【お気に入りの逸品】I様邸 ~憧れを実現したヘリンボーン床~
2024年1月30日(火)
ひと足先にリノベーションでおうちを完成させた先輩に、リノベでこだわった場所やお気に入りアイテムを紹介していただく「逸品」コラム。今回は、お父さまから引き継いだマンションの一室をリノベーションして新生活を始めたI様邸にお邪魔しました。
Vol.1:Tiffany Blueのクロスで彩ったクローゼット
Vol.2:憧れを実現したヘリンボーン床
Vol.3:ヴィンテージのタイルトップテーブル
Vol.4:玄関天井のサーフボード置き
ラグが敷けないほどのお気に入り
「リノベーションにあたって、間取りよりも何よりも真っ先に希望したのがこの、ヘリンボーンの床でした!」とI様(妻)。ヘリンボーンは、角を45°にカットした床材をV字に配置する貼り方。「ニシンの骨(herringbone)」という名前の通り、魚の骨のようにギザギザとした模様ができて、とても印象的な空間になります。どこかヴィンテージな雰囲気もあって、ずっと前からI様の憧れだったそうです。とはいえ、まっすぐ並べるよりも技術も床材も必要になるため、費用も1.6〜1.7倍に。そのため一部分だけに採り入れたり、最近はフロアタイルでヘリンボーンを再現した床も人気です。しかし、そこをあえてリビング一面に張られた無垢材のヘリンボーンは、やっぱり迫力が違います!シンプルなインテリアでもカッコよくなる一方で、アンティーク家具にも負けない品の良さと個性を備えていることが、実際に見るとよく分かります。
「費用的には確かにかなり膨らみました……でも、ここは譲れなかったんです」と妻。予算のこともあってリビングだけにしようかと迷ったものの、玄関からリビングへの廊下もヘリンボーンでつなげました。結果的に、リビングまで伸びるヘリンボーンの美しさが際立ち「やって良かった」と実感。宅配業者の方もドアを開けると「この部屋スゴイ!他の部屋と全然違いますね!」と驚かれるそうです。
床の素材はホワイトオーク。樹種に特にこだわりはなかったため、個性的な貼り方が映えるナチュラルなオークをスタイル工房から提案しました。「最初に見たときは『白すぎるかな?』と思ったのですが、経年変化が楽しめると聞いて、ワクワクしています。住んでまだ1年も経っていませんが、すこーしだけ色づいてきたような?気が早いですかね」。
冬に向けて今より大きめのラグマットを敷こうと思うものの、気に入り過ぎてこれ以上床を隠したくないんです……!と嬉しい悩みをニコニコとお話しされていました。
【逸品Data】
ホワイトオーク ヘリンボーン張り
ホワイトオーク ヘリンボーン張り
今回お話を伺ったIさま邸はコチラ