカメラマンを講師にお迎えして、撮影ワークショップを開催しました。その様子をレポートします。
Lesson1. 順光?逆光?写真のニュアンスには光が大切!
講師は臼田 尚史さん。スタイル工房の実例写真もお願いしているプロのカメラマンさんです。
まずは、テーブルに置いたお花を実際に撮影してみることに。
「ポイントは光の当たり方です」と臼田さん。
いろんな方向から光が当たっているより、どこか一方向から当たっているほうがキレイな写真になるそうです。
そのため、このあと照明を消して、自然光だけで撮影してみました。
◆ まずは、窓からの光を正面に当てて、順光で撮影した写真。
撮影者は窓(光が入る方)を背にして撮影しています。
光がまんべんなく当たり、お花がはっきりとした写真になります。
細かい部分まできちんと写るので、モノとして切り抜き写真で使う場合などは、順光で撮影することがほとんどです。
◆ 続いては逆光で撮影した写真。
背景の窓が白くとんで、お花に陰影が生まれます。
「テーブルに映ったガラスの花瓶がキレイ…」と受講したスタッフからため息。
順光写真よりもぐっと雰囲気が出てきますね。
もっとお花を暗くして、モノクロっぽい感じを出すこともできます。
◆ 臼田さんによると、モノ撮りのオススメは半逆光。
斜め後ろから光が入る感じで撮ると、ニュアンスのある写真になるそうです。
陰影も出つつ、お花のかたちや細かい部分もしっかり伝えています。
お店で料理を撮る場合なども、同じように半逆光を意識すると「映える」写真に。
「背景をぼかすにはどうすれば?」との質問に、
「Aモード※(絞り優先)にしてF値が小さくなるほど後ろがぼけます」。
F値とは、レンズを通る光の量の数値。
F値を小さくすればするほど、レンズを通る光の量が多くなります。
ちょうどよい値はその場の明るさとレンズによっても違うので、F値を変えながら何度も撮影し、求めるボケ具合を探っていきます。
◆臼田さん「F値に限らず、手動で値を変えるときはカメラの上限・下限より少しだけ手前に設定するようにしましょう」。
カメラの限界値に設定すると、画像が荒れることや、影が出てしまうことがあるそうです。
※メーカによってAvモードと表記されます
プロのアドバイスを聞きながら、まるでカフェのようなケーキの撮影に成功!
Lesson2. 三脚を使って、インテリア雑誌のような写真に
つづいては、空間写真の強い味方、三脚を使った撮影に挑戦しました。
狭い場所や動きながら撮る必要のある場合を除いて、ほぼ全ての撮影に三脚が使用されます。
水平・垂直をしっかり保つ必要のある空間写真の場合は特に、三脚の固定はとても大切な工程となります。
基本は水準器を使うのがオススメですが、カメラに内蔵されている水準器を使ってもOKだそう。
三脚を左右に動かしたり、高さは上下に調節して、映したい空間の真ん中にカメラが来るように調節します。
◆臼田さん「カメラがまっすぐになっているか、中心に来ているか分からなければ、向こう側から確認してみましょう」。
ピントは、奥行きの1/3程に合わせるのがいいそう。
ピントが合っているのか分からなければ、モニターを拡大してみます。
セルフタイマーで、自動的にシャッターが下りるよう撮影します。
これは、シャッターボタンを押す指の物理的な衝撃によるブレを防ぐため。
集合写真などで使うイメージのセルフタイマーですが、この場合は2秒後程度にシャッターが下りるよう設定します。
Lesson3. スマホや風景、ブレなど、撮影のちょっとしたコツ
最後に、スマホなども交えつつ、自由に写真を撮りながらカメラマンさんに質問を。
「人物だけが、ぶれた写真はどうやって撮影しているんですか?」という質問。
スタイル工房の実例写真でもよくありますが、カメラを固定しつつ、シャッタースピードを変えています。
上のような写真は、大体1/2~1秒くらいのシャッタースピードで撮影することが多いそうです。
顔がはっきり写らず人物が抽象的に入ることで、暮らしのイメージが湧く写真になりますね。
受講されたお客様は登山がご趣味とのことで、山での撮影についても質問されていました。
「広い風景はフラットになりがちなので、手前に木の梢などを入れるなど、メリハリをつける工夫をしてみましょう」とのこと。
広い風景に限らず、同じものでもぐるっと周りをまわって撮ったり、撮る時間を変えたり…と色々試しましょう。
「写真は良い悪いではなく、意思があることが大事だと僕は思っています。こう撮りたい!という意思があるからこそ、そのためにはどうすれば?とアレコレ試すことになり、それが上達につながります。また、すぐに消さずに一晩寝かせてみると、意外といい写真だね、ということもありますよ。よく言われることですが、とにかくたくさん撮ってみてください」との事でした。
Lesson1. 順光?逆光?写真のニュアンスには光が大切!
