理想の物件の探し方!出会いのコツは、信頼できる不動産会社探しから
「中古物件を購入して、リノベーションして住みたい!」……そんな時、まずはSUUMO等のポータルサイトで中古物件を検索することからスタートする方が多いと思います。しかし不動産のプロによると、家づくりで最初にするべきことは他にあるのだそう。これから中古物件を探す人向けに、物件の探し方のコツやポイントを聞いてきました。
お話を伺ったのは・・・
株式会社サムタイムズ 代表取締役 足立 淳
スタイル工房 ワンストップリノベーション物件探しのパートナー
「中古を買ってリノベ」最初に知っておきたい基礎知識講座/講師
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目次
- 物件探しのコツは、まずはファイナンシャルプランナー(FP)に相談が◎
- よくある「あまりオススメできない物件の探し方」例
- 実はどの不動産会社も、紹介できる物件は変わらない
- 「エリア名×不動産会社」で検索&クチコミをチェック
- 物件探しのコツは、同じ人に継続して担当してもらうこと
- 物件探しのコツ まとめ
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物件探しのコツは、まずはファイナンシャルプランナー(FP)に相談が◎
資金計画やライフプランを明確にしてから物件探しを
マイホームづくりに本格的に取り組むのであれば、まずはファイナンシャルプランナー(以下FP)に相談することをおすすめします。住宅の購入にはほとんどの方が数千万円単位の借金(住宅ローン)を背負うことになるため、無計画に進めるのはとても危険なのです。
FPに相談をすることで、毎月の収入や支出の分析から、将来にわたっての資金計画やライフプランが明確になります。適正な住宅ローンの借り入れ額や自己資金の投入額など、無理のない住まいの購入計画を立ててもらうこともできます。
住まいを購入するタイミングは、ライフプランを見直すうえで絶好のタイミングです。まずは気軽に相談してみましょう。
よくある「あまりオススメできない物件の探し方」例
信頼できる不動産探しが成功のカギになる
資金計画が明確になったら、さっそく物件を見に行きましょう!と言いたいところですが、その前に「信頼できる不動産会社を探すこと」がとても重要です。
住まい探しをしているほとんどの方が「ポータルサイトで物件検索→気になった物件を掲載している不動産会社に問い合わせる→内見」を繰り返していると思います。しかし、この進め方はあまりオススメできません。
現地を案内する担当者が毎回違うと、内見ごとに結果を振り返ったり、希望条件の見直しなどをすることができないからです。
同じ担当者の場合、例えば「この物件は前内見した〇〇マンションよりも△△の点は良いけど●●は懸念点になりそうですね。次はもう少し◎◎の条件を加えて物件を探してみましょう」といった提案が可能になります。
また、たまたま案内された不動産会社の担当者が強引な営業をする方だったり、嘘をつくような不誠実な方だったりすると、非常に困ることになります。何人もの不動産営業から、しつこく電話やメールなどが来ると不快ですよね。
実はどの不動産会社も、紹介できる物件は変わらない
レインズ(REINS)によって物件情報は共有されている
不動産会社によって紹介できる物件数に違いがあったり、その会社だけが持っている物件情報があるのでは?と思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし実は、世の中の不動産会社はレインズ(REINS)という不動産取引のためのコンピューターネットワークシステムをベースにお客様に物件を紹介しています。レインズは不動産業者だけが閲覧可能で、全国の物件情報が掲載されています。
そのため、不動産会社によって紹介できる物件は、基本的にはほとんど同じということになります。

これがレインズのTOP画面です。不動産業者だけがログインできます。
不動産会社のHPでよく見る“未公開物件”って?
