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フローリング上張り

2019年4月2日(火)
工事部、施工管理の保壽です。 今回はフローリングの上張りについてご紹介します。

フローリングを新しいものにしたい時、既存の床を剥がす「張り替え」と、既存の床の上に貼る「上張り」の2種類の方法があります。「張り替え」は、根太から組み換えて新しい床をはるので、費用も工期もかかりますが、元の床のレベルで貼ることができます。「上張り」は、既存の床を解体する必要がないので費用や工期をおさえる事ができますが、元々の床の上に新しいフローリングをはるのでその分床の高さが上がり、建具や扉下部の処理も必要になります。

こちらのお住まいは、築23年 木造戸建てのお住まい。新たに床暖房の設置を希望されていました。最初に、張り替えの場合の解体・新規床施工にかかるコストと、上張りの場合は床が上がる(今回は、床暖マット12㎜+無垢三層フローリング14㎜で26㎜)こと、それに伴う処理についてをプランナーから説明。それぞれのメリット・デメリットを検討され、今回はフローリングの上張りを選択されました。上張りにして床のコストを抑えた分、耐震金物補強や他の希望工事を叶えられています。
建具や引き戸の交換、既存再利用の収納扉はアンダーカット(扉下部を短く詰める)することでそのまま活かすことができ、掃き出し窓もほとんど出入りの無い場所で、床が上がっても他への影響が少なかったことも大きなポイントでした。

工事部ブログ 上張り|床
濃い茶色の部分が既存の床

工事部ブログ 上張り|床暖房 設置
既存の床の上に、床暖房を設置(床暖房は銀色の部分、周りは床暖房との高さを合わせるための捨て貼り)

工事部ブログ 上張り|扉 アンダーカット工事部ブログ 上張り|床
扉はアンダーカットする予定 / 既存との取り合い部分は、床材を合わせてカット

工事部ブログ 上張り|見切り材
掃き出し窓との境には見切り材を

工事部ブログ 上張り|床
フローリングを貼ると、ぴったり高さが合う


こちらのお住いは、新たに床暖房を設置しましたが、すでに床暖房がある場合、上張りをすると既存の床暖房は使えなくなってしまいます。また、マンションの場合は、上張り施工が可能かどうかを事前に規約や管理組合で確認する必要があります。(最近のマンションリノベーションでは、「そんなに寒くないから…」と、床暖房よりコストを抑えて無垢フローリングの上張りを選ばれる方も増えている印象です)リノベーションは取捨選択の連続なので、コストや機能、素材等お客様の希望を整理しながらすすめていきます。
スタイル工房のリノベーションはお客様のご予算やお住まいの状況に合わせてひとつひとつお客様と話し合いながら、プラン作りから施工まで行います。パッケージ化されたサービスではないので、大変なことも多いですが、その分お客様の暮らしに寄り添った住まいづくりを提供できるのがポイントです。
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