【祖父母の家を継承リノベーション】思い出を大切に、子育て世代が暮らしやすい住まいへ
2023年11月27日(月)
小さいころに遊んだ、おじいちゃんとおばあちゃんの家が空き家になってしまった!両親はまだまだ現役で持ち家もあるけど、思い出のたくさんある家を壊してしまうのも忍びない……そんなとき、孫世代が住み継ぐのもひとつの選択肢です。欠かせないのが適切なリノベーション。どんな風に?のギモンに答えるべく、実際に祖父母の家をリノベーションしたお客様の声をご紹介します。
スケルトン工事で大胆な間取り変更を行い、子育て家族が暮らしやすい間取りに再構築したN邸は、築42年と思えないほど快適で、冬もあたたか。まさに新築なみの住宅性能を叶えたリノベーションですが、インテリアのアクセントとした筋交いや2階に移設した欄間など、随所に前のおうちの名残も残しました。
「建て替えという選択肢は選びたくなかった」と話すN様は、どのような経緯でこの家を引き継ぎ、リノベーションすることになったのでしょうか。
【After】玄関は東側の角に移動し、広々とつながるLDKに。玄関側からキッチンを通って水まわりへ抜けられる
その頃のおうちは、玄関と玄関ホールを中心に、1階にはキッチンと和室+和室2室。お風呂や台所が北側に位置する、典型的な昭和の間取りでした。床の間の柱や階段の手すりなど、木をふんだんに使った立派な日本家屋、といった佇まいです。
【Before】立派な床柱や欄間を備えた祖父母の家。あちこちに子どもの頃の思い出がたくさん!
【Before 間取り】5LDKの典型的な昭和建築。
年月が経ち、N様も弟さんも実家を出て独立。こちらのおうちでは、お祖父様が亡くなってお祖母様のおひとり暮らしに。結婚されたN様の職場が近いこともあり、時々お祖母様に会いに来ていたそうです。
N様のご両親とお祖母様の同居の話も出ていたそうですが、それぞれ住む家に愛着もあり、なかなか実現に至らず。3年前にお祖母様もお亡くなりになり、家は主を失ってしまいました。
「私たち家族も、そろそろ賃貸から持ち家に住もうかな?と検討していたところでした。大工さんが建てたしっかりとしたつくりだと聞いていたので、できれば壊さずに住みたいと思ったのですが、古い家だし、そもそもリノベーションができるのかの判断すらつかない状態。でも、何社目かで訪問したスタイル工房では、プランナーさんの包容力と、リノベーションの手描きプラン図が強く心に響きました」。
初回提案時の手描きプラン図
さらに、贈与やローンなど、お金のことを誰に聞けばいいのか…という不安もお持ちだったN様。「スタイル工房では、住まい関連のお金について造詣の深いファイナンシャルプランナーに相談できると聞いて、ここにしよう!と決めました」。
工事は、内外装や設備・給排水管の交換はもちろん、床下の基礎からの耐震補強に断熱補強とほぼフルコース。断熱は等級4相当の性能と、新築並みの住宅性能を実現しました。リノベーション費用は3,500万円になりましたが、「新築だったら、この費用でこの広さの家は建てられなかった」とNさん。
「スタイル工房からの提案で、耐震工事に対する自治体の助成金と、国のグリーン住宅リフォームの助成金を申請しました」。助成金は期限と上限予算があるうえ、併用できるもの・できないものがあったりと、なかなか素人にはハードルが高めです。
しかし、使えるものはきっちり申請し、その分妥協せずにリノベーションをすることで、安心、安全な住まいを手に入れることができました。
【Before ⇒ After】水まわりのビフォーアフター。バスタイムも、もうヒートショックの心配はありません!