不動産会社のホームページでよく”未公開物件●件以上保有!” などのうたい文句を見ることがあります。未公開と聞くと「ここでしか出会えない掘り出し物があるのかな?」と魅力的に感じるかもしれません。
しかし、1社で何十件も未公開物件の情報を持っているなどということはあり得ません。
そもそも未公開物件の定義自体があいまいですが、仮に “売主本人とその不動産会社しか知らない売却物件情報” だとしましょう。その場合、売主が不動産会社に「この家を売りたいんですが……」と相談をした瞬間から、レインズやポータルサイトに掲載されるまでのごく限られた時間だけは ”未公開物件” といえるかもしれません。
売主は当然、自分の物件が多くの住宅購入検討者の目に触れて、早く・高く売れることを望んでいますので、売却したい物件を “未公開物件” にされて喜ぶ訳がありません。媒介契約によっては、5日~7日以内にレインズの登録をしなければならないという決まり※もあります。
それ以上の期間、未公開物件とされているような物件は、実はすでに公開されているか、売主をだまして物件情報を外部に出さずに「囲い込み」という不誠実な行為をされている物件、もしくは実際には売り出し物件として存在していない「おとり物件」のいずれかとなります。
※専属専任媒介契約は媒介契約締結日の翌日から5日以内、専任媒介契約は7日以内(いずれも不動産会社およびレインズの休業日は除く)。一般媒介契約は登録義務なし
媒介契約制度|(公財)東日本不動産流通機構
http://www.reins.or.jp/contract/
「エリア名×不動産会社」で検索&クチコミをチェック
検索結果のクチコミや、知人に聞いてみるのもあり
信頼できる不動産会社はどうやって探せばいいの?という方は、もしすでに気になっているエリアがあればgoogleなどで「杉並区×不動産会社」などのように検索してみましょう
すると、該当エリアにある不動産会社の名前が一覧で出てきます。それぞれの会社のクチコミやホームページを確認して、信頼できそうかどうか確認をしてみましょう。口コミを投稿しているのがサクラの可能性もあるため、クチコミの内容までチェックすると、本当のお客様が書いた口コミがどうかを確認することができるでしょう。
また、不動産会社には大きく分けて、売買が得意な会社と賃貸が得意な会社があります。ホームページのサービスについて説明されているページを見れば、ある程度は区別ができるでしょう。
中古物件を購入したことのある友人や知人がいれば、担当した不動産会社や担当者がどうだったか、聞いてみるのも有効な手段です。知らない人のクチコミよりは、知人の評価の方が信頼できますよね。
すぐ内見!ではなく希望条件をじっくり伝えよう
依頼する不動産会社が見つかったら、必ず一度、対面やzoomでのお打ち合わせを行って、自分の住まいに対する希望の条件などをしっかりと伝えましょう。
すでにポータルサイトなどで気になっている物件があれば、「この物件が気になっているのですが……」と相談してみても良いですね。しかしその時に「すぐに見に行きましょう!」という不動産会社はあまり信頼できません。
しっかりと物件をチェックしてもらえて「〇〇な点は良いですが、懸念点としては●●があります」とデメリットも包み隠さずに伝えてくれるような不動産会社を選ぶようにしましょう。場合によっては「この物件は●●の理由から、やめておいた方がいいです」と言い切ってくれるような不動産会社は信頼できると考えてよいでしょう。
物件探しのコツは、同じ人に継続して担当してもらうこと
一緒に探してもらううちに、紹介物件の精度も上がる
信頼できる不動産会社の担当者が見つかったら、ぜひその人に最後まで物件探しを依頼するようにしましょう。
同じ担当者と内見を重ねていくことで希望の条件を見直していくこともできますし、今まで内見した物件と比べてここが良かった/ここが良くなかったと、候補となる物件を整理していくこともできます。
担当者としてもお客様の好みがわかってきますので、紹介する物件の精度もどんどん高くなっていきます。住宅ローンの審査などについても、一貫して相談できるのは魅力ですね。
ぜひ、担当者との縁も大切に、理想の物件とめぐり合っていただけたらと思います。
物件探しのコツ まとめ
中古物件購入に合わせてリノベーションも検討しているなら、リノベーション会社と提携している不動産会社に依頼するのがスムーズです。リノベーションの工事費用も加味して物件探しをしてくれますし、検討中の物件で望むリノベが可能かどうかをリノベのプロに判断してもらえることも。
スタイル工房でも「中古物件購入+リノベ―ション」の基礎知識セミナーや個別相談会をおこなっています。これから中古物件探しを始める方や、すでに探し始めている方もぜひ、お気軽にお問い合わせください。