リノベのコトバ(ペニンシュラ型)
2023年5月9日(火)
アイランドキッチンほど名前は知られていないけれど、実際に見ると「あ、コレのことね!」と思っていただけるのがペニンシュラキッチンです。どんな特徴があるのでしょうか。
・開放感と使い勝手のバランスがいいキッチン
片側を壁と接して配置したペニンシュラキッチンは、まさに壁から突き出た「半島」のかたち。多くはシンクとコンロがリビング・ダイニング側を向いた対面式なので、お料理しながら家族とおしゃべりしたり、リビングで遊ぶ子どもに目が届きやすいというメリットがあります。アイランドキッチンほどではないものの開放感があって目配りしやすく、アイランドよりレイアウトの自由度が高いのが特徴。つまり、とてもバランスのとれたキッチンということになります。
・アイランド同様、丸見えにならない工夫が必要
対面式ということで、やはりアイランドと同じく、シンクとコンロを隠す工夫は必要です。しかし、片側が壁についているため必要なのは3方向からのカバー。ガードを立ち上げるほか、見せたくない部分を高くor低く作るなど、アイランドキッチンよりは隠しやすいといえます。また、ペニンシュラキッチンでは、開放感を出すために吊戸棚を設置しないことが多々あります。この場合やはり、壁付けキッチンよりは収納が少なくなってしまうため、背面収納などで補うようにしましょう。パントリーがあれば万全ですね。
・回遊はできない分、間取り全体で動きやすく
ペニンシュラキッチンは、4方をぐるりとまわりこむことはできません。キッチンの中は一方通行になってしまうため、効率の良い動線のためには、キッチンまわりだけでなく、間取り全体をよく考える必要があります。例えば、キッチンの奥は洗面室につながるウォークスルーにすると、洗濯とお料理の動線が近くなり、家事効率が上がります。洗面室からキッチンを通ってバルコニーに抜けられると、洗って干すまでの動線も一直線につながりますね。
ほかに、ペニンシュラキッチンの壁側をパントリーにして、そこから廊下、玄関側へと回遊できる間取りも人気。お買い物から帰ってきて、パントリーで買ってきたものを収めてキッチン、リビングへと抜ける動線です。冷蔵庫もパントリーに入れてしまうと、リビング・ダイニングからの見た目がさらにすっきりします。