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60代からの中古購入&マンションリノベーション。人生経験を重ねても「初めて」は楽しい!

2024年9月24日(火)
いま、シニア世代のリノベーションが注目されています。老朽化した設備の交換やいわゆる修繕ではなく、暮らしと住まいそのものを見直し、より豊かに生きるための終の棲家づくりに取り組む方が増えているのです。今回お話をお聞きしたN様ご夫妻もそのうちのおふたり。関西からの移住と初めての東京暮らし、人生何度目かの家づくりについてお話を伺いました。



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目次

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長年暮らした地元から、60代で東京への引越しを決意した理由

「姪が背中を押してくれなかったら、決心できなかった」

玄関を入るとすぐ、目に飛び込んでくる緑の梢。ガラスのリビングドア越しにバルコニー側までまっすぐ見渡せる、明るく心地いい住まいがN様ご夫妻の新居です。

リビングの大きなソファベッドには近所から遊びに来た姪御さんとその赤ちゃん、上のお兄ちゃんもNご夫妻にじゃれついて…と、とても賑やかなムードでお話が始まりました。

「ずっと奈良に住んでいて、東京に住むのは初めて。でも、この辺りは東京と思えないほど緑も多くて、近所に散歩コースもたくさんあります。共用廊下でカブトムシを見つけた時はさすがにびっくりしましたけど」(夫)。

とはいえ住み慣れた奈良からの移住は、かなり思い切った選択だったのではないでしょうか。

「母の介護を経験したことから、私たちも、夫婦ふたりだけで奈良にいるのは、今は良くても将来的に難しいと感じたんです。仲のいい姪家族のような、若い人の側で暮らしたほうが安心できる、と。もちろん、孫同然の子どもたちにすぐに会えるという喜びも大きいですが」(妻)。

それでもなかなか決心がつかず迷っていたなか、姪御さんが背中を押してくれたそう。奈良に住みつつ、上京して中古マンションの内見という日々がスタートしました。



 

いざ中古マンション探し!東京と奈良を行ったり来たりの日々

リビングの開放感と、窓からのグリーンがお気に入りに

これまでの人生で、注文住宅の建築やマンション購入も経験されてきたご夫妻。今回の家づくりではいくつか実現したいことがあり、それが叶う物件という目線で内見を重ねられました。

「ひとつは『明るい家にしたい』ということ。奈良で住んでいたマンションも角部屋で明るかったんです。あとは小さくてもいいので夫婦それぞれの部屋がつくれること、姪っ子と一緒に立てる広いキッチン、広めの土間収納をつくりたいという希望がありました」(妻)。

土間収納に関しては、以前にマンションの大規模修繕を経験されたときに、バルコニーのものを室内にしまうのに大変な思いをしたことから。また、将来もし車椅子を使うことになった時に、土間が広めだと出入りしやすいという思惑もあったそうです。

2LDKの間取りとオープンでゆったりとした広いキッチン、土間収納が確保できる広さということで、当時3LDKだった今の部屋が希望にも予算にもフィットしました。それでも、おふたりにとってはこれまで住んだなかではいちばんコンパクトな住まいなのだそう。

 

 

リノベーション会社も無事決定。ショールーム巡りは大阪で

「優しく軌道修正しながら正解に導いてくれました」

リノベーションを依頼するにあたっては、自然素材を用いた実例をホームページに掲載している会社をいくつかピックアップ。うち一社とはかなり具体的なところまでプランを進めたものの、最終的にスタイル工房に決められました。

「ダクト現しの提案など、私たちにはちょっと『若すぎるかな?』というデザインだったので…。見積りや打合せの対応も含めてスタイル工房さんがいいね、という話に」(妻)。

「スタイル工房さんとの打合せは対面で数回と、オンラインでも何度か。設備のショールーム巡りは大阪で4、5軒回りましたかね。キッチン、お風呂、タイル、ドアなどそれぞれ1日仕事になるのでなかなか大変でした」(夫)。

やりたいことはたくさんあったものの、実際の物件に当てはめてイメージするのはなかなか大変だった、と家づくりを振り返るおふたり。

「トイレも、最初は壁を明るい黄色と、天井を黒にしたいと希望していたんです。実際にそんなトイレの実例を見て、ステキだったので。

でも、それは窓があって広いトイレだからこそ成り立っていたデザインでした。ここだったら天井は白で、クロスももう少し柔らかいイエローの方が落ち着きますよ、とプランナーさんからアドバイスをいただいて。結果、大正解でしたね。

終始こんな感じで、私たちの希望を優しく軌道修正しつつカタチにしてくれたプランナーの鈴木さんには本当に感謝しています」(妻)。

 

 

イエローをテーマカラーにリノベーション。木に包まれる優しい住まい

板張り天井や造作建具など、デザインにもこだわって

シックで落ち着いた雰囲気ながら、ところどころに陽だまりのようなイエローが差し色に使われたN様邸のインテリア。とりわけ目を惹くのが、リビングとキッチンに飾られた2枚のアートパネルです。

「これ、姪の子どもたちが描いてくれたものなんです!」とニコニコ。明るく澄んだ色を自由な筆にのせたこれらの作品からインスピレーションを受けて、リノベーションのデザインが決まっていきました。

上がり框からフラットにつながる挽板フローリングの床と、突板貼りの天井を貼り、木に包まれたリビング。ガラスを木枠で囲んだハイドアは吊り戸で、開け放てば一直線に空間がつながります。

バルコニー側は天井を高く、窓際だけ床はフロアタイルにして、観葉植物たちの特等席に。キッチン収納の面材も優しい木調で、シンプルながらあたたかみのある雰囲気が特徴です。

重厚なアンティークのキャビネットも、北欧モダンプロダクトのチェアも共存するN様邸。住み替えにともなう断捨離をくぐりぬけた愛着のあるものたちが調和し、共存しているのもおふたりらしさといえるでしょう。



 

リノベーション後の住み心地は良好!これから迎える季節が楽しみな家に

それぞれこもれる場所も、みんなでワイワイできる場所も

今回のリノベーションの希望のひとつであった「夫婦それぞれの部屋」。玄関側には夫の部屋を、リビング側には妻の部屋をつくり、間を引き戸で仕切りました。

「それぞれ好きなことに没頭できるけど、お互いになんとなく気配は伝わる距離感です。私は自室のガラス引き戸をオープンにして、日中はリビングとつなげていることが多いですね」(妻)。



「僕はデスクを造作して、ちょっとしたパソコン作業などができる書斎コーナーをつくりました。そのままだと暗いので、壁の一部をガラスにして、玄関側からの光も届くようにしています」(夫)。
 
全面を半透明の模様ガラスで仕切った書斎を玄関側から見ると「受付みたいでしょ」と照れ笑い。趣味である山登りの道具類は、自室のベッド下に収納しているそうです。

 

「登山仲間がたくさん関西にいたので、こっちに来て最初は寂しいかな?と思ったんですが、杞憂でした。関西と関東の中間にはいい山がたくさんありますから。今週末も長野で待ち合わせして、一緒に日本アルプスへ」(夫)。

「夫が登山で留守のときは私は姪とショッピングを楽しんだり、家でゆったり過ごしています。リビングのソファに座って窓の緑を眺めていると幸せな気持ちになりますね」(妻)。

窓の外に広がる梢は桜の木。来年の春には、姪御さんご家族とリビングでのお花見が楽しみ、と笑顔でお話されていました。

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