vol.5 思い出の食器棚と、暮らしを楽しむ窓。小さな工夫を積み重ねて
2017年4月4日(火)
築33年のご実家を受け継ぎ、耐震等級を獲得しつつ、高断熱・創エネルギーの家を目指したH様邸のリノベーション。
大工工事が進み、こだわってプランニングしてきた箇所も少しずつ形になってきました。現場でのこころ温まるエピソードもあわせてご紹介させていただきます。
◆ vol.1 世界を旅して思う。 「生まれ育った家をリノベして暮らす」ということ、「自然の循環の一部」ということ
◆ vol.2 ご両親の思いの詰まった家を、解体する。
◆ vol.3 耐震レベルと、贈与税の非課税措置
◆ vol.4 省エネ・創エネは、補助金を活用して賢く叶える! 断熱補助金編
◆思い出を残しながら、新たに生まれ変わる1階のプランニング
H様邸ではすべてを解体するスケルトン改装はせず、特に1階は既存の間取りを生かすプランニングです。既存の間取りを生かすことで解体箇所を減らして費用を抑えるという意図もありますが、リビングダイニングは家族が集まっていた思い出のある場所。地域の方や仲間たちが新たに集まる場所として再生させたいというH様の思いも汲んでいます。
その思い出を色濃く残すものが、「木製の造り付け食器棚」。これはご家族が集っていたダイニングにあったもので、お母様がとても大切に綺麗に使われていたものでした。工事中は丁寧に養生をして傷がつかないように残し、そのままキッチン収納として再度使われることになります。
現場を見に来てくださったH様のお姉さまが「この食器棚、残したんだね!懐かしい!」と喜んで下さったとお聞きした時は、スタッフ一同嬉しい気持ちになりました。
◆2階は窓の大きさや配置にこだわり、プライバシーにも配慮
ご家族の主な生活スペースとなる2階は、プランニングの際、暮らしを楽しめるように窓の配置にとてもこだわっています。打ち合わせの途中で現場確認をする際にも、季節によって表情を変える木々を見ながら位置と高さのシミュレーションをしながら進めていきました。
庭のしだれ桜を眺められる窓、風の通り道となる窓、子ども部屋の様子が見られる窓…。毎日の暮らしの中のシーンを想像しながら、様々な機能を持たせた窓をたくさんつくりました。
しだれ桜を眺めるための窓は、ソファに腰掛け桜を眺められるように、高さや大きさを合わせています。また、脱衣室の窓の真正面には、風の通り道となるよう廊下に風を抜くための室内窓をつくりました。LDKからバルコニーへ繋がるメインの窓は、LDKとつながりを感じられるような特別大きな引き違いにしています。
窓は光と風を取り入れ、外を眺めるためものですが、隣家との距離の取り方も大切です。脱衣室では高い位置に、お隣のバルコニーと近いところは目線が合わないような位置に取り付けるなど、プライバシーを保ちつつ、気兼ねなく窓を開けられるよう工夫しました。
◆H様からいただいた、あたたかな心遣い
木工事が始まったのは、2016年の真夏でした。足場とメッシュシートに囲われ、現場ではエアコンなども使えませんので、職人たちは送風機と水分補給が欠かせない日々…。
そんな様子を心配してくださったH様ご夫妻、なんと現場にご自身の冷蔵庫を置いてくださったのです。職人たちがいつも冷たいものを飲めるように何度も補充して下さり・・・、そんな細やかなお心遣いのお陰で、スムースに現場を進めることができました。
(*お客様からのあたたかいお心遣いでしたので、今回はありがたく頂戴しましたが、お茶出しなどのお気遣いは通常ご遠慮しております)
次回のレポートでは、H様ご夫妻が特に楽しみにしていらっしゃる2階のルーフバルコニーをレポートいたします。お楽しみに!
大工工事が進み、こだわってプランニングしてきた箇所も少しずつ形になってきました。現場でのこころ温まるエピソードもあわせてご紹介させていただきます。
◆ vol.1 世界を旅して思う。 「生まれ育った家をリノベして暮らす」ということ、「自然の循環の一部」ということ
◆ vol.2 ご両親の思いの詰まった家を、解体する。
◆ vol.3 耐震レベルと、贈与税の非課税措置
◆ vol.4 省エネ・創エネは、補助金を活用して賢く叶える! 断熱補助金編
◆思い出を残しながら、新たに生まれ変わる1階のプランニング
H様邸ではすべてを解体するスケルトン改装はせず、特に1階は既存の間取りを生かすプランニングです。既存の間取りを生かすことで解体箇所を減らして費用を抑えるという意図もありますが、リビングダイニングは家族が集まっていた思い出のある場所。地域の方や仲間たちが新たに集まる場所として再生させたいというH様の思いも汲んでいます。
その思い出を色濃く残すものが、「木製の造り付け食器棚」。これはご家族が集っていたダイニングにあったもので、お母様がとても大切に綺麗に使われていたものでした。工事中は丁寧に養生をして傷がつかないように残し、そのままキッチン収納として再度使われることになります。
現場を見に来てくださったH様のお姉さまが「この食器棚、残したんだね!懐かしい!」と喜んで下さったとお聞きした時は、スタッフ一同嬉しい気持ちになりました。
◆2階は窓の大きさや配置にこだわり、プライバシーにも配慮
ご家族の主な生活スペースとなる2階は、プランニングの際、暮らしを楽しめるように窓の配置にとてもこだわっています。打ち合わせの途中で現場確認をする際にも、季節によって表情を変える木々を見ながら位置と高さのシミュレーションをしながら進めていきました。
庭のしだれ桜を眺められる窓、風の通り道となる窓、子ども部屋の様子が見られる窓…。毎日の暮らしの中のシーンを想像しながら、様々な機能を持たせた窓をたくさんつくりました。
しだれ桜を眺めるための窓は、ソファに腰掛け桜を眺められるように、高さや大きさを合わせています。また、脱衣室の窓の真正面には、風の通り道となるよう廊下に風を抜くための室内窓をつくりました。LDKからバルコニーへ繋がるメインの窓は、LDKとつながりを感じられるような特別大きな引き違いにしています。
窓は光と風を取り入れ、外を眺めるためものですが、隣家との距離の取り方も大切です。脱衣室では高い位置に、お隣のバルコニーと近いところは目線が合わないような位置に取り付けるなど、プライバシーを保ちつつ、気兼ねなく窓を開けられるよう工夫しました。
◆H様からいただいた、あたたかな心遣い
木工事が始まったのは、2016年の真夏でした。足場とメッシュシートに囲われ、現場ではエアコンなども使えませんので、職人たちは送風機と水分補給が欠かせない日々…。
そんな様子を心配してくださったH様ご夫妻、なんと現場にご自身の冷蔵庫を置いてくださったのです。職人たちがいつも冷たいものを飲めるように何度も補充して下さり・・・、そんな細やかなお心遣いのお陰で、スムースに現場を進めることができました。
(*お客様からのあたたかいお心遣いでしたので、今回はありがたく頂戴しましたが、お茶出しなどのお気遣いは通常ご遠慮しております)
次回のレポートでは、H様ご夫妻が特に楽しみにしていらっしゃる2階のルーフバルコニーをレポートいたします。お楽しみに!