リノベのコトバ(漆喰)
2021年8月27日(金)
リノベーションの現場で使われる住宅用語。知らなくてもおうちはできあがるけど、知ると「こんなのもあるんだ!」とわが家が愛おしくなったり、インテリア雑誌やリノベの記事を読むのが楽しくなるかもしれません。学生のころに親しんだ辞書をめくるように、コトバの扉を少しだけひらいてみましょう。
今回は塗り壁編でお送りします。もっとも有名なものといえばやはり「漆喰」。もともとは「石灰」の中国語読みに漆喰という漢字が充てられたもので、その由来どおり石灰が主成分です。世界中で使われていますが、日本のものは英語でもShikkuiとして知られています。
・その歴史は、なんと縄文時代から!
国内最古の漆喰は、なんと縄文時代後期、約4000年前の遺跡から発見されました。
古くからお城や寺社、商家、民家、土蔵など、木や土で造られた内外壁の上塗り材としてもちいられてきた建築素材です。
・石灰の原料と、そのルーツ
消石灰(水酸化カルシウム)を主成分に、骨材、すさ(麻)、海藻のりなどを混ぜて練り上げたものが日本の漆喰です。つなぎとして使うものは、時代や地域によって異なります。
ちなみに石灰石は、サンゴ礁が長い年月をかけて地殻変動などで隆起し、陸地になった石灰鉱脈から採掘します。もともとは海のサンゴからうまれた、ということになります。
・漆喰の特徴
漆喰は調湿性、化学物質を吸着・分解するなどの働きで知られています。
これは漆喰の表面にあるスポンジ状の小さな穴が、湿度が高いときには水分を吸い込み、湿度が低いときには水分を放出するという特性によるものです。これを多孔質といいます。
また、高いアルカリ性のため、ニオイのもととなるカビや細菌の繁殖を抑えてくれます。
今回は塗り壁編でお送りします。もっとも有名なものといえばやはり「漆喰」。もともとは「石灰」の中国語読みに漆喰という漢字が充てられたもので、その由来どおり石灰が主成分です。世界中で使われていますが、日本のものは英語でもShikkuiとして知られています。
・その歴史は、なんと縄文時代から!
国内最古の漆喰は、なんと縄文時代後期、約4000年前の遺跡から発見されました。
古くからお城や寺社、商家、民家、土蔵など、木や土で造られた内外壁の上塗り材としてもちいられてきた建築素材です。
・石灰の原料と、そのルーツ
消石灰(水酸化カルシウム)を主成分に、骨材、すさ(麻)、海藻のりなどを混ぜて練り上げたものが日本の漆喰です。つなぎとして使うものは、時代や地域によって異なります。
ちなみに石灰石は、サンゴ礁が長い年月をかけて地殻変動などで隆起し、陸地になった石灰鉱脈から採掘します。もともとは海のサンゴからうまれた、ということになります。
・漆喰の特徴
漆喰は調湿性、化学物質を吸着・分解するなどの働きで知られています。
これは漆喰の表面にあるスポンジ状の小さな穴が、湿度が高いときには水分を吸い込み、湿度が低いときには水分を放出するという特性によるものです。これを多孔質といいます。
また、高いアルカリ性のため、ニオイのもととなるカビや細菌の繁殖を抑えてくれます。