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vol.2 ご両親の思いの詰まった家を、解体する。

2016年12月25日(日)
築33年のご実家を受け継ぎ、耐震等級を獲得しつつ、高断熱・創エネルギーの家を目指したH様邸のリノベーション。契約も完了し、工事がとうとうスタートしました。

vol.1 世界を旅して思う。 「生まれ育った家をリノベして暮らす」ということ、「自然の循環の一部」ということ

◆築33年 でもしっかりとした骨格の家だった!
H様邸のリノベーションでは、ご自身の世代の暮らしに合うよう間取りを再構築していくので、建物内部は骨組みを残して内部のほとんどを取り払います。いよいよ着工となり、解体すると、お父様のお気持ちが詰まった、しっかりとした構造体が明らかになりました。
 
H様邸は築33年。古い木造住宅では床の一部が沈んだり傾いていたりすることも多いのですが、それらがほとんどなく、天井裏からも美しい構造体が表れました。梁は古いお家ならでは立派なくりの梁が使われ、木の曲線が残る自然を感じさせる立派なものでした。新築のお家にはないこの存在感のある梁は、完成後のリビングで再び蘇る予定です。

階段室の解体の様子|戸建リノベーション密着レポート 洗面と浴室の解体の様子|戸建リノベーション密着レポート
ここが階段になります(左)
階段の奥が洗面とお風呂(右)


解体の様子|戸建リノベーション密着レポート 天井の解体の様子|戸建リノベーション密着レポート
リビングになるところ。黒く斜めになっているところは1階の屋根。ここがルーフバルコニーになります。(左)
立派な梁が出てきました。天井が上がり、解放感もアップ!(右)


状態の良かったH様邸ではありますが、やはり築古のお家ということもあってシロアリによる被害と、基礎の一部に割れも見つかりました。

◆被害箇所はすばやく健全化し、内外両方から処置
着工前の耐震調査で蟻害を床下で発見していましたが、窓回りの漏れが原因の被害は解体後明らかになり、なかには広範囲に喰われ危険な状態になっているところもありました。まずはじめに、柱・梁をすばやく差し替え、基礎のクラック(割れ)も補強し、健全な状態になったところで床下全面に防蟻薬剤散布をしました。さらに外側からも壁内の腐朽していた部分にいきわたる様に薬剤注入をしました。

解体して分かった蟻害の状況|戸建リノベーション密着レポート 外壁をつくりかえて防蟻薬剤を注入しているところ|戸建リノベーション密着レポート
蟻害の状況、被害にあった柱は構造体として機能しなくなってしまう(左)
左の写真の箇所を外からみたところ。外壁をつくりかえて防蟻薬剤を注入しているところ(右)


基礎補強の途中の様子|戸建リノベーション密着レポート 基礎補強の完了の様子|戸建リノベーション密着レポート
基礎補強の途中と完了後

蟻害で倒れてしまった床下の束も入れ替え、床下全範囲に防蟻剤を散布|戸建リノベーション密着レポート
蟻害で倒れてしまった床下の束も入れ替え、床下全範囲に防蟻剤を散布

◆現場をみて、H様もワクワク!プランナーもほっこり…
着工前の調査で分かっていたとはいえ、実際のシロアリ被害の全貌を目の当たりにされガッカリされる場面もありましたが、だんだんと進んでいく新しい家づくりに心を弾ませながら解体されたお家の中を歩き回るH様ご家族。
『ただいまー!と帰ってきて、ここで手を洗って…』『ここが階段で、ここがお風呂で、ここからがリビングかな?』と、新しいお家での暮らしを想像されていらっしゃる姿にプランナーもほっこりとした気持ちに…。ご家族の思いがこもったH様邸のお住まいの次回のレポートは安心・安全を守る耐震工事についてご紹介いたします。


 
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