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Vol.15<前編>フローリングの遮音等級「L値」って何のこと?

2019年10月18日(金)
新築もいいけど、好きな街で、オリジナルの暮らしがしたいなら中古を買ってリノベーションするのがおすすめ!でも、中古物件ってどうやって探せばいいの?というギモンにお答えします。第15回目は、気になる「隣接住戸との騒音問題」。とくに、小さいお子さんがいらっしゃるご家族にとっては、子どもが家中を走り回って下の階の方からクレームが来たらどうしよう・・・と悩まれる方も少なくないと思います。

無垢フローリング|フローリングの遮音等級「L値」って何のこと?
騒音の聞こえやすさは、何で変わる?
実際に、マンションで発生する居住者間のトラブルで「生活音」に関するものは非常に多く、解決が難しい問題となっています。

騒音の聞こえやすさは、隣接住戸との間にあるコンクリート(スラブ※)の厚さ(現在は180~200mm程度が標準)、梁の量、部屋の面積、床の構造(直床・二重床)、床材の遮音等級など、様々な要因によって変わってきます。

今回はその中のひとつ、「床材の遮音等級」について詳しくお伝えしたいと思います。
※スラブ・・・むき出しのコンクリートの構造体のこと。それぞれ床スラブ、天井スラブという


衝撃音の種類
衝撃音には、次の2種類があります。
軽量床衝撃音(LL:レベルライト)・・・スリッパで歩いたときの「パタパタ」という音や、スプーンなどを床に落として「コツン」というような、比較的高めの軽い音
重量床衝撃音(LH:レベルヘビー)・・・子どもが跳びはねたり、椅子を動かしたときなどの「ドスン」「ガタン」と大きく伝わる鈍くて低い音

遮音等級は数値で表される
それぞれの遮音等級は、LL-45やLH-50などといった単位で表され、床からの衝撃音の伝わりにくさを表しています。
この数字が小さければ小さいほど、遮音性能が高いということになります。

それぞれの値の目安は以下の表をご参照下さい。
遮音等級表|フローリングの遮音等級「L値」って何のこと?
出展:日本建築学会「建築物の遮音性能基準

*写真はイメージです
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