「リゾートリノベ」で、心地よい風が吹き抜けるわが家に
今回のテーマは「リゾートリノベ」。一口にリゾートと言っても様々なテイストがありますが、共通するのは、風が通り抜ける開放感と、自然素材の心地よい質感。まるでリゾートに訪れたような、思いっきり深呼吸したくなるような空間を、リノベでつくったお家を、テイスト別にご紹介します。
ダークな木とタイルで作る大人のアジアンリゾート
都心のマンションに暮らしていたご家族+ワンちゃん2匹。
お子さんや愛犬のためにも、郊外にある奥様の実家をリノベすることにしました。
もともと20年前に新築したときに「木を使いたい」という希望を出したところ、山小屋風になってしまったお家。
「垢抜けない内装デザインを、手持ちの家具に合わせてアジアンリゾート風にしたい」とのご希望でした。
白を基調とした壁と床に、濃い茶色に塗装した天井が、ご希望のリゾートの雰囲気。
老朽化が進んでいたウッドデッキ部分は増築し、リビングを拡げました。
境界の壁は構造上抜けなかったため石貼りにし、その先に設けたテラスの床もリビングから続くタイル貼りです。
増築部分の天井は麻の布を貼っています。
造作の手洗いカウンターを設置した洗面カウンター、その壁の一部も同じ麻布を使ってアクセントに。
鏡や収納棚の下に間接照明を入れて、高級リゾートホテルのパウダールームのようです。
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No.103 バリ風リビングテラス
エキゾチックな色使いがポイントのバリ風リゾート
続いてもアジアンですが、バリアートなども取り入れ、さらにエキゾチックなムード。
ダイニング・キッチン、リビング、2部屋の和室と仕切られていた壁をなくし、ワンルームに。
大空間もリゾートムードを盛り上げる大切な要素です。
床は600mm角と、かなり大判のタイル貼り。
大判のタイルはすっきりとした高級感を加えてくれます。
天井はダークブラウンのクロスで、バリのリゾートホテルの雰囲気を演出しました。
赤いアクセントクロス、バリアート、ウォーターヒヤシンスの家具が気分を盛り上げます。
リビングの一部を壁で仕切った寝室スペースは、オープンながら隠れ家風の籠り感もある空間。
床は濃い色合いが気に入ってHさんが選んだソノクリン(ローズウッド)の無垢材。
奥のドアから納戸に出入りすることもできます。
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No.223 リゾートのように・・・ゆったりと時間が流れる家
カジュアルな家具やサーフボードが似合う西海岸風リゾート
がらりと雰囲気を変えて、同じリゾートでも海の風を感じる西海岸風です。
サーフィンが趣味というオーナーさんからのご希望は「アメリカ西海岸風」「ポップな感じ」。
シンプルで素材感のある内装デザインを提案しました。
カーペット敷きだった床は、幅広のオーク無垢材にし、壁や天井は塗装仕上げです。
建具は白で統一、タイルもブルーや白のさわやかな色づかいでまとめています。
小窓が空いているだけで閉塞感があったキッチンは、吊戸棚をなくしてオープンに。
カウンターも床と合わせたシンプルな木製の天板に変え、ナチュラルな雰囲気となりました。
カラッとした風が通り抜け、水着のままカジュアルに過ごせそうなカリフォルニアのリゾートです。
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No.554 サーフィン大好き!海を感じるさわやかな家
プロヴァンスのプチホテルみたいな南欧風リゾート
続いては築17年、2階建ての木造住宅リノベです。
使っていなかった和室と広縁の仕切りをなくし、一体化させたLDKの床は400角の磁器タイル貼り。
天井は屋根なりに高く上げ、さらに開放感を出しました。
キッチンの壁のタイルの一部やダイニングの照明など、大好きだというガラス素材をあちこちに採用しています。
リビングの白い収納棚は、オーナーさんが気に入っていた雑誌のイメージを参考にデザインして造作したもの。
珪藻土塗りの壁にはポイントでモザイクタイルを取り入れています。
木と塗り壁の質感、タイルのキラキラで、シンプルなのにどこか可愛い南仏リゾートに仕上がりました。
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No.150 オリジナルキッチンと家具で光と風が遊ぶ憧れのリビングに
親しみやすく落ち着ける高原風リゾート
最後に、「あまり極端なのは…」という方におすすめしたい、上質なリゾート空間。
築32年のマンションリノベです。
ご希望は「南の風が吹いているような気持ちのいい家」。
風が通るように、LDKの間仕切りは最小限に。
家具と建具はざっくりとした質感の自然素材で造作しました。
照明やインテリアも一つひとつ相談しながらプランナーとオーナーさんで一緒に決めたそう。
クセがなく、どんな年齢の人もくつろげる高原地のようなリゾート空間ができあがりました。
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No.146 南の風が吹き抜けるカフェリゾート空間
まとめ
タイルや木の使い方で、いろんなテイストのリゾートが作り出せるのが分かっていただけたと思います。リノベの希望を伝えるときは、「〇〇リゾート風」という言葉はもちろん、写真や実例なども必ず使いましょう。好きな場所、休日の過ごし方、憧れのモノ…いろんな角度から好みを伝えることで、プランナーのイメージもどんどん膨らみます。難しく考えずに、打合せを楽しむことが、いいリノベーションにつながるのです!