このままにしておくと、この細工も壊されてしまう。そう思ったときに「これって残せますか?」とスタイル工房の工事担当者に聞いていたというN様。一部壊れていた部分は補修しつつ、2階の夫の書斎へ移築。ブルーの壁とも意外に馴染む、唯一無二のアクセントとなってくれました。
【After】広いお庭が望めるリビングと、2階に移設した欄間。籐のテーブルはお祖母様が使っていたもの
「あとは、お庭にはいちばん前の面影を残したかもしれませんね。梅にモモにキンモクセイ……おじいちゃんが植えた木です」。庭石も並べ直して整え、リビングから直接出ることができるウッドデッキをつくりました。夏は子どもたちはプール、大人はウッドデッキで食事を楽しんだり。ハロウィンではお庭の木にかぼちゃのランプをかけてライトアップしたそう。
ハロウィンにライトアップした時。みんな楽しそう!
最後に、これから祖父母のおうちを引き継いでリノベーションする方にアドバイスをするとしたら?とN様に質問してみました。
「やっぱり、お金のことを相談できる人が必要だと感じます。古い家だと私道や境界の権利関係のことなど、すでに誰も知っている人がいなかったり、その辺りがはっきりしないと住宅ローンが通りにくかったりという問題も。その点、スタイル工房では経験豊かなFPさんと直接細かいやり取りができて、本当に助かりました」。
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目次
- 築42年の木造住宅。祖父母の家をスケルトンリノベーション!
- 年末年始は、家族そろって祖母のおせちを食べた家
- 相続のこと、お金のこと。相談できる味方ができた
- あんなに寒かったのに!助成金もつかって断熱性UP
- 思い出も大切に残して。これからも末永くよろしく
築42年の木造住宅。祖父母の家をスケルトンリノベーション!
キッチンを中心に、ぐるぐる回遊できる大空間LDKに
玄関に入ると大容量のシューズインクローゼット。リビングドアの向こうはカウンターを備えた対面キッチンと、ワークスペースにもなるカウンターデスク、大きな窓から庭を望むウッドデッキと、開放感にあふれたN邸。キッチンから水まわりへ、回遊できる動線もポイントです。スケルトン工事で大胆な間取り変更を行い、子育て家族が暮らしやすい間取りに再構築したN邸は、築42年と思えないほど快適で、冬もあたたか。まさに新築なみの住宅性能を叶えたリノベーションですが、インテリアのアクセントとした筋交いや2階に移設した欄間など、随所に前のおうちの名残も残しました。
「建て替えという選択肢は選びたくなかった」と話すN様は、どのような経緯でこの家を引き継ぎ、リノベーションすることになったのでしょうか。
【After】玄関は東側の角に移動し、広々とつながるLDKに。玄関側からキッチンを通って水まわりへ抜けられる
年末年始は、家族そろって祖母のおせちを食べた家
「家族でお布団を並べて寝るのが、子ども心にワクワク」
もとは、お父様のご実家だったN邸。お祖父様、お祖母様が住むおうちはN様にとって「毎年、お正月を過ごす家」。「弟と一緒におじいちゃんにお風呂に入れてもらって、畳の間にお布団を並べて敷いて。親戚みんなで集まって、おばあちゃんのつくったおせちとお雑煮を食べる。それが毎年の習慣で、子どもの頃、とても楽しみにしていたのを覚えています」。その頃のおうちは、玄関と玄関ホールを中心に、1階にはキッチンと和室+和室2室。お風呂や台所が北側に位置する、典型的な昭和の間取りでした。床の間の柱や階段の手すりなど、木をふんだんに使った立派な日本家屋、といった佇まいです。
【Before】立派な床柱や欄間を備えた祖父母の家。あちこちに子どもの頃の思い出がたくさん!
