事例No.525家族と健やかに暮らす家戸建てリノベーション

きっかけは家族の成長！住み慣れたわが家をリノベ

Ｉ様ご家族がリノベを決意したのは、築29年のご自宅。「娘も中学校に上がるので、いつまでもリビング学習というわけにもいかなくなったんです」。
もともとは1階にＬＤＫと、２階に夫婦の寝室、大学生の息子さんの部屋、Ｉ様の趣味の部屋という間取り。これを、Ｉ様が趣味の部屋を譲るかたちで、２階に子ども部屋を２室確保することに。庭には屋根付きガレージも作って、Ｉ様の趣味のものはバイク３台とともにそちらに移動。家族みんなの合意のもと、リノベーションが開始しました。
部屋数は変わらないのですが「収納不足を解消したい」との希望に合わせて、２階は各部屋に収納スペースを拡充。夫婦の寝室には階段側に内窓を設けて、風通しを確保しました。ブルーに塗装された窓枠がアクセントになっています。
また、オープンの収納棚を設けた息子さんの部屋、淡いスミレ色のアクセントクロスが可憐な娘さんの部屋と、それぞれの要望に合わせて個室の内装も変えました。

住宅性能ＵＰですこやかに。家族のための健康住宅

もうひとつの課題として、真冬の寒さと結露がありました。リビングに大きな掃き出し窓が２つあり、「冬の朝は寒くて。結露でびしょびしょになり、カビが生えやすいので健康被害も心配でした」とＩ様。というのが、息子さんが小さいころアレルギーに悩んだことがあり、室内環境にはこだわられたのです。
結露は室外と中の寒暖差によって起こるので、LOW-E複層ガラスのサッシに交換して断熱性を向上。一部の窓はインナーサッシを新設し、２重サッシにしました。
壁には調湿効果のある珪藻土を採用し、クロスを使用した部分は接着剤も天然素材のものを指定されたそうです。
床は足に柔らかい、ウォルナットの無垢材。ＬＤには床暖房も入れて「冬も暖かくて快適になりました」とＩ様。「結露もほとんどないので、一日に何度も掃除しなくていいですね」と満足そうなご様子です。
掃除といえば、リビングドアを吊り戸にすることで、床がフラットになり劇的にお掃除がしやすくなったそう。「このような細かいところにも、プロの提案はさすがだなと感激しています」。

オープンキッチンで、おしゃべりにも花が咲く

キッチンは奥様の希望で、壁付けだったものをオープンのセパレートタイプにしました。「料理をしながら、家族とおしゃべりできるので楽しいです」とのことで、オープンにすることで家族と一緒に立つにもひろびろ。新設したカウンターとパントリーの収納力で、「食器棚なども処分でき、すっきりしました」と笑顔でお話されていました。
パントリーのドアは淡いブルーに塗装。キッチン壁の白いタイルに映えて、爽やかな印象。ほかにも、玄関にもブリックタイルを使うなど、随所に家族の好きなイメージが反映されたインテリアも見どころです。
奥様と娘さんが「お姫さま」をテーマにデザインしたというトイレは、アイスブルーのタイルと白く塗装した棚が。まさに、家族みんなの愛着のわが家が完成しました。
自慢のお家に、お友だちを呼ぶことも増えたという娘さん。お泊り会なども開いているそうです。「自分の部屋が気に入って、すぐにこもってしまうのはちょっと寂しいですが…」と父親として少し複雑そうな、でも幸せそうなＩ様でした。

お客様のご要望

築29年の戸建住宅に家族4人でお住まいのIさんご一家。お子さんの成長にともない、それぞれの個室を用意したいということと、収納を増やしたいということでリフォームすることにしました。

プランニングのポイント

袖壁や下がり壁で仕切られていたキッチンとリビングは、壁をなくして広々と開放的に。キッチンもアイランドに変え、より開放的になりました。リビングには新たに扉付きとオープン棚の収納スペースを。キッチンにはパントリーも設けました。リビングの床はウォールナットのフローリング、天井やパントリーは珪藻土と自然素材もたっぷりと。クロスの接着剤も天然素材と身体にやさしい素材を取り入れています。また、リビングやキッチン、洗面室には床暖房を入れ、住み心地も快適です。
2階にはお子さんたちの個室と主寝室を用意しました。それぞれ収納スペースを充実。主寝室は階段上の吹抜けに面した壁には風通しを兼ねたアクセントの内窓を設けています。
住み慣れた住まいが、より快適で暮らしやすい住空間に変わりました。

工事内容

戸建て改修工事

• 床：ウォールナット三層無垢材＋床暖房（LD）、ナラ無垢材（2階）
• 壁：珪藻土（パントリー、子ども部屋一部）、ブリックタイル（玄関）
• 天井：珪藻土（LD）
• キッチン：グラフテクト Due
• 建具：GPドア
• 省エネリノベーション

担当： 於保 , 歌田