vol.2 スタイル工房の戸建リノベ性能アップ工事の全貌をご紹介!前編
2016年4月15日(金)
築49年の中古戸建を新築の住宅性能と同等まで向上させるK様邸のリノベーション。今回は住宅性能を向上させるための工事が始まりました。
◆ vol.1 フラット35(リフォーム一体型)を利用して…わくわくどきどき…夢をかなえるリノベのはじまり!
◆家全体を丸裸(スケルトン)にする解体工事!
解体工事が始まり、K様邸の解体後の1・2階それぞれの様子をご紹介します。
外壁や一部の梁や柱を残し、丸裸(スケルトン)にしているところです。
では、なぜスケルトンにしたのか・・・?それは、デザインを変えるためだけではありません。家の性能を丸ごとアップするための工事がこの後、続々と控えているからです!
既存の壁や床が残った状態では、住まいの性能をすべて現在の基準へ引き上げることは不可能。すべての箇所をスケルトンにして悪いところをチェックするのと同時に、この後紹介する基礎補強・耐震・断熱・傷みの補修などを行い、安心・安全・快適な住まいへと変化させることができます。人間に例えるならスケルトンに解体することは、人間ドックにかかっているような状態。隅々まで調べることで体の悪いところを発見し、治療することができます。
◆フラット35(リフォーム一体型)適合住宅へと進化させる基礎工事!
性能アップのための最初の工事は「基礎工事」です。
今回、フラット35(リフォーム一体型)を利用するにあたり、適合リノベーションを行う必要があります。その基準は基礎高が30cm以上あること。つまり、家の土台を土の部分から30cm上がった状態にしてくださいね、ということです。なぜこのような規定があるかというと、基礎高が十分に取れていない家は、湿気がたまりやすく傷みの原因になるためです。
今回の現場では基礎高が足りないだけではなく、基礎コンクリートに鉄筋が入っておらず強度的に弱いという問題もあったので、既存の基礎に鉄筋を打ちつけ、添え基礎と呼ばれる新たな基礎を作りました。基礎高の確保のため庭の土を掘り、基礎を深く作ります。土を減らして埋め戻せば、30cmの高さを確保した頑丈な基礎に変身です!
これで家の足元がしっかりと補強され、これから始まる耐震工事にとっても大切な役割を果たしてくれるようになりました。
◆築古物件ならではの傷みを補修・補強を行う工事!
次の性能アップ工事は、傷みの補修・補強です。
今回のような築古物件では、シロアリが発生していたり木材が腐っている箇所が出てきたりと、傷みが発見されることがほとんど。「腐っている」と聞くととても大変なことに感じられますが、特に洗面やお風呂といった水回りの土台や柱や窓枠などは水がかかったり、湿気が出たりする影響で傷みが発生しやすい箇所です。新たな工事では傷んだ箇所の木材を交換し、今後は水が入らないよう処置を行います。
K様邸でも傷んで腐ってしまっていた土台を交換しました。またお風呂はタイル貼りの在来風呂からユニットバスになりますが、それも今後の水漏れリスクを減らすことにもなります。シロアリがいる場合には、工事の中で駆除業者を入れることもありますが、今回は幸いにもシロアリによる傷みの箇所はなく一安心です。
さて、次回は「スタイル工房の戸建リノベ性能アップ工事の全貌をご紹介!第2弾」として断熱や耐震の工事の全貌をご紹介します。新しいおうちを安心・安全・快適に住まうため、欠かせない内容です。次回もお楽しみに!
■『よみがえった築49年の家』シリーズ一覧■
vol.1 フラット35(リフォーム一体型)を利用して…わくわくどきどき…夢をかなえるリノベのはじまり!
vol.2 スタイル工房の戸建リノベ性能アップ工事の全貌をご紹介!前編
vol.3 スタイル工房の戸建リノベ性能アップ工事の全貌をご紹介!後編
vol.4 職人さんたちの仕事をご紹介!前編
vol.5 職人さんたちの仕事をご紹介!後編
vol.6 もうすぐ完成!社内検査と第三者機関の検査も。あらゆる人が検査を実施
vol.7 築49年の中古戸建てが大変身!リノベの全貌を解説します!
vol.8 遂に完成!築49年の中古戸建のリノベーション、お施主様インタビュー