リノベのコトバ(三和土)
2021年4月13日(火)
リノベーションの現場で使われる住宅用語。知らなくてもおうちはできあがるけど、知ると「こんなのもあるんだ!」とわが家が愛おしくなったり、インテリア雑誌やリノベの記事を読むのが楽しくなるかもしれません。学生のころに親しんだ辞書をめくるように、コトバの扉を少しだけひらいてみましょう。
今回は「三和土(たたき)」。現在は「玄関たたきに靴を脱ぐ」など、玄関の土間スペース(靴を脱いで置く部分)を指して使われることが多いですが、もとは土間部分に使った材料と、その仕上げの名前です。
土と消石灰とにがりという3つの材料を混ぜて固めることから、この漢字が充てられました。
・三和土はもともと「敲き土(たたきつち)」の略
「敲き土」とは、花崗岩、安山岩などが風化して出来た土のことです。石灰と水を加えて練ると硬くなる性質があるため、セメントがなかった時代に、地面を固めるために使われました。
・三和土と土間の違い
前述したように、現在では玄関の「土足で入ってもよいスペース」そのものを指すようになった三和土。
「土間」と区別がつきづらいですが、土間は収納や壁も合わせた土足で入れる空間全体、三和土は地面(=靴で踏む部分)のニュアンスで使われることが多いです。
・三和土の大切な役割
三和土の役割には次のようなものがあります。
視覚的役割…玄関に入ってすぐに、また靴の脱ぎ履きの際にも目につく部分であり、玄関全体の印象に大きく影響します。
滑りにくさ…靴を脱ぎ履きする場所のため、滑りにくさは大切な要素です。雨の日や小さなお子さんがいるおうちなどは、とくに気になるのではないでしょうか。
メンテナンス…土足で入る三和土。丈夫さはもちろん、汚れがつきにくく、ついても目立ちにくいこと、お掃除しやすいことが重要です。
・三和土に使われる素材は?
現代のリノベーションでは、三和土にはさまざまな素材が使われます。
従来の敲き土の延長線上にあるのがコンクリートやモルタルなどで、表面を左官で仕上げます。モルタルに砂利やビー玉を埋め込んだデザインなども可能です。
施工例が多いのが、タイル貼りの三和土。様々な種類があり、水まわりと同じタイルで揃えるなど、デザインの楽しみ方も広がります。さらに高級感が欲しい方には、コストは上がりますが、天然石タイルもあります。
今回は「三和土(たたき)」。現在は「玄関たたきに靴を脱ぐ」など、玄関の土間スペース(靴を脱いで置く部分)を指して使われることが多いですが、もとは土間部分に使った材料と、その仕上げの名前です。
土と消石灰とにがりという3つの材料を混ぜて固めることから、この漢字が充てられました。
・三和土はもともと「敲き土(たたきつち)」の略
「敲き土」とは、花崗岩、安山岩などが風化して出来た土のことです。石灰と水を加えて練ると硬くなる性質があるため、セメントがなかった時代に、地面を固めるために使われました。
・三和土と土間の違い
前述したように、現在では玄関の「土足で入ってもよいスペース」そのものを指すようになった三和土。
「土間」と区別がつきづらいですが、土間は収納や壁も合わせた土足で入れる空間全体、三和土は地面(=靴で踏む部分)のニュアンスで使われることが多いです。
・三和土の大切な役割
三和土の役割には次のようなものがあります。
視覚的役割…玄関に入ってすぐに、また靴の脱ぎ履きの際にも目につく部分であり、玄関全体の印象に大きく影響します。
滑りにくさ…靴を脱ぎ履きする場所のため、滑りにくさは大切な要素です。雨の日や小さなお子さんがいるおうちなどは、とくに気になるのではないでしょうか。
メンテナンス…土足で入る三和土。丈夫さはもちろん、汚れがつきにくく、ついても目立ちにくいこと、お掃除しやすいことが重要です。
・三和土に使われる素材は?
現代のリノベーションでは、三和土にはさまざまな素材が使われます。
従来の敲き土の延長線上にあるのがコンクリートやモルタルなどで、表面を左官で仕上げます。モルタルに砂利やビー玉を埋め込んだデザインなども可能です。
施工例が多いのが、タイル貼りの三和土。様々な種類があり、水まわりと同じタイルで揃えるなど、デザインの楽しみ方も広がります。さらに高級感が欲しい方には、コストは上がりますが、天然石タイルもあります。