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【リノベ会社のマネージャー監修】住みながらリフォーム工事って可能?できる範囲は?

2024年10月15日(火)
いま住んでいる家をリフォームするときに、まず気になるのは住みながら工事ができるかどうかではないでしょうか。間取りを大幅に変えるようなスケルトンリフォームであれば仮住まいが必要ですが、水まわりの交換や移動だけの場合は?工事中の注意点は?等など、気になることをプロに聞いてきました。

お話を伺ったのは・・・


マネージャー 楢崎
インテリアコーディネーター

リノベーション業務に携わって18年。幅広い知識と深い思いやりで、新人教育から円滑な組織運営までを担う、社内のムードメーカー的存在!


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目次

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住みながらリフォームできる工事、できない工事

「部分リフォームは住みながらできますが、場合によっては難しいことも」

キッチンの設備を新しいものに交換して、ついでにまわりの壁にタイルを貼ったり、収納を造作して使いやすくしたい!・・・例えばこんな場合、住みながらのリフォームは可能でしょうか?

「そうですね、キッチンはじめ水まわりの交換や部分リフォームの多くは住みながら工事をしています。設備交換プラスαの場合は、配管も含めて1週間ほどはキッチンが使えないと思っていただければ。ただしキッチン、お風呂、トイレなどすべてを替えるとなると、水が一切使えない日が何日かに渡ってしまうことも。

工事を2期に分けて職人さんが入るタイミングをつくったりして、住みながらできるように配慮はしますが、難しい場合もあります。そんなときは数日程度でも仮住まいが必要になることもあります」(楢崎 以下同)。

キッチン工事の間は外食や電子レンジ調理、お風呂は銭湯でと、住みながらリフォームには何かと工夫が必要。こまごまとした不便もあります。トイレだけ交換、の場合はなんとか1日で済む段取りはつけるものの、お仕事で不在の日や、家族で出かける日にするのが無難かも、と楢崎マネージャー。

「ご不在時に工事に入る場合は、連絡ノートをつくってお客様の要望が伝わるようにしています。いらっしゃる時も何かとお声がけする機会が増えるので、ご協力をお願いします」

リフォームは住む人もメンバーのチームプレー。みんなで協力して作り上げていくもの、ということですね。

 

住みながらリフォームの際のお願いや注意点は?

「工事する部屋プラスひと部屋分のスペースを空けてください」

リフォーム工事には、資材を置いたり職人さんが作業をするためのスペースが必要です。そのためリフォームをする場所の他に、できればもう一室分のスペースをご提供いただけると助かります。と楢崎マネージャー。部分リフォームとはいえ、思ったよりも行動範囲は限られてしまうものです。

「また、電気工事の時は、分電盤を移動するため電気をすべて落とす必要があります。もちろん冷蔵庫も切ることになるので、傷みやすいものや冷凍食品は使い切るなどしていただいた方が良いかもしれません。

冷蔵庫に関しては、キッチンのクロスを張り替える場合などは冷蔵庫を動かすため、こぼれやすい汁物などは入れないようにお願いします」

カレーなどをお鍋に入れたまま放置するのはNG、ということですね!製氷した氷も溶けてしまうため取り出しておきましょう。ところで、ペットはどうすればよいでしょうか?

「工事中は人の出入りも多く、大きい音が出るためびっくりさせるかもしれません。搬入でドアを開けっぱなしにすることもあるので脱走の危険もあります。

工事する場所から離れた部屋にいてもらうか、ペットホテルに預けていただくようにお願いしています。お家で過ごす場合、最初のうちはお客さまに見ていてもらうのもペットにとっては安心かもしれません。」

工事をする部屋にある本棚や職人の通る場所はビニールで養生されます。工事が始まったら養生箇所にあるものなどは取り出せないので注意しましょう。

さらに、できる限り刺激の少ない塗料や接着剤を使い、換気を心がけてはいるものの、敏感な方は目に刺激を感じたり、体調に影響が出ることもあるそうです。

 

リフォーム工事で出る音ってどれくらい大きいの?

