【お気に入りの逸品】M様邸 No.793 ~再利用した造作建具たち~
2022年5月9日(月)
モノを大切に使う北欧の暮らしにならって
「10年前の中古リノベでは、思いやデザインだけが先走ってしまって…」とM様。その時の反省点は、子ども部屋をつくるタイミングの次のリノベーションでいかしたい、と計画していたそう。
満を持しての再リノベですが、全てを変えてしまうのではなく、再利用したものもたくさんあります。
たとえば、ガラスを貼ったテラスの引き戸。
テラスは少しコンパクトにして、今回、サンルーム兼夫のトレーニングルームに。
4枚あった引き戸のうち、2枚を塗装し直して使っています。
同じように塗装し直したリビングドアは、やはりこだわって探したヤコブセンのドアノブを取り付けたものです。
以前はリビングと個室の間につくった室内窓は、ウォークインクロゼットの通風採光用に。
リビング側からは、インテリアのアクセントにもなっています。
「この窓もとても気に入っていたので、この提案をいただいたときは感激しました」とM様。
こだわって作った建具の、デザインも機能も生かせることが嬉しかったといいます。
「引越しのときに、その前の引越しから一度も開けていない段ボールをまた運ぶ…ということが何度かあって。使わないモノを持って移動するくらいなら…と、購入前に必要かどうかをシビアに考えるようになりました」。
買うか買わないかの基準は?とお聞きしたところ「ずっと好きでいられるかどうか」とのお答え。
機能性と長く愛せるデザインを大切にする、北欧のものづくりや暮らしに通じるものがあります。
ところで、吟味はするもののミニマリストという訳ではなく、大好きなモノは身近で愛でていきたいというM様。
息子さんの誕生年に初めて購入してから集めはじめたアラビア社・ムーミンマグは、なんと30個近くに!
「そんなにお客さん来ないよ」と家族に苦笑されつつ、食器棚で幸せそうに出番を待っていました。