繊細な解体作業
今回、ご紹介するのは「リノベーション工事」の最初の作業である「解体」です。
スタイル工房とのお付き合いは10年近くになる、解体業のMさん。
解体というと、重機で大きな音を出しながら建物そのものを壊して、更地にする…
そんな豪快なイメージがあるかもしれません。
しかしリノベーションの解体作業は、建物の一部を解体していくとにかく「繊細」な作業です。
床・壁・天井を解体し躯体のみにしてから、間取り等を再構築していく「スケルトンリノベ」と言われるものもありますが、既存の壁や柱、床を再利用しながら、箇所ごとに新設・交換する事も多い、スタイル工房のリノベーション。
そしてそれこそ手間がかかる理由でもあります。
曲がっている既存部分に真新しいものを取り付けたら、スッキリおさまらない上に、キレイに仕上がりません。
細かな調整や、既存部分との取り合いなどに時間がかかります。
家づくりの場合、ゼロから新たに作っていく方が楽という事も…。
そして解体も、「そのまま再利用する箇所」と「解体して新しく作る箇所」の境目や、納め方も細かなものになっていきます。
例えば、こちらの天井部分。
右側の廊下側の天井は、既存をそのまま活用、左側は、これから新しく天井をつくっていく予定です。
現場にお邪魔した時、Mさんは一部壁を撤去していました。
階段部分は既存を活用するので、キズがつかないよう、かっちりと養生しています。
頻繁に掃除もしていきます。
打ち付けられていた釘を抜き、壁をはがしていきます。
一部分の撤去なので右側の壁はそのまま。
これから作業をする大工さんが作業しやすいように、その境をきれいに整えていきます。
こちらはユニットバスの撤去作業の様子です。
「Mさんは、その後の作業もしやすいようにと、解体後もきれいにおさめてくれるので、大工さんたちにも評判の職人さんです。
解体作業はどうしても、音や振動の影響はでてきます。
Mさんは近隣の方へも誠意をもって対応してくれるので安心して現場を任せる事ができます。」と話すのは施工管理の稲見。
解体作業は「作る作業」を逆にすすめていくこと。
解体だけでなく、住まいづくりの仕事もしているMさんだからこそ、その作業もスムーズです。
「スタイル工房のリノベーション工事は、これは使いやすそうだなと、勉強になることもたくさんあります」と話してくださいました。