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リノベのコトバ(建具)

2021年3月23日(火)
リノベーションの現場で使われる住宅用語。知らなくてもおうちはできあがるけど、知ると「こんなのもあるんだ!」とわが家が愛おしくなったり、インテリア雑誌やリノベの記事を読むのが楽しくなるかもしれません。
学生のころに親しんだ辞書をめくるように、コトバの扉を少しだけひらいてみましょう。

リノベのネタ帳|リノベのコトバ 建具
今回は「建具」です。こちらも前回の無垢材と同じくらい、リノベーションでおなじみの言葉。室内ドアのことを指すことが多いのですが、それでは単に「ドア」と呼ぶのではダメなのでしょうか?その種類や機能について解説していきます。


・どんな種類があるの?

ひと言でいうと、出入口や通り道を仕切るものが「建具」です。建具を通るのは人やペットだけでなく、車や光や空気など、あらゆるものを含みます。
「建具」は、大きく分けると家の外にある門扉などの「外構建具」、玄関や勝手口の「出入り建具」と「窓建具」を合わせた「外周建具(外回り建具)」、建物の中にある「内部建具」となります。つまり、窓や障子やふすま、ドアなどすべてを総称して「建具」なのです。


・さらに、開き方にも種類が

出入口で開閉する「建具」ですが、その開閉の方法でも、以下のようなかたちに分類されます。

【開き戸】

リノベのネタ帳|リノベのコトバ 開き戸
片開き戸

一般的なドアのかたちで、遮断性、気密性が高いのが特長です。また、施行も比較的簡単なため、DIYで付け替える人もいます。
ただし、扉の大きさの分だけ室内や廊下に開閉スペースが必要となります。階段側に開かないようにする、電気のスイッチや他のドアと重ならないようにするなど、配置にはやや注意が必要です。

【引き戸】

横にスライドして開閉する建具で、前後のスペースが限られている場所に向いています。開閉のときに前後の移動がないため車いすでも通りやすく、バリアフリーにも適しています。
一方で、入り口の横に建具を収納できるスペースがないと設置できず、施行も開き戸よりは難しいため、プロの職人に任せた方が無難です。
遮断性や気密性は低めなので、大きな空間を可変的に区切るような役割に向いています。たとえば、普段はオープンにしてLDKの一部として広々と使い、来客時は客間として仕切る個室の入り口などによく採用されます。

開き方によって片引き戸、引き分け戸、引き違い戸、引き込み戸、折れ戸などの種類があり、開く面積や設置できる場所などにそれぞれ特徴があります。

リノベのネタ帳|リノベのコトバ 建具リノベのネタ帳|リノベのコトバ 建具
上吊りの3枚引き戸 (スタイル工房 横浜店)

さらに、引き戸は下レールと上吊りのタイプに分かれます。上吊りはレールがなく床をよりフラットにできますが、やや気密性が低いというデメリットがあります。


・室内ドアは機能的&楽しい!

リノベーションの花形建具といえば、やはり内部建具である室内ドア。
室内ドアの役割は主に、光を通す(or通さない)こと、風を通す(or通さない)ことがあります。
光については、たとえば窓がない玄関を明るくするために、リビングドアのガラス面を大きくしてリビング側からの光を
取り込む役割をもたせることができます。光は通したいけどプライバシーは守りたい、という場合は、すりガラスや模様ガラスを入れることもできます。

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室内ドアは既製品もたくさん出ていますが、オリジナルで造作すれば、光や視線の通し方を自分仕様にできます。もちろんデザインも、インテリアに合わせて自由自在。アンティークのステンドグラスを組み合わせたり、好きな色に塗装したりできるのも、リノベーションの楽しみのひとつですね。
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