Vol.3 地盤調査に基づいて地盤改良を行い 安心できる基礎を施工
2018年3月13日(火)
住まいのプロ集団ならではの新築物件を紹介する「新築密着レポ」
M様邸のVol.3は、安心して暮らすための根本となる地盤や基礎のお話です。
少し専門的ですが、とても大切なことなのでレポートします。
前回の記事はこちら↓
<Vol.2 都市で明るく開放的に暮らせ、家事や子育てにうれしい住まいに>
地盤調査は専門の業者に依頼。調査方法は一般的に最も多く行われていて信頼性が高いスウェーデン式サウンディング法で行います。M様邸では地盤5カ所に穴を開けて調査したところ、建物が建つ左側の地盤だけが弱いことが判明しました。
固い地盤まで届く3mの深さの穴を31カ所に開け、セメント系固化材を使用した強固な柱で、基礎をしっかりと支えます。
また、構造計算をして基礎は地盤全体で建物を支えるベタ基礎を採用。メリットとしては、建物の重さを基礎全体で分散して受け止め地震に強いこと、地面がコンクリートで覆われているため地中から侵入するシロアリや湿気を防ぐ効果があることです。基礎は、足元から家を支える大切な部分、工事も慎重に進めます。
[1] 地縄張り・遣り方
地縄張りは基礎の外周に地縄を張って大まかな配置を決める作業です。その後、遣り方で境界線からの離れなど建物の配置と基礎の高さ・水平を正確に決めます。
[2] 防湿シート敷き・捨てコンクリート
基礎の底面の深さまで、重機で土を掘り出し、砕石を敷いて機械で地面を転圧。砕石の上に防湿シートを敷き詰めた後に、基礎の外周部などに捨てコンクリートを流して平らに均します。この捨てコンクリートは基礎の強度を補うものではなく、基礎のスミ出しや正確な距離を測るためのもの。
[3] 基礎外周の型枠組み・配筋
基礎外周の立ち上がり部分に型枠を組んで、基礎の骨組みとなる鉄筋を組みます。これは熟練の職人が一本一本の鉄筋を結束線で結んでいく根気のいる作業。ここまでできると社内の検査と第三者機関であるJIOの検査で鉄筋の径とピッチなど正しい配筋が行われているかチェックします。
[4] 床ベースの生コン打設
コンクリートは打設の前に必ず強度確認のためのテストピースを採取します。その後、基礎の床底盤部分にコンクリートを打設します。
[5] 基礎立ち上がりの型枠組み・アンカーボルトの設置・コンクリート打設
底盤のコンクリートを打設した後、その上に基礎立上がり部分の型枠を組みます。次に基礎と建物の土台を繋ぐアンカーボルト、地震時に柱が土台から抜けるのを防ぐホールダウン金物を適切な位置に設置し、型枠の隅々まで行き渡るように細心の注意を払いながらコンクリートを流し込みます。すき間無く美しいコンクリートを打設するには熟練した技術が必要です。
[6] 養生・型枠外し・仕上げ
コンクリートの打設が終わったら、強度が出るまで養生シートを掛けて養生します(夏季は3日以上、冬季は5日以上)。その後、型枠を外し、充填不足などがないか確認し、基礎が完成しました。ぴっかぴかの基礎が現れるととても嬉しいですね。
いかがでしたか。地盤調査や地盤改良、基礎工事はどの現場でも、このように慎重に、着実に行なわれています。次回は建て方の様子などをレポートする予定です。
M様邸のVol.3は、安心して暮らすための根本となる地盤や基礎のお話です。
少し専門的ですが、とても大切なことなのでレポートします。
前回の記事はこちら↓
<Vol.2 都市で明るく開放的に暮らせ、家事や子育てにうれしい住まいに>
◆ 地盤調査の結果、地盤の弱い箇所が判明
M様邸が着工に向けて動き出しました。その第一歩が、安心して家を建てられる地盤なのかを調査する地盤調査です。いくら頑丈な家を建てても、地盤が弱ければ、家の重さで傾いたり、地震や台風などの影響を受けやすくなります。もし、地盤調査で軟弱な地盤であると判断されたら、そのレベルに応じた適切な地盤改良を行う必要があります。地盤調査は専門の業者に依頼。調査方法は一般的に最も多く行われていて信頼性が高いスウェーデン式サウンディング法で行います。M様邸では地盤5カ所に穴を開けて調査したところ、建物が建つ左側の地盤だけが弱いことが判明しました。
◆ 柱状改良という方法で地盤を改良することに
木造住宅の地盤改良は大きく分けて3種類「表層地盤改良」「柱状改良」「小口径鋼管杭」です。地盤調査の結果に基づいた検討書により、今回は柱状改良が適当と判断。固い地盤まで届く3mの深さの穴を31カ所に開け、セメント系固化材を使用した強固な柱で、基礎をしっかりと支えます。
また、構造計算をして基礎は地盤全体で建物を支えるベタ基礎を採用。メリットとしては、建物の重さを基礎全体で分散して受け止め地震に強いこと、地面がコンクリートで覆われているため地中から侵入するシロアリや湿気を防ぐ効果があることです。基礎は、足元から家を支える大切な部分、工事も慎重に進めます。
基礎工事のプロセス
それでは、実際に行なったM様邸の基礎工事プロセスを写真で紹介してみましょう。[1] 地縄張り・遣り方
地縄張りは基礎の外周に地縄を張って大まかな配置を決める作業です。その後、遣り方で境界線からの離れなど建物の配置と基礎の高さ・水平を正確に決めます。
[2] 防湿シート敷き・捨てコンクリート
基礎の底面の深さまで、重機で土を掘り出し、砕石を敷いて機械で地面を転圧。砕石の上に防湿シートを敷き詰めた後に、基礎の外周部などに捨てコンクリートを流して平らに均します。この捨てコンクリートは基礎の強度を補うものではなく、基礎のスミ出しや正確な距離を測るためのもの。
[3] 基礎外周の型枠組み・配筋
基礎外周の立ち上がり部分に型枠を組んで、基礎の骨組みとなる鉄筋を組みます。これは熟練の職人が一本一本の鉄筋を結束線で結んでいく根気のいる作業。ここまでできると社内の検査と第三者機関であるJIOの検査で鉄筋の径とピッチなど正しい配筋が行われているかチェックします。
[4] 床ベースの生コン打設
コンクリートは打設の前に必ず強度確認のためのテストピースを採取します。その後、基礎の床底盤部分にコンクリートを打設します。
[5] 基礎立ち上がりの型枠組み・アンカーボルトの設置・コンクリート打設
底盤のコンクリートを打設した後、その上に基礎立上がり部分の型枠を組みます。次に基礎と建物の土台を繋ぐアンカーボルト、地震時に柱が土台から抜けるのを防ぐホールダウン金物を適切な位置に設置し、型枠の隅々まで行き渡るように細心の注意を払いながらコンクリートを流し込みます。すき間無く美しいコンクリートを打設するには熟練した技術が必要です。
[6] 養生・型枠外し・仕上げ
コンクリートの打設が終わったら、強度が出るまで養生シートを掛けて養生します(夏季は3日以上、冬季は5日以上)。その後、型枠を外し、充填不足などがないか確認し、基礎が完成しました。ぴっかぴかの基礎が現れるととても嬉しいですね。
いかがでしたか。地盤調査や地盤改良、基礎工事はどの現場でも、このように慎重に、着実に行なわれています。次回は建て方の様子などをレポートする予定です。