「かなり大きな音が出るため、テレワークなどは難しいかも」

音といえば、リフォーム工事ではどれくらい大きな音がでるのでしょうか?音が出る作業をざっと教えていただきました。

「まず、各種工具類を使うために『コンプレッサー』という装置を使います。このコンプレッサーへの空気充填で出る音がだいたい、騒がしい街頭くらいの音ですね。

建材を切断する丸ノコや、ビス打ちの時のインパクトドライバーの音、最も大きな音が出るのが石膏ボードを切断する石膏ボードカッターの音で、これはかなりうるさいと感じるかもしれません」

これらの音は常に出ているわけではありませんが、工事中のオンライン会議などは難しいかも、とのことでした。どんな音が出るかは、具体的な動画を店頭にてご覧いただくことができますので、「住みながらリフォーム」の参考にしていただければと思います。

 

住みながらリフォームのメリット・デメリットは?

ここまでのお話で、住みながらのリフォームにはメリットとデメリットがあることが分かりました。主なメリット・デメリット以下にまとめました。

◆メリット

費用面・・・仮住まいの家賃や引っ越し費用がかからない

手間がかからない・・・費用面と同様に、仮住まいを探したり引っ越しを手配する手間がかからないのもメリット。仮住まい中の宅配物や郵便の届け先変更の手間も省ける

工事の進捗が分かる・・・毎日工事がどれくらい進んでいるかを見て確認できる
 

◆デメリット

行動範囲が限られる・・・工事範囲よりも広いスペースが必要なため、家の中で入れる場所は予想以上に少ない

人の出入りがある・・・荷物の搬出入時や職人が出入りする場合に声かけなど、コミュニケーションが生じる

インフラの一時的なストップ・・・工事個所によっては電気や水道、ガスなどを使う時間が限られる

音やニオイ、ホコリなどが出る・・・アレルギーなど体調に影響が出ることもあるため注意が必要

追加費用・・・養生や作業スペースの確保、職人手配など作業効率が落ちるため費用がアップする部分もある

次の項では、実際に住みながら工事をおこなった部分リフォームの事例を見てみましょう!

 

玄関や水まわりなど、住みながらリフォームの事例

玄関を自転車がかけられる仕様に|戸建て|対象面積 約8㎡ 

 
注文住宅の戸建で、玄関ホールには引き戸つきのシューズインクローゼットがあったもののイマイチ使いづらさを感じていたそう。
そこで収納棚の造作に加えて、壁面を趣味のトライアスロンバイクを掛けられる仕様にリフォーム。
もとは土間でしたが同じ高さでフローリングを施工し、奥にある郵便受けまで靴をはかずに行けるように。

床とベンチの素材にはブラックチェリーを提案し、高級感ある玄関に。
 
ドアは既存のものを再利用して賢くコストダウンを図りました。
 

キッチンの背面収納造作&洗面まわりを交換|マンション|対象面積 約11㎡

 
 6年ほど前にリノベーションし、キッチンの内装・設備を交換していたお客様。
今回は背面収納を見直したいということで、家電カウンターを組み合わせた背面収納を造作しました。

 
洗面ボウルは壁づけ水栓が気に入ったLIXIL、カウンターは造作し、壁面にはタイルをあしらいました。
浴室はあらかじめLIXILのショールームで決めていたものを施工。
水まわりの収納も前より増えて、すっきりキレイを保てるおうちを手に入れました。

 

まとめ

住みながらのリフォームとはいえ日中はお仕事でご不在のお客様も多く、そのような場合はキーボックスにカギを入れて管理するそう。子どもだけが先に帰宅することもあるので、工事中の行動範囲や工事管理者からの申し送りは、家族全員で共有するようにしましょう。
可能であれば、仮住まいとまではいかなくても家族旅行や帰省のタイミングを合わせることで、工事をスムーズに進めることができます。ぜひご検討ください。
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