「タイル」のショールームに行ってきました(後編) 産地、作り方、目地など奥深いその世界
2017年12月10日(日)
中野坂上にある「平田タイル」のショールームに伺い、前後編でお届けしているショールームレポート。前編は、売れ筋商品や最新のトレンドについてご紹介しました。後編はタイルの産地や目地のお話、さらにバリエーション豊かなタイルの世界についてお話します。
引き続き、中野坂上駅すぐの「平田タイル」に伺っています!
サブウェイタイルや様々なモザイクタイルなど壁用はもちろん・・・
床に貼られているのも、すべて商品であるタイル。
ある程度の面積に貼られた状態で確認ができるのがいいですね。
こんなに変わるタイルの印象:貼り方
ショールームでは、タイルの貼り方のバリエーションが確認できます。
たとえば、こちらの細長いタイルは豊富なカラーバリエーションに加え…
色の組み合わせでこんなにイメージが変わります!
縦に貼るか、横に貼るかでも印象がチェンジ。
縦だとシャープでスタイリッシュなイメージ、横長はかわいい雰囲気の空間に。
こんなに変わるタイルの印象:目地
また、目地のカラーバリエーションも豊富に紹介されていました。
目地が違うだけで、別のタイルみたいに見えますね!
タイル×貼り方×目地の組み合わせで、まさにパターンは無限大。
そういえば目地のお手入れってどうするんですか?と営業の三宅さんに質問。
「水回りには、メンテナンス性の高い目地があるので、そちらをお選びください。
カビなどが気になる場合は濃いめの色にしていただくといいと思います!」とのことです。
タイルの色にもよりますが、濃いグレーの目地が人気があるそうです。
なんてキュートな絵付けタイル
ほかにも、絵付けタイルが集められたコーナーには…
このような、北欧アートを感じさせるものや
ユーモラスな海のシリーズ。
幸せを運んでくれそうな美しい鳥のタイル。
キュートなハリネズミに、かたつむり。
ヤモリなどがありました。
「ヤモリ=家守り」ということで、お家のどこかに一枚だけ貼って守り神にする人もいるとか。
「うちで飼っている子にそっくり」と購入されるお客様も。
これらのタイルは、職人さんが絵付けしているため、よく見ると1枚いちまい違います。
お値段も1枚数千円するため、アクセントに1枚~数枚だけ取り入れることが多いそう。
たしかに、飾っておきたいぐらいかわいい!
Q.タイルはどこで作られる?
なんと95%以上は外国産を輸入しています!
タイルの語源はラテン語。
現存する世界最古のタイルは紀元前27世紀のエジプトでピラミッドに使われたもので、
日本で住宅に使用されるのは明治に入ってからと言われています。
前編でタイルのトレンド発信源はイタリアとご紹介したとおり、生産・消費ともに欧米が本場なんですね。
とはいえ、割合は少ないものの、タイルは日本でも生産されています。
国産にこだわる方には、やはり根強い人気があるそうです。
たとえばこちらが国産タイル。
和の模様がおはじきみたいにかわいい丸いタイルです。
色違いもあります。目地の色で変化をつけました。
このような国産タイルのほとんどは、岐阜県でつくられるそう。
岐阜県多治見市といえば、焼き物で有名な街として聞いたことがあるのではないでしょうか。
そう、タイルは焼き物(陶器)なんです!
土を焼いて、ガラス質の釉薬(うわぐすり)をかけて焼く、という工程は湯呑みなどと同じ。
上のように貫入(ひび)の味わいを楽しめるものもあります。
こちらは個性的な、作家もののタイル。
商品には陶芸家さんの名前がついていました。
進化し続けるタイルの技術
一方で、工業製品でもあるタイルは、その技術も目覚ましく進化し続けています。
前編で「織物風」床タイルを紹介しましたが、上のように無垢の木を再現したものも。
なんと、この木目は印刷されたものです。
タイルにもインクジェット印刷が導入されることで、木目のパターンも30種以上に。
柄のリフレインがほぼなく、限りなく本物の質感に近づきました。
もちろん木だけでなく、大理石の模様を表現したものも。
本物の木や天然石よりメンテナンスがしやすく、コストも抑えることができます。
このように、天然石の中に入った化石も再現され、本物と見まがうほどリアルです。
Q.ショールームで最も高価なタイルは?
最後にこのショールームで一番お値段の高いタイルはどれですか?と担当の山崎さんに質問してみました。
こちらのタイルで、38,900円(1シートあたり、2017年11月現在)だそうです!
