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【定年後リフォーム】子ども独立後の断捨離&リフォーム!間取りや資金計画は?

2023年12月11日(月)
「本当に必要?」…自問自答して残ったものだけをぎゅっと手元に引き寄せて、シンプルに自分たちらしく暮らしたい。そんな思いのもと、住み慣れたマンションをリフォームしたご夫婦がいらっしゃいます。子どもたちも巣立ち、お仕事もひと段落。人生経験を積んできたからこそ叶った住まいづくりの経緯や、リフォームをして感じた変化など、実際にリフォームされたお客様の声をご紹介いたします。


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目次

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実家の片付け、定年退職、子どもの独立が節目に

住む人が減った分、デッドスペースも増えたわが家

50代から60代は、親の介護や自身の定年後のセカンドキャリアなども重なり、なかなかの忙しさ。そんな中、今後のよりよい暮らしのためにTさん夫妻が敢行したのが、大胆な断捨離とリノベーションでした。

「約30年前に中古で購入し、4人家族で暮らしてきました。設備などがさすがに老朽化してきたため新しくしたかったのですが、それならばこの際間取りも考え直して、もっと暮らしやすくしたいなって思ったんです」。

ちょうど下のお子さんが家を出て一人暮らしを始めたこともあり、子ども部屋が空いたまま物置状態に。不要なものも整理しつつ、デッドスペースを含めて間取りを再構築するためのリノベーションでした。

少し前に実家の片付けをした経験が「とにかくモノが多くて大変だった!」と強く印象に残っていたという夫。「自分たちの子どもにはこんな思いをさせたくないな、という想いもあり、リノベーションに合わせて断捨離をしようと考えたのです」。

  
【Before①】収納はあるものの、モノが外に出ている状態。風通しの悪さも課題

気になる資金計画ですが、ローンは組まずに、ご夫婦の退職金と貯蓄を充てました。退職金が出るころはちょうど修繕が必要になる時期でもあったため、ついでに住みやすくリフォームできたらいいな、と、以前からなんとなく目標にしていたそう。夫は早期退職後に転職、妻は同じ職場に再雇用で、おふたりともお仕事を続けています。

 

リフォームにあたり、モノより空間を優先して断捨離を慣行

育てた中華鍋も、IH導入に合わせて思い切って処分

夫婦ともに多趣味で、それに関連する持ち物もたくさんあったというT様。「特に夫はコレクター気質で、フィギュアなどもすごい量に。少し気の毒でしたが、厳選したもの以外は手放してもらいました」と妻。

「まさしく断腸の思いで、本やCD、DVDなどは7割以上処分したと思います。使い込んで育てた中華鍋も……!まぁこれは、IHにリノベーションしたので使えなくなったのですが 笑」と夫。

コンロは当初、ガスでプランを進めていたのですが、仮住まいで使ったIHの安全性やお掃除のしやすさに気付き、着工直前で変更したそう。「今は良くても、将来的に火を使うよりは安心だよね、とふたりで話しました」。

衣類も食器も半分以上を減らすなか、高く売れたものもあったのでは?とお聞きしたところ「売れる?売れない?
などと考え出すと手が止まってしまうので、もう捨てる!の一択でした」という潔さ。確かに、30年間分の断捨離には、それくらいの思い切りが必要なのかもしれません。

 
【Before②】モノがとにかく多く、食器棚や大きなタンスなど、家具に収納を頼っていた

 

決め手は、過ごしているイメージができるリフォームプラン

「トースターまで測るの?!」驚きつつも安心感

リノベーションをしよう、と決めてから、何社かのリノベ会社でお話を聞いたT様夫妻。スタイル工房に決めたきっかけは、プランナーの手描きによるデザインの提案だったそうです。


 
プランナーの初プラン提案時の手描きスケッチとパース

「人の簡単なスケッチも入っていて、自分たちがここで過ごしているんだなぁ、と当たり前にイメージできたんです。暮らしている温度が伝わるというか。また、最初に下見に来てくれたときに、計測が細かいのにびっくりしちゃって」(夫)。

「そうそう。なんだか大勢で来てくれて、『トースターのサイズまで測るの?!』なんて。こんな細かく測ったうえでプランニングするなら間違いないだろうな、って思いましたね」(妻)。

モノがぴったりと美しく収まり、すっきりした住まいの秘訣はこんなところにもあったようです。「タンスなどの家具も捨ててほとんど造作収納にしたので、収納スペース自体は半分くらいになったんですよ。モノはここに納まる分だけ!と決めて、余計な買い物も減りました」とのことでした。

  
【After①】奥まで風と光が通り抜ける。3LDKを1LDKにして、土間収納やWICなどを効果的に設けた
 

打合せやショールーム巡りは、非日常のデート気分で

「今日はどこでランチする?」ふだん行かない街が新鮮

リノベーションの過程については「楽しかった!」と声を揃えるT様夫妻。「打合せで青山など、普段は行かない街にふたりで出掛けるのが新鮮で。予定が決まったらお店を調べて『打合せの後はここでお蕎麦食べようか』なんて」。

設備のショールームもたくさん訪ねたそうで「すごく楽しいんですけど、いいモノを見ちゃうと気持ちが盛り上がって、もれなくズルズルと予算が上がってしまいますね」。ここは要注意です、とアドバイスが。それでも、グレードアップして設置した自動水栓などは「衛生的でよかった」と価値を実感したそうです。

リノベーションにあたっての夫の希望は「お風呂を広くしたい」。スペースが足りず当初難しいように思えましたが、洗面を廊下に出して脱衣室をコンパクトにまとめたことで実現しました。「一方が入浴中でも気兼ねなく手が洗えるし、廊下も広がって明るくなりました。この発想はなかったから『さすがだな』と思いましたね」。

妻も「設備で予算が上がってきたところに、収納の棚板はランクを下げてコストカットしましょうか…など、とにかく細かくて、質の高い提案が印象的でした」と振り返ります。

  
【After②】広がり感をもたらす曲線の壁の奥は寝室+WIC。回遊動線を考慮し、洗面は廊下に出してお風呂を広く

 

定年後早くとりかかれば、それだけ長く住むことができる

「落ち着いたらやろう」はやらないから、元気なうちに

モノが減ったことと、オープンな間取りですっかり風通しのよくなったT邸。これからリノベーションを検討している同世代の方にアドバイスするとしたらどんなことでしょうか。

「タイミングを計っているのならば、少しでも早く実行した方がいいと思いますね。早くリノベーションすればそれだけ長く住めますし、頭も体も動くうちにやったほうがいい。僕たちも、これよりもっと年を重ねたら大変だっただろうな、と思います」(夫)

「すでに長く住んできた人間関係があるはずなので、マンションの場合は上下階の防音などに予算を割くといいと思います。あとは、小さな違いならケチらないことでしょうか。転勤などといった不意の住み替えはもうない歳だけに、10年後、20年後も住むことを想定して」(妻)

妥協せずに、シンプルで心地よい暮らしを手に入れたT様夫妻。気持ちもゆったりと、毎日が快適になったとお話しされました。
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