壁は白って誰が決めた?新定番・グレーを選んだ人のリノベ成功例
住まいのベースカラーとして最もホピュラーな白はもちろん万能だけど、最近は壁にグレーを取り入れる人も増えています。無垢の木などの自然素材と合わせても甘すぎずクールにまとまり、陰影が空間をより立体的に見せてくれるグレー。「グレーにしてよかった!」そんなリノベの先輩の声を集めてみました。
どこか一面をグレーにするなら、まずはキッチンで
壁の一面だけをアクセントクロスでグレーにするなら、初心者さんはキッチン側がオススメです。
なぜなら、「汚れが目立ちにくい」というグレーのメリットを生かしやすいから!
ワンちゃんコーナーもあるこちらのおうちは、さらに恩恵2倍ですね。
キッチンカウンターとコンロ側の壁タイルも、同じくグレーでまとめました。
無彩色のグレーは、この収納扉のような赤みの強い木肌と合わせると空間が暗くならず、高級感が生まれます。
この写真の事例詳細はこちら:No.796 ワンちゃんも快適!マルチアクセス
塗装で素材感をプラス。板張り天井との相性も◎
つづいては、同じ一面のみのグレーですが、モールテックスというモルタル風塗料で仕上げた壁。
こちらのおうちではリビング側と、隣の洋室も同じ色に塗装して空間のつながりを演出しています。
天井に貼ったラワン材は、ややカジュアルなイメージの部材。
しかし、モルタル壁の素材感が大人っぽく引き締めていますね。
ウッドブラインドやフローリングで木が多めの空間ですが、その分グレーの壁がひき立っています。
この写真の事例詳細はこちら:No.770 質感を楽しむ家族の空間
広い面積に使うなら、薄いグレーでシックに
一面だけといわず、グレーをメインで使いたい!という方には、こちらのリノベ例はいかがでしょうか。
ダイニング側の天然石風タイル壁、キッチンの面材に合わせて、天井や壁のクロスもグレーです。
引いて見ると「白?」とも思える薄いグレーを全体に採用したリビング。
濃淡グレーやチーク無垢床ともキレイに馴染み、白よりもシックな空間に仕上がります。
知的なムードと、住む人のセンスを感じさせるリノベーションですね。
この写真の事例詳細はこちら:No.779 ワークとライフのベストなバランス
いろんなグレーを組み合わせて自分らしいリノベ
全体にグレーを採用した例をもうひとつ。
「白い壁がキライ」という徹底ぶりで、おうちに白い壁はゼロというマンションリノベです!
全体は薄いグレーで、キッチンまわりは黒に近い濃いグレーを合わせました。
こだわって探したという、IKEAの黒いキッチンともよく似合っています。
リビング側は梁から上部分をライトグレー、下部分の壁をチャコールグレーで貼り分けました。
グレーの壁だと、カラフルな抽象画もこなれて見えます。
こちらのお客様はパウル・クレーがお好きだとのことで、おうちに何枚か飾られていました。
この写真の事例詳細はこちら:No.798 好きもこだわりもDIYも、全部諦めない!!
タイル床を合わせるとぐっとホテルライクな雰囲気
最後は、高級感や大人っぽさというグレーの得意分野を生かしたシンプルモダンなデザインをご紹介します。
ひと目ぼれしたというグラフテクトのキッチンに合わせて、むら染めのようなグレーのクロスをセレクト。
天井は白、床はグレーのフロアタイルというモノトーンリノベです。
生活感を感じさせないホテルライクな空間だからこそ、オレンジのソファが主役として映えています。
建具で少しだけ取り入れたダークブラウンも効果的。
モダンリビングに、さりげなく生活の場所としての温かみを添えていますね。
この写真の事例詳細はこちら:No.756 moderno
まとめ
地味にも思えるグレーですが、赤み寄りだったりブルーがかっていたりと、さまざまな色味があって実は表情豊かな色です。その分、想定とイメージが微妙に違う、ということもあるため、カタログだけでなくなるべく現物を取り寄せて確認するようにしましょう。また、グレーには空間を狭く感じさせ、圧迫感が出るなどのデメリットもあります。今回ご紹介した例のように、薄いグレーを選んだり何種類かのグレーを組み合わせるなどするとよいでしょう。