リノベのコトバ(珪藻土)
2021年9月3日(金)
漆喰とどう違うの?との疑問をよくいただくのが「珪藻土」。その字のとおり、珪藻類の一種である珪藻の殻(植物性プランクトン)の化石を原料にして作られた素材です。
漆喰と珪藻土の違いは?
化石を主原料とすること、調湿や耐火性といった特徴は同じですが、漆喰の方が強度にすぐれ、外壁などにも用いられます。反面、珪藻土は漆喰より調湿性が高いため、内装に使われます。
また、漆喰のように自ら固まることができないので、固める材料が必要となるのが珪藻土です。
調湿性では、珪藻土>漆喰
JIS規格の規定では、70g以上(70g/㎡/24h)の調湿性能がないと、「調湿建材」と呼べないことになっています。
珪藻土の多くはその基準を満たしていますが、一般的に漆喰の調湿性能はそれより低く、40g/㎡/24h程度のものが多いようです。
これは、漆喰のところでふれた「多孔質」の構造の違いによるもの。珪藻土は木炭の5,000~6,000倍という、消石灰よりさらに超微細・超多孔構造をもつため、より調湿性に優れているのです。
そのほか、質感などにも違いが
同じ塗り壁でも漆喰は表面がなめらかで、珪藻土はざらりとした手ざわりが特徴。そのため、平らに仕上げても微妙な陰影が生まれるのが珪藻土の魅力です。
スタイル工房では、リビングや洗面室、トイレ、玄関などに珪藻土を採用されるお客様が多いです。