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Vol.8 中古マンション「駅徒歩〇分」の注意点とは? 前編

2018年11月27日(火)
新築もいいけど、好きな街で、オリジナルの暮らしがしたいなら中古を買ってリノベーションするのがおすすめ!でも、中古物件ってどうやって探せばいいの?というギモンにお答えします。第8回目は「最寄り駅からの徒歩分数」編。毎日の通勤や通学に大事な要素であるだけでなく、物件の周辺環境を判断するにも重視される項目です。最寄駅からの距離やルートを見るときに、気をつけるべき点をまとめました。

中古を買ってリノベ|駅徒歩〇分の注意点


最寄り駅からの徒歩分数の定義は?

物件情報欄の「交通」の欄に記載されている最寄駅からの“徒歩での分数” 。
インターネット等で物件探しをする段階では、この徒歩分数をまずチェックする方が多いかと思います。
この徒歩分数、不動産会社の人が実際に歩いてかかった分数を表示しているのでしょうか?
 
じつは、最寄り駅からの分数は徒歩1分=80mと算出基準が定められています。※
例えば駅から物件までの道路距離が420mの場合は420m/80m=5.25となり、繰り上げて6分という表示となります。
 
車は1分=400m、バスの場合は時刻表の時間から割り出された実際の所要時間を表示します。
 
しかし、1分=80mというと時速4.8km。
少し早足のような気もしますが…これは健康な成人女性が実際に歩いてかかった時間をもとに、公正取引委員会が定めたものだそうです。


徒歩分数=実際にかかる時間、ではない

気を付けたいのが、徒歩分数は1分=80mで単純計算されているということです。
上り坂であったり、信号待ちの時間や歩道橋・エレベーターなどの時間は考慮されていません。
 
また、駅の場合は改札やホームではなく、駅の出入り口までの距離をもとに算出します。
施設の場合も建物の入り口ではなく、敷地の入り口からの距離となります。
 
そのため、表記されている分数よりも実際はもう少し時間がかかる場合がほとんど。
駅の場合は入り口と改札・ホームの距離が離れている場合もあるため、通勤・通学を考えるときは特に注意が必要です。


正しく表示されていないケースも多い

また、物件の検索数を増やすために、徒歩分数を短めに表示してしまう不動産会社も残念ながら存在します。
インターネットサイトなどでは、「駅から10分以内」という条件で物件を検索する方が圧倒的に多いため、実際には12〜13分ほどかかる物件でも、10分と表記するといったケースがあるのです。
 
気に入った物件が見つかった際には、Googleマップなどを使って、最寄り駅から物件までのルートを検索してみましょう。
Googleマップでは、上り坂や信号、歩道橋・エレベーターなどもある程度考慮に入れて所要時間を算出しているようです。
そのため、実際と近い所要時間を確認することができます。

不動産公正取引委員会


中古マンション「駅徒歩〇分」の注意点とは? 後編につづく

*写真はイメージです
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