1枚いちまい手描きで職人さんが仕上げています。
少しだけでも存在感があるので、レストラン店舗などでも取り入れられています。
街で見つかるかもしれませんね。
タイルは水回りはもちろん、空間のアクセントや主役として大活躍!
このようにタイルには、目地や貼り方で雰囲気が変わり、
定番のものから1点もののオリジナルまで、バリエーションは無限大です。
「タイルが一番迷った!」という方が多いのも納得ですね。
そんなタイルの中から「ご自身のお気に入りの逸品」を見つけたお客様のお住まいを最後に
ご紹介します。タイルは貼る場所、面積、照明でも雰囲気が変わります。
◆リビングの主役として
(左:No.378 家族が集う優雅なLDK)
(右:No.81 螺旋階段のある家)
◆キッチンカウンターは、前面にしたり、一面だけ使ってみたり
(左:No.566 タイルの彩りを添えて、上質な時間を楽しむ。)
(中:No.313 休日はおうちカフェが大活躍!)
(右:No.280 三世代に渡って受け継がれるおもてなしリビングの家)
◆洗面台にタイルはもちろん、壁にタイルも!
(左:No.553 潮風を感じて暮らす プロムナードデッキのような住まい ~子世帯編~)
(2枚目:No.159 斜めに配置したキッチンで、動きと変化を)
(3枚目:No.113 木のぬくもりを感じる家)
(右:No.285 Shine&colorful HOME)
まとめ
見ているだけで楽しいタイルの世界。ショールームでは「これをキッチンに取り入れたいな」「床はこれなんてどうかな」という目線で回ると、時間を忘れてしまいそう!
ふらっと行って見ることもできますが、プロに質問したり、色々聞きたいなら予約がおすすめ。とくに週末はかなり混みあうこともあるので、事前に連絡しておくと安心です。また、「具体的な家づくりの予定がある方は、図面をお持ちください」とのことでした。実際に貼った時の印象や、コストの目安がつけやすいそうです。
さらに、欲しいタイルに在庫がない場合は、海外への発注となるため取り寄せに3.5ヶ月程度かかります。気になるタイルがあったら、必ず在庫を確認しましょう。
引き続き、中野坂上駅すぐの「平田タイル」に伺っています!
サブウェイタイルや様々なモザイクタイルなど壁用はもちろん・・・
床に貼られているのも、すべて商品であるタイル。
ある程度の面積に貼られた状態で確認ができるのがいいですね。
こんなに変わるタイルの印象:貼り方
ショールームでは、タイルの貼り方のバリエーションが確認できます。
たとえば、こちらの細長いタイルは豊富なカラーバリエーションに加え…
色の組み合わせでこんなにイメージが変わります!
縦に貼るか、横に貼るかでも印象がチェンジ。
縦だとシャープでスタイリッシュなイメージ、横長はかわいい雰囲気の空間に。
こんなに変わるタイルの印象:目地
また、目地のカラーバリエーションも豊富に紹介されていました。
目地が違うだけで、別のタイルみたいに見えますね!
タイル×貼り方×目地の組み合わせで、まさにパターンは無限大。
そういえば目地のお手入れってどうするんですか?と営業の三宅さんに質問。
「水回りには、メンテナンス性の高い目地があるので、そちらをお選びください。
カビなどが気になる場合は濃いめの色にしていただくといいと思います!」とのことです。
タイルの色にもよりますが、濃いグレーの目地が人気があるそうです。
なんてキュートな絵付けタイル
ほかにも、絵付けタイルが集められたコーナーには…
このような、北欧アートを感じさせるものや
ユーモラスな海のシリーズ。
幸せを運んでくれそうな美しい鳥のタイル。
キュートなハリネズミに、かたつむり。
ヤモリなどがありました。
「ヤモリ=家守り」ということで、お家のどこかに一枚だけ貼って守り神にする人もいるとか。
「うちで飼っている子にそっくり」と購入されるお客様も。
これらのタイルは、職人さんが絵付けしているため、よく見ると1枚いちまい違います。
お値段も1枚数千円するため、アクセントに1枚~数枚だけ取り入れることが多いそう。
たしかに、飾っておきたいぐらいかわいい!
Q.タイルはどこで作られる?
なんと95%以上は外国産を輸入しています!
タイルの語源はラテン語。
現存する世界最古のタイルは紀元前27世紀のエジプトでピラミッドに使われたもので、
日本で住宅に使用されるのは明治に入ってからと言われています。
前編でタイルのトレンド発信源はイタリアとご紹介したとおり、生産・消費ともに欧米が本場なんですね。
とはいえ、割合は少ないものの、タイルは日本でも生産されています。
国産にこだわる方には、やはり根強い人気があるそうです。
たとえばこちらが国産タイル。
和の模様がおはじきみたいにかわいい丸いタイルです。
色違いもあります。目地の色で変化をつけました。
このような国産タイルのほとんどは、岐阜県でつくられるそう。
岐阜県多治見市といえば、焼き物で有名な街として聞いたことがあるのではないでしょうか。
そう、タイルは焼き物(陶器)なんです!
