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【プランナー監修】オシャレに使いやすく!キッチンの部分リフォームQ&A

2024年3月26日(火)
毎日使うキッチンは「ココがもう少し使いやすければ・・・」と気になることが多い場所でもあります。いっそのこと、好きなデザインで、使い勝手よくリフォームしてしまえば、QOLが一気に上がりそう!キッチンだけのリフォームってどんなことができるの?お金のことや注意したいポイントなどを、プランナーに聞いてきました。

お話を伺ったのは・・・


チーフプランナー 鈴木ゆり子
一級建築士、スタイル工房チーフプランナー。
お施主様と綿密なコミュニケーションを取りながら問題を解決、マンション・戸建て共に数多くのリノベーションに携わってきた。



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目次

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キッチンリフォームでできること① 配置を変える!

壁向きからⅡ型やL型にしたり、垂れ壁を撤去してオープンに

まず、キッチンだけの部分リフォームでどこまでできるのでしょうか?キッチンリフォームでリクエストが多いのはどんなことですか?

「まず、壁に向いているキッチンをⅡ型にしたり、L型にして動きやすくすることができます!Ⅱ型はコンロが壁向きで、その対面にシンクのあるカウンターがある配置。コンパクトにまとまるのでマンションにオススメです。
L型はシンクとコンロがL字に配置された形。どちらも調理動線が短く、動きにムダが少ないのが特徴です」。

 
Ⅱ型キッチン

 
L型キッチン

もともと対面ではあるものの、なんだか動きにくかったり、暗い場合はどうすればいいのでしょうか。

「動きにくさは、他の生活動線、家事動線も合わせて解決方法を考えます。例えばキッチン自体をコンパクトにして、リビングや洗面室と回遊できるようにしたり。

暗い、狭く感じるといった場合はカウンターの上にある吊棚や垂れ壁を撤去して、オープンにリビングダイニングとつなげることもできます。上部がひらけることでLDKがぐんと開放的になりますよ」。
 

キッチンリフォームでできること② 収納力をUP!

量はもちろん、取り出しやすさ、しまいやすさが大切

吊棚を撤去するお話がでましたが、収納力自体は下がってしまいますよね。キッチンでは収納が足りない!という悩みも多そうですが・・・。

「吊棚は高いところにあるので使いづらく、意外と活用できていない方も多いんです。吊棚をなくした分、キッチンカウンター下と背面収納を充実させて全体の収納力は確保するようにします。

収納は量も大切ですが、しまいやすさや取り出しやすさ、見た目がすっきりしているかどうかが肝心。ダストボックスぴったりにカウンターを造作したり、置きたい調理家電の高さに合わせて稼働棚や引き出せる棚をつくったりして、スペースを有効活用します」。

  
ダストボックスがカウンター下に納まることで、見た目もよく動きやすいキッチンに!

 
キッチンシンク横にソーダストリーム用のニッチをつくった例。背面も大収納。

スペースが許せばパントリーをつくったり、ダイニング側から冷蔵庫が見えないようにすれば、さらに生活感のない洗練された空間をつくることができます。

 
冷蔵庫を壁面につくったパントリーへ。ダイニングから垂直に配置しているため丸見えにならずすっきり。

 
パントリー内に冷蔵庫を隠すだけでなく、入り口のアールがインテリアのアクセントに。
 

キッチンリフォームでできること③ 好みのデザインに!

モールテックス塗装やタイルを採り入れたデザインが人気

機能性はもちろん、好きなデザインのキッチンにリフォームできたら、毎日お料理をするのが楽しくなりそうです。最近はどんなキッチンが人気なのでしょうか?

「ラフな質感がお好きなら、キッチンカウンターにモールテックスという塗料を採用するのがオススメです。モルタル風のこなれた雰囲気に仕上がり、無垢の床や躯体現しにした天井などとも相性がいいですよ」。

 
シンプルなのに存在感大!モールテックス塗装のキッチンカウンター。

「あとは、やはりタイルは人気がありますね。水や熱に強いという機能性もキッチン向きですし、たくさん種類があって個性が発揮しやすいため、皆さま本当に楽しそうに選ばれています」。

 
複数のタイルを貼り分けたり、貼り方を変えたり。組み合わせは無限大!

