タイルと造作の美しい納まり
2018年10月16日(火)
工事部、施工管理の松田です。
リノベーションで定番の建材といえば、無垢材とタイル。
スタイル工房でも、このふたつを組み合わせた造作のカウンターや、洗面化粧台を多く手がけています。
プランナーが選ぶ場合とお客様が使いたい建材を指定する場合があります。
こちらのお客様はキッチンの壁に無地のタイルと併せて
お客様が購入されたトルコ製の手描きのタイルを組み合わせました。
タイルに限らず、工事は設計図に沿って進めていきます。
設計図には、タイルを貼るときの配置や納まりなど細かい内容を手書きすることも。
いざ工事が始まると、机上の指示書通りにいかないこともあり、職人と現場で相談しながら微調整することがほとんどです。
たとえばここの場合は、周りの無地のタイルとトルコタイルの厚みが違いました。
数ミリでも違えば表面が平らにならないので、タイル下地の厚みを調整して仕上げています。
洗面化粧台には、モロッカンタイル。
ランタンの形が中途半端なところで切れてしまうと仕上がりが美しくないので、タイルの幅に合わせてカウンターの厚みを決定しています。
担当からは吹き出しで、「タイル真物2コ分」と手描き指示がありました。
ちなみに「真物(まもの)」というのは、カットをしていないタイルのこと。
対して、縁や角に合わせた形の「役物(やくもの)」があります。
タイルは角の処理で見た目の洗練度が大きく左右されるので、スタイル工房ではかなりこだわっています。
カウンターと、壁に立ち上げている部分の厚みを揃え、タイルも模様の中心で正確にカット。
横位置も合わせ、水平から見ると、模様がつながっているように見えます。
こちらのキッチンカウンターとダイニングテーブルの造作ではテーブル天板の長さは、1.9メートルになりました。
この天板がタイルのカウンターから直接突き出し、先の2本の脚だけで支えています。
まるで浮いているように見えるデザインが、プランナーのこだわりポイントでした。
指示書には当初、天板途中にも脚がありましたが、美しくないということで変更。
天板の縁の処理もミリ単位での指示でした。
青い文字がアシスタントプランナーからの申し送りで、提案に合わせて予算・強度を確認しています。
これをもとに現場で職人さんと調整し、「できる・できない」を聞きながら、難しい場合は代案をこちらからプランナーに提案することも。
このダイニングテーブルではL字型の金具でカウンターの本体(タイルを貼る前の状態)と天板を留め、裏に力板を入れて補強しました。浮いているように見えるデザインという「こだわり」と、強度という「当たり前」を両立させるための方法です。
このキッチンカウンターは全面をタイルで仕上げました。3辺に貼る場合は納まりの難易度が上がります。
机上の計算では合うはずになっていても、実際はボンドの厚みやタイルごとの個体差でズレが出てきてしまうからです。
それが3面分ということで「三方誤差」と呼ばれます。
タイルをつなげている網をカットしたり、薄いベニヤ板を中に入れたり、破綻のない仕上がりを目指して、現場では微調整の繰り返しです。
リノベーションで定番の建材といえば、無垢材とタイル。
スタイル工房でも、このふたつを組み合わせた造作のカウンターや、洗面化粧台を多く手がけています。
プランナーが選ぶ場合とお客様が使いたい建材を指定する場合があります。
こちらのお客様はキッチンの壁に無地のタイルと併せて
お客様が購入されたトルコ製の手描きのタイルを組み合わせました。
タイルに限らず、工事は設計図に沿って進めていきます。
設計図には、タイルを貼るときの配置や納まりなど細かい内容を手書きすることも。
いざ工事が始まると、机上の指示書通りにいかないこともあり、職人と現場で相談しながら微調整することがほとんどです。
たとえばここの場合は、周りの無地のタイルとトルコタイルの厚みが違いました。
数ミリでも違えば表面が平らにならないので、タイル下地の厚みを調整して仕上げています。
洗面化粧台には、モロッカンタイル。
ランタンの形が中途半端なところで切れてしまうと仕上がりが美しくないので、タイルの幅に合わせてカウンターの厚みを決定しています。
担当からは吹き出しで、「タイル真物2コ分」と手描き指示がありました。
ちなみに「真物(まもの)」というのは、カットをしていないタイルのこと。
対して、縁や角に合わせた形の「役物(やくもの)」があります。
タイルは角の処理で見た目の洗練度が大きく左右されるので、スタイル工房ではかなりこだわっています。
カウンターと、壁に立ち上げている部分の厚みを揃え、タイルも模様の中心で正確にカット。
横位置も合わせ、水平から見ると、模様がつながっているように見えます。
こちらのキッチンカウンターとダイニングテーブルの造作ではテーブル天板の長さは、1.9メートルになりました。
この天板がタイルのカウンターから直接突き出し、先の2本の脚だけで支えています。
まるで浮いているように見えるデザインが、プランナーのこだわりポイントでした。
指示書には当初、天板途中にも脚がありましたが、美しくないということで変更。
天板の縁の処理もミリ単位での指示でした。
青い文字がアシスタントプランナーからの申し送りで、提案に合わせて予算・強度を確認しています。
これをもとに現場で職人さんと調整し、「できる・できない」を聞きながら、難しい場合は代案をこちらからプランナーに提案することも。
このダイニングテーブルではL字型の金具でカウンターの本体(タイルを貼る前の状態)と天板を留め、裏に力板を入れて補強しました。浮いているように見えるデザインという「こだわり」と、強度という「当たり前」を両立させるための方法です。
このキッチンカウンターは全面をタイルで仕上げました。3辺に貼る場合は納まりの難易度が上がります。
机上の計算では合うはずになっていても、実際はボンドの厚みやタイルごとの個体差でズレが出てきてしまうからです。
それが3面分ということで「三方誤差」と呼ばれます。
タイルをつなげている網をカットしたり、薄いベニヤ板を中に入れたり、破綻のない仕上がりを目指して、現場では微調整の繰り返しです。