講師は臼田 尚史さん。スタイル工房の実例写真もお願いしているプロのカメラマンさんです。
まずは、テーブルに置いたお花を実際に撮影してみることに。
「ポイントは光の当たり方です」と臼田さん。
いろんな方向から光が当たっているより、どこか一方向から当たっているほうがキレイな写真になるそうです。
そのため、このあと照明を消して、自然光だけで撮影してみました。
◆ まずは、窓からの光を正面に当てて、順光で撮影した写真。
撮影者は窓(光が入る方)を背にして撮影しています。
光がまんべんなく当たり、お花がはっきりとした写真になります。
細かい部分まできちんと写るので、モノとして切り抜き写真で使う場合などは、順光で撮影することがほとんどです。
◆ 続いては逆光で撮影した写真。
背景の窓が白くとんで、お花に陰影が生まれます。
「テーブルに映ったガラスの花瓶がキレイ…」と受講したスタッフからため息。
順光写真よりもぐっと雰囲気が出てきますね。
もっとお花を暗くして、モノクロっぽい感じを出すこともできます。
◆ 臼田さんによると、モノ撮りのオススメは半逆光。
斜め後ろから光が入る感じで撮ると、ニュアンスのある写真になるそうです。
陰影も出つつ、お花のかたちや細かい部分もしっかり伝えています。
お店で料理を撮る場合なども、同じように半逆光を意識すると「映える」写真に。
「背景をぼかすにはどうすれば?」との質問に、
「Aモード※(絞り優先)にしてF値が小さくなるほど後ろがぼけます」。
F値とは、レンズを通る光の量の数値。
F値を小さくすればするほど、レンズを通る光の量が多くなります。
ちょうどよい値はその場の明るさとレンズによっても違うので、F値を変えながら何度も撮影し、求めるボケ具合を探っていきます。
◆臼田さん「F値に限らず、手動で値を変えるときはカメラの上限・下限より少しだけ手前に設定するようにしましょう」。
カメラの限界値に設定すると、画像が荒れることや、影が出てしまうことがあるそうです。
※メーカによってAvモードと表記されます
プロのアドバイスを聞きながら、まるでカフェのようなケーキの撮影に成功!
Lesson2. 三脚を使って、インテリア雑誌のような写真に
つづいては、空間写真の強い味方、三脚を使った撮影に挑戦しました。
狭い場所や動きながら撮る必要のある場合を除いて、ほぼ全ての撮影に三脚が使用されます。
水平・垂直をしっかり保つ必要のある空間写真の場合は特に、三脚の固定はとても大切な工程となります。
基本は水準器を使うのがオススメですが、カメラに内蔵されている水準器を使ってもOKだそう。
三脚を左右に動かしたり、高さは上下に調節して、映したい空間の真ん中にカメラが来るように調節します。
◆臼田さん「カメラがまっすぐになっているか、中心に来ているか分からなければ、向こう側から確認してみましょう」。
ピントは、奥行きの1/3程に合わせるのがいいそう。
ピントが合っているのか分からなければ、モニターを拡大してみます。
セルフタイマーで、自動的にシャッターが下りるよう撮影します。
これは、シャッターボタンを押す指の物理的な衝撃によるブレを防ぐため。
集合写真などで使うイメージのセルフタイマーですが、この場合は2秒後程度にシャッターが下りるよう設定します。
Lesson3. スマホや風景、ブレなど、撮影のちょっとしたコツ
最後に、スマホなども交えつつ、自由に写真を撮りながらカメラマンさんに質問を。
「人物だけが、ぶれた写真はどうやって撮影しているんですか?」という質問。
スタイル工房の実例写真でもよくありますが、カメラを固定しつつ、シャッタースピードを変えています。
上のような写真は、大体1/2~1秒くらいのシャッタースピードで撮影することが多いそうです。
顔がはっきり写らず人物が抽象的に入ることで、暮らしのイメージが湧く写真になりますね。
受講されたお客様は登山がご趣味とのことで、山での撮影についても質問されていました。
「広い風景はフラットになりがちなので、手前に木の梢などを入れるなど、メリハリをつける工夫をしてみましょう」とのこと。
広い風景に限らず、同じものでもぐるっと周りをまわって撮ったり、撮る時間を変えたり…と色々試しましょう。
「写真は良い悪いではなく、意思があることが大事だと僕は思っています。こう撮りたい!という意思があるからこそ、そのためにはどうすれば?とアレコレ試すことになり、それが上達につながります。また、すぐに消さずに一晩寝かせてみると、意外といい写真だね、ということもありますよ。よく言われることですが、とにかくたくさん撮ってみてください」との事でした。