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【プランナー監修】リフォームで部屋を仕切るには?方法や注意点、事例まとめ

2024年8月27日(火)
仕切りを取り払ってオープンにするリフォームが主流である一方で、家族構成の変化やテレワークの定着によって「仕切って個室をつくりたい」というニーズもあります。どうやって仕切るの?気をつけておくべき点は?みんなはどんなふうにしてるの?などなど、気になるところをスタイル工房のプランナーに聞いてきました。


チーフプランナー 阿部 高明
二級建築士、インテリアプランナー、二級建築施工管理技士

お客様の希望の暮らしを丁寧に確認しながら、長年の経験、知識を生かして一歩先の提案を提供。暮らしの変化に伴って再度リノベーションするお客様、住み替えのお客様からのリピート依頼も多数。



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目次

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目的によって仕切り方は色々!仕切る時の仕切るポイントは?

「換気やエアコン、コンセントなどの使い勝手をイメージして」

仕切るといっても壁を新たにつくったり、建具やカーテンなど色々な方法があります、と阿部プランナー。仕切る時に気をつけるべきポイントはあるのでしょうか?

「まず第一に、内壁をつくって仕切る時は、消防法を守るよう注意する必要があります。自治体の火災予防条例によって細かい違いはあるのですが、東京都の場合はリビング、子供部屋、寝室などの各居室と階段、キッチンに住宅用火災警報器の設置が義務づけられています。

気をつけたいのが換気やエアコンのこと。エアコンを新たにつけるのであれば、設置場所や電源を確保しなければなりません。隣の部屋と共有するのであれば、天井部分を開けて完全には仕切らないようにしたり、換気扇をつけて空気を循環させるようにしたりと工夫します。

また、照明やコンセント確保のために電線を壁や天井に入れる工事が必要な場合も。仕切った後の生活動線や、空間をどのように使うかをしっかりシミュレーションしておきましょう」

それぞれの方法については、実際の例を挙げたほうが分かりやすいかも、ということで、さっそく見てみましょう!

 

リフォーム事例①|秘密の扉で行き来できる、楽しい子ども部屋

【戸建て|リフォーム面積 約16㎡】

最初は造作ベッドと机を子どもたちにつくり、女の子2人と男の子の部屋を仕切った例です。


こちらが女の子2人の部屋で、両サイドにそれぞれのベッドとベッド下収納が。


集中したい時は、並んだデスクの真ん中部分をカーテンで仕切ることもできます。

 
おとなりの男の子の部屋との間には、通り抜けできる小さい入り口をつくりました。
まだまだ一緒に遊びたい盛り、秘密の扉を抜けて、行ったり来たりも楽しそうです。

https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_y15.html

 

リフォーム事例②|普段はリビングの一部として、仕切って閉めれば子ども部屋に

【マンション|リフォーム面積 約61㎡】


先ほどのおうちと同じ、女の子2人と男の子1人の5人家族です。
一番下の男の子の部屋をリビングの一角につくりました。

建具で仕切るかたちで、普段はリビングの一部としてオープンに空間をつなげています。
 

建具を閉めるとこんな感じ。
個室のような独立感がありつつ、天井が開いているので空調などは共有できます。
限られた空間をフレキシブルに仕切って有効活用した例です。

https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_t113.html

 

リフォーム事例③|子どもの成長に合わせて壁を撤去して、また仕切って部屋に

【マンション|リフォーム面積 約76㎡(初回時)】

子どもが小さいときは大空間を、子どもの成長とともに個室を希望するご家族は多いもの。
そのため、何年か越しに2回目のリフォームをすることもあります。

こちらのおうちもその一例で、最初のリフォームでは家族が集えるゆったりと広いリビングをつくりました。


カウンターデスクも一角につくり、子どもたちが並んで勉強ができるように。


それから7年後、上の子どもが中学校になったのを機に、ふたたび壁をつくって個室を新設しました。
実はもともと将来は個室をつくることを想定し、壁に下地を入れていたのだそう。
カウンターは飾り棚として使い、その下には新しく迎えたワンちゃんのケージが。


個室からはこんな感じで、リビングとつなげた室内窓で明るく心地の良い空間に。
窓の横には小さい換気扇も設置し、リビングの空調を回しています。

https://www.stylekoubou.com/blog/?contentCode=1209

 

リフォーム事例④|ロールスクリーンで軽やかに仕切る書斎コーナー

【マンション|リフォーム面積 約70㎡】

ここまで子ども部屋をつくった例が続きましたが、大人のための空間づくり仕切ることもあります!

子どもたちが独立し、夫婦ふたり暮らしを快適に過ごすためにリフォームされたおうち。
独立していたキッチンは向きを変えてオープンなⅡ型アイランドキッチンに。


リビングの奥は和室でしたが、壁をとりはらってLDKとひとつにつなげました。
一角はデスクを置いてワークスペースとして使えるように。


こちらのワークスペース、集中したいときはスクリーンでリビングと仕切ることができます。


ロールスクリーンは梁の裏に入るので、リビング側からは見えず、普段はすっきり。
こんな風に軽やかに仕切るのもいいですね。

 

まとめ

「家族のかたちは変わっていくので、将来も見据えてリフォームプランを考えます」と阿部プランナー。子どもが小さいとき、成長してから、独立後など、その時々で暮らしやすく、おうちを住みこなしていきたいもの。天井や壁にあらかじめ仕切れるような下地を入れておいたり、壁を撤去しても空間が自然につながるようデザインしたり……。そのためのアイデアはたくさんあるので、遠い将来の夢やおうちでやってみたいことも気軽に話して、とのことでした。
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