【Before 間取り】5LDKの典型的な昭和建築。
年月が経ち、N様も弟さんも実家を出て独立。こちらのおうちでは、お祖父様が亡くなってお祖母様のおひとり暮らしに。結婚されたN様の職場が近いこともあり、時々お祖母様に会いに来ていたそうです。
N様のご両親とお祖母様の同居の話も出ていたそうですが、それぞれ住む家に愛着もあり、なかなか実現に至らず。3年前にお祖母様もお亡くなりになり、家は主を失ってしまいました。
相続のこと、お金のこと。相談できる味方ができた
「大工さんが建てたしっかりした家だから、残したい」
土地と家はお父様が相続したものの、ご両親は今の住まいがあり、弟さんは離れた場所で一人暮らし中。家族で近くに住んでいたN様に両親から、空き家になっていた祖父母の家に住まないかと打診がありました。「私たち家族も、そろそろ賃貸から持ち家に住もうかな?と検討していたところでした。大工さんが建てたしっかりとしたつくりだと聞いていたので、できれば壊さずに住みたいと思ったのですが、古い家だし、そもそもリノベーションができるのかの判断すらつかない状態。でも、何社目かで訪問したスタイル工房では、プランナーさんの包容力と、リノベーションの手描きプラン図が強く心に響きました」。
初回提案時の手描きプラン図
さらに、贈与やローンなど、お金のことを誰に聞けばいいのか…という不安もお持ちだったN様。「スタイル工房では、住まい関連のお金について造詣の深いファイナンシャルプランナーに相談できると聞いて、ここにしよう!と決めました」。
あんなに寒かったのに!助成金もつかって断熱性UP
「子どもの頃は、祖母が上着を着込んで台所仕事をしてました」
お正月の楽しい思い出とともに「寒い家」という印象も強く残っているというN様。「お風呂のタイルの冷たさや、祖母が上着を着込んで台所に立っていたことなどを覚えています。石油ストーブが絶えずついているイメージですね」。工事は、内外装や設備・給排水管の交換はもちろん、床下の基礎からの耐震補強に断熱補強とほぼフルコース。断熱は等級4相当の性能と、新築並みの住宅性能を実現しました。リノベーション費用は3,500万円になりましたが、「新築だったら、この費用でこの広さの家は建てられなかった」とNさん。
「スタイル工房からの提案で、耐震工事に対する自治体の助成金と、国のグリーン住宅リフォームの助成金を申請しました」。助成金は期限と上限予算があるうえ、併用できるもの・できないものがあったりと、なかなか素人にはハードルが高めです。
しかし、使えるものはきっちり申請し、その分妥協せずにリノベーションをすることで、安心、安全な住まいを手に入れることができました。
【Before ⇒ After】水まわりのビフォーアフター。バスタイムも、もうヒートショックの心配はありません!
思い出も大切に残して。これからも末永くよろしく
「ガランとした部屋で、初めてその存在が気になって」
新築同様の快適さを手に入れたN邸ですが、2階に移設した欄間など、リノベーションならではの再利用もあります。「工事直前に、モノを全て運び出したあとのガランとした部屋を見ていたとき、初めて欄間の存在に気付いたんです。昔からあるのは知っていたけど、意識はしてなかったというか」。このままにしておくと、この細工も壊されてしまう。そう思ったときに「これって残せますか?」とスタイル工房の工事担当者に聞いていたというN様。一部壊れていた部分は補修しつつ、2階の夫の書斎へ移築。ブルーの壁とも意外に馴染む、唯一無二のアクセントとなってくれました。
【After】広いお庭が望めるリビングと、2階に移設した欄間。籐のテーブルはお祖母様が使っていたもの
「あとは、お庭にはいちばん前の面影を残したかもしれませんね。梅にモモにキンモクセイ……おじいちゃんが植えた木です」。庭石も並べ直して整え、リビングから直接出ることができるウッドデッキをつくりました。夏は子どもたちはプール、大人はウッドデッキで食事を楽しんだり。ハロウィンではお庭の木にかぼちゃのランプをかけてライトアップしたそう。
ハロウィンにライトアップした時。みんな楽しそう!
最後に、これから祖父母のおうちを引き継いでリノベーションする方にアドバイスをするとしたら?とN様に質問してみました。
「やっぱり、お金のことを相談できる人が必要だと感じます。古い家だと私道や境界の権利関係のことなど、すでに誰も知っている人がいなかったり、その辺りがはっきりしないと住宅ローンが通りにくかったりという問題も。その点、スタイル工房では経験豊かなFPさんと直接細かいやり取りができて、本当に助かりました」。