土を焼いて、ガラス質の釉薬(うわぐすり)をかけて焼く、という工程は湯呑みなどと同じ。
上のように貫入(ひび)の味わいを楽しめるものもあります。
こちらは個性的な、作家もののタイル。
商品には陶芸家さんの名前がついていました。
進化し続けるタイルの技術
一方で、工業製品でもあるタイルは、その技術も目覚ましく進化し続けています。
前編で「織物風」床タイルを紹介しましたが、上のように無垢の木を再現したものも。
なんと、この木目は印刷されたものです。
タイルにもインクジェット印刷が導入されることで、木目のパターンも30種以上に。
柄のリフレインがほぼなく、限りなく本物の質感に近づきました。
もちろん木だけでなく、大理石の模様を表現したものも。
本物の木や天然石よりメンテナンスがしやすく、コストも抑えることができます。
このように、天然石の中に入った化石も再現され、本物と見まがうほどリアルです。
Q.ショールームで最も高価なタイルは?
最後にこのショールームで一番お値段の高いタイルはどれですか?と担当の山崎さんに質問してみました。
こちらのタイルで、38,900円(1シートあたり、2017年11月現在)だそうです!
1枚いちまい手描きで職人さんが仕上げています。
少しだけでも存在感があるので、レストラン店舗などでも取り入れられています。
街で見つかるかもしれませんね。
タイルは水回りはもちろん、空間のアクセントや主役として大活躍!
このようにタイルには、目地や貼り方で雰囲気が変わり、
定番のものから1点もののオリジナルまで、バリエーションは無限大です。
「タイルが一番迷った!」という方が多いのも納得ですね。
そんなタイルの中から「ご自身のお気に入りの逸品」を見つけたお客様のお住まいを最後に
ご紹介します。タイルは貼る場所、面積、照明でも雰囲気が変わります。
◆リビングの主役として
(左:No.378 家族が集う優雅なLDK)
(右:No.81 螺旋階段のある家)
◆キッチンカウンターは、前面にしたり、一面だけ使ってみたり
(左:No.566 タイルの彩りを添えて、上質な時間を楽しむ。)
(中:No.313 休日はおうちカフェが大活躍!)
(右:No.280 三世代に渡って受け継がれるおもてなしリビングの家)
◆洗面台にタイルはもちろん、壁にタイルも!
(左:No.553 潮風を感じて暮らす プロムナードデッキのような住まい ~子世帯編~)
(2枚目:No.159 斜めに配置したキッチンで、動きと変化を)
(3枚目:No.113 木のぬくもりを感じる家)
(右:No.285 Shine&colorful HOME)
まとめ
見ているだけで楽しいタイルの世界。ショールームでは「これをキッチンに取り入れたいな」「床はこれなんてどうかな」という目線で回ると、時間を忘れてしまいそう!
ふらっと行って見ることもできますが、プロに質問したり、色々聞きたいなら予約がおすすめ。とくに週末はかなり混みあうこともあるので、事前に連絡しておくと安心です。また、「具体的な家づくりの予定がある方は、図面をお持ちください」とのことでした。実際に貼った時の印象や、コストの目安がつけやすいそうです。
さらに、欲しいタイルに在庫がない場合は、海外への発注となるため取り寄せに3.5ヶ月程度かかります。気になるタイルがあったら、必ず在庫を確認しましょう。
【今回お伺いしたショールーム】
株式会社平田タイル「東京ショールーム」
http://www.hiratatile.co.jp/
〒164-0012 東京都中野区本町1-32-2
ハーモニータワー1F TEL 03-5308-1135
http://www.hicera.jp/showroom/tokyo/index.html
じっくりタイルの説明を聞いてみたい方は、事前のご予約をおススメします。
また図面などをお持ちいただくと、具体的なご提案もいただけますよ!
株式会社平田タイル「東京ショールーム」
http://www.hiratatile.co.jp/
〒164-0012 東京都中野区本町1-32-2
ハーモニータワー1F TEL 03-5308-1135
http://www.hicera.jp/showroom/tokyo/index.html
じっくりタイルの説明を聞いてみたい方は、事前のご予約をおススメします。
また図面などをお持ちいただくと、具体的なご提案もいただけますよ!