油汚れや調味料汚れに強いキッチン専用の目地材を使うことで、メンテナンス性にも配慮しているそうです。
 

キッチンリフォームは住みながらできる?工期は?

毎日工事ができるわけではないため、工期は余裕を見て

キッチンだけのリフォームは住みながらの工事も可能な気がしますが、工事期間はどれくらいでしょうか?

「位置などを変えず、設備の交換だけであれば1〜2週間、配置やまわりの内装も変えるのであれば3〜4週間ほどでしょうか。

垂れ壁を撤去する場合などは天井全体の工事も必要で、換気扇のダクト、配管や照明の繋ぎ替えもするため、部分リフォームといってもそれなりに大掛かりなものになります」。

排水管やキッチン本体の交換は設備職人、カウンター造作などの木工事は大工、壁はタイル職人と、様々な職人や現場監督が日程を調整しながらバトンリレーのように作業するため、毎日工事ができるとも限らないそう。

特に、住みながらの工事は住まわれているお客様の都合もあるので毎朝8時からスタート、という訳にもいきません。そのため工期は意外と長くかかると思ってください、とのことでした。

「とはいえ、もし急ぐ場合はそれも伝えてください。造作はせずに既製品を組み合わせるなど、工期を短縮する方法はあります。優先順位をつけながらプランと予定を組み立てていきます」。
 

キッチンリフォームの費用ってどれくらいかかる?

キッチン本体価格によるものの、こだわり出せばかなりの額に

気になるのが費用面ですが、キッチンまわりだけのリフォームだと、大体どれくらいに・・・?

「キッチンのリフォーム費用は本当に幅が広いんです。キッチンそのものの価格も数十万円から数百万円とかなり差があることに加え、まわりの造作も凝り出したらキリがありません。

100万円で済んだ!という方もいれば、カウンターも家具職人にオーダーして500万円かかりました、という方もいらっしゃいます」。

コストを下げる方法としては、(使える場合は)既存の設備を利用する、配置は変えずに動線を使いやすく工夫する、造作はあきらめる・・・などが考えられます。

しかし「キッチンだけはこだわりたかったから上位グレードのものにして後悔はない!」というお客様も多数。全体のリフォーム費用の中でメリハリをつけつつ、納得のいく形を探っていくのがセオリーのようです。
 

キッチンリフォームにあたって準備すべきことは?

使いたい調理家電や収納したいものは把握しておいて

最後に、キッチンリフォームの打合せまでに準備しておくことをお聞きしました。

「最初のお打合せでは、調理家電はどういうものがあるかをお聞きしています。オーブンレンジはじめ炊飯器や電気ケトルなど、日常的に使うものは電源も確保する必要があるので。

あとは、お水をどうしているかも必ずお聞きします。ウォーターサーバーかペットボトル、浄水器かで確保すべきスペースがかなり変わります。スタイル工房では、部分リフォームでも大型リノベーションと同じようなヒアリングと現地調査を行っているので『こんな細かいところまで』と思われるかもしれませんね」。

現地調査ではどんなことを調べるのでしょうか?

「調理家電のサイズ計測はもちろん、給排水のための床構造や、天井の梁の位置を確認します。特にマンションは直床だと水まわりの移動が難しい場合があるので、プランニングの前に現地調査でできること・できないことを把握する必要があるんです」。

ダストボックスなども使いたいものを伝えておけば、ぴったりに納まるようにプランニングしてもらえます。自分仕様のすっきりしたキッチンを実現するために、置くものは早めに把握しておくのがオススメです。
 

まとめ

スタイル工房では「いまの暮らしをちょこっと便利にする」部分リノベも行っています。キッチンに限らず、住まいで日々気になっていること、デザインや使い勝手がどうもしっくりこないところがあれば、お気軽にご相談ください。

https://www.stylekoubou.com/shigoto/renovation4.html
 
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