事例No.506柔らかな陽光でくつろぐ住まいマンションリノベーション
マンションリノベーション
それぞれ世界を飛び回る夫婦が「帰ろう」。そう思える家づくり
ともに海外赴任が多い職場に勤務しているSさん夫婦。赴任すれば平均3年は外国暮らしとなり、離れて暮らす期間もあるそうです。そんなお忙しいおふたりが、日本に帰国しているときのお家として選んだのが築15年の中古マンションでした。
「以前隣町に住んでいて、まわりの環境が気に入ったんです」という物件は、奥様が南アフリカに赴任していた時期の、一時帰国中に回って決めたそうです。当初は新築も検討していましたが、そのあたりの相場は5000万円台後半と高め。「それなら、築15年くらいで既存の設備などが使える物件を自分たちらしく変えようと、いまの家に行きついたんです」。物件購入後、ご主人は都内の実家に戻り、奥さまの正式帰国のタイミングに竣工するように、リノベーションを計画されました。「スタイル工房は、妻の一時帰国中に、一緒にショールームや施工例を回りました。そこで、自然素材の使い方やスタッフの方の対応がいいなと思って」
「いま」使いやすい回遊間取り、「これから」楽しい可変間取り
おふたりの要望は広いLDKと回遊できる間取り、和モダンのデザインでした。日本にいるご主人とスタイル工房、海外にいる奥さまとで、何度もスカイプで打ち合わせを重ねたそうです。
もとのお家は南側テラスにリビングダイニングと独立型キッチンと和室、中央に玄関と水回り、北側に洋室2間という間取り。まずは、和室を一部リビングに取り込み、キッチンを対面にして広いLDKを実現しました。
6帖の和室は4.5帖にし、琉球畳のモダンな空間に。和室の奥はウォークインクロゼットになっており、そのまま寝室へと通り抜けができます。起きて、身支度をしてリビングへ。ともにお仕事をされているおふたりにぴったりの、効率の良い動線になっています。また、洋室2室は寝室として1部屋にまとめましたが、将来お子さまができたときに仕切れるよう、ドアは2つ設けました。タイルカーペットと淡いブルーの壁は、Sさんがご自分でも手をかけたいという希望により、仕上げたそうです。
玄関も洋室のスペースを少し使うことで、Sさんの趣味の自転車が置ける広さにしました。使い勝手もしっかり打ち合わせして、動線と収納計画がプランニングされていることが分かります。
障子の木漏れ日に目を休め、家で過ごす時間を慈しむ
広くなったリビングに入って、まず目をうばわれるのが、窓に前面に使われた障子。こちらはこのお家に合わせて造作したそうです。直線で構成された障子はカーテンと違い、優しく光を通しながらも、静謐な和モダンの空間を演出します。
天井にはパイン材、床はもともとあった床暖房がそのまま使えるように、上からチークの床材を貼っています。対面キッチンのカウンターはタモ材。それぞれに違う木の質感が美しく、空間に奥行きを与えてくれます。
晴れた日は垣根の木漏れ日が障子にきらきらと複雑な模様を描き出し、思わず見入ってしまうそう。「帰ろう。そう思える家です」と奥さまがしみじみ。世界中を飛び回るおふたりだからこそ、羽根を休める家は、心から落ち着くものでありたい。そんな思いがかたちになった住まいができあがりました。
お客様のご要望
ご結婚を機にご主人が賃貸で貸していたマンションをリフォームし、入居することになりました。海外勤務の長いご夫妻が希望されたのは、LDKを広くすることと、和風モダンの雰囲気を感じられるお住まいでした。
プランニングのポイント
リビングに接していた和室の一部を取り込み、キッチンもオープンにすることでLDKを開放的で大きな空間にしました。
家全体の回遊性と風の流れ、将来の可変性を意識しリビング側の和室と寝室(将来の子ども室)の間には双方からアクセスできるWIC をレイアウト。LDK は和モダンで全体の雰囲気を統一しながら、デザイン障子でダイナミックな空間にしています。
キッチンカウンターや背面収納をアクセントにすることで全体の調和を図りました。
既存で使えるものは生かしたいということから、収納などはそのままに、扉のみ変えることでコストを抑えながら好みのイメージにしています。
各部屋の壁は一面のみ好きな色に塗りたいというご要望があったため、塗装用のクロスを貼り、Sさんが自分で塗装して楽しめるようにしています。
間取り図
工事内容
お気に入りに追加すると、事例一覧の下部にお気に入り枠が表示されます。