vol.6 高台のロケーションを思いっきり楽しむ!ルーフバルコニー工事 いよいよ完工!
2017年5月9日(火)
築33年のご実家を受け継ぎ、耐震等級を獲得しつつ、高断熱・創エネルギーの家を目指したH様邸のリノベーション。
今回はH様ご家族が新しいお家で最も楽しみにされている「ルーフバルコニー」の工事レポートです。
◆ vol.1 世界を旅して思う。 「生まれ育った家をリノベして暮らす」ということ、「自然の循環の一部」ということ
◆ vol.2 ご両親の思いの詰まった家を、解体する。
◆ vol.3 耐震レベルと、贈与税の非課税措置
◆ vol.4 省エネ・創エネは、補助金を活用して賢く叶える! 断熱補助金編
◆ vol.5 思い出の食器棚と、暮らしを楽しむ窓。小さな工夫を積み重ねて
◆丘陵地ならではの景色を楽しむルーフバルコニー
H様邸は高台にあり、道路からも2mほど上がった敷地に建っています。2階は街を見渡すことができるほど眺めが良く、天気が良い時には富士山が見えることもあるそう。
2階をご家族の居住スペースにすることと併せて、H様邸のロケーションを最大限に生かすために、ひな壇状になっている1階の屋根を2階のLDKと繋がる開放的なルーフバルコニーに造り変えることをご提案しました。
初回の現地調査の様子。手前の低い屋根の部分をルーフバルコニーへ!
ご提案当初は、屋根をルーフバルコニーに変えることができるなんてと驚かれていたH様。お打ち合わせを重ね、新たな暮らしをイメージされつつ、子どもの時の記憶も蘇ってこられたようで「昔、庭でBBQをしたけど、蚊に刺されて大変だった。眺めも良いし、今度は蚊と戦わなくてもいいのですね!」とおっしゃっていました。
◆何工程にも及ぶ、ルーフバルコニーの工事
①解体と養生
三角に立ち上がった屋根を解体し、この先がルーフバルコニーになります。
新築と違い、リノベーションは重機を使わず職人が手壊しで解体するのが基本。しかも、屋根を撤去してしまうのですから、1階を濡らさないよう雨を防ぐための仮設屋根も作らなければなりません。晴天続きを見極め、解体後すぐに骨組みをつくり、一気にテント状の覆いを作りました。
②床をつくる
バルコニーの床は雨水が流れるように1/50以上の水勾配を保ち、雨水を集め流すためにまわりには側溝を作ります。
③手すり壁をつくる
合板を使い、バルコニーの周囲に1,100mmほどの高さの手すり壁を立ち上げていきます。外側から見てアクセントとなるよう、また、通風孔としてポツ穴も開けました。
通風孔がある手すり壁の途中まで防水の塗膜を立ち上げます。
④防水
バルコニーの防水はFRPという継ぎ目のない塗膜防水を使用。床だけでなく壁の途中まで防水層を立ち上げて施工します。サッシ下の一番低い箇所でも120mm以上を確保することが瑕疵担保責任保険の基準で決まっています。
⑤窓サッシの取り付け
左)元々ついていた腰高窓 右)防水、板金工事を終え、次は外装工事に入ります。
2階の腰高の窓は解体時に取り払っておき、リビングからバルコニーに出られる掃き出し窓に交換。リビングダイニングからのメインとなるこの窓には、断熱性の高い樹脂サッシを採用しました。
⑥1階の天井をつくる
1階の天井は、既存の下地を再利用しながら木材を組んで作っていきます。夏場の強い日差しがバルコニーを照らしても1階が暑くなりすぎないよう、断熱性能もしっかりと確保。
左)奥の新しい木材が新たなルーフバルコニーの床組み。手前の色の濃い床組みは既存のものです。
右)断熱材を入れて石膏ボードで閉じた天井部分。一部梁を現しています。
⑦板金
板金工事では、手すりの上部や通風孔の下端部に、水の侵入を防ぐための「笠木」と呼ばれる金属板を取り付けます。防水の立ち上がりの上端には「水切り」という部材を使用し、防水紙を被せ、万が一、水が入り込んでも水が防水層の下に入り込まない役割をします。
⑧外壁の左官・塗装
ルーフバルコニーはH様邸の外観で一番のポイントとなる場所ですので、アクセントになるよう外壁の塗り分けをご提案。手すり部分だけを違う色で塗装しました。
◆あこがれのルーフバルコニーが完成!
左:バルコニー(入居前) 右:もうすぐ見ごろを迎えるしだれ桜とルーフバルコニー
いよいよおうちも完工し、お引越しもされたH様ご家族。お客様ご自身でウッドパネルを敷かれ、バルコニーが完成しました。大きな特注の窓からは、街を眺めることができ、LDKに抜け感が出ていっそう広く感じられる仕掛けです。手すり壁で囲まれているので、プライバシーも確保され、周囲の視線を気にせずお友達とBBQを楽しむ事ができます。お庭のしだれ桜も良く見える最高のロケーション!春はお花見を楽しむ特等席です。
次回は、完成しお引越しされたHさまに、太陽光発電システムについて直接お伺いします。お楽しみに!
今回はH様ご家族が新しいお家で最も楽しみにされている「ルーフバルコニー」の工事レポートです。
◆ vol.1 世界を旅して思う。 「生まれ育った家をリノベして暮らす」ということ、「自然の循環の一部」ということ
◆ vol.2 ご両親の思いの詰まった家を、解体する。
◆ vol.3 耐震レベルと、贈与税の非課税措置
◆ vol.4 省エネ・創エネは、補助金を活用して賢く叶える! 断熱補助金編
◆ vol.5 思い出の食器棚と、暮らしを楽しむ窓。小さな工夫を積み重ねて
◆丘陵地ならではの景色を楽しむルーフバルコニー
H様邸は高台にあり、道路からも2mほど上がった敷地に建っています。2階は街を見渡すことができるほど眺めが良く、天気が良い時には富士山が見えることもあるそう。
2階をご家族の居住スペースにすることと併せて、H様邸のロケーションを最大限に生かすために、ひな壇状になっている1階の屋根を2階のLDKと繋がる開放的なルーフバルコニーに造り変えることをご提案しました。
初回の現地調査の様子。手前の低い屋根の部分をルーフバルコニーへ!
ご提案当初は、屋根をルーフバルコニーに変えることができるなんてと驚かれていたH様。お打ち合わせを重ね、新たな暮らしをイメージされつつ、子どもの時の記憶も蘇ってこられたようで「昔、庭でBBQをしたけど、蚊に刺されて大変だった。眺めも良いし、今度は蚊と戦わなくてもいいのですね!」とおっしゃっていました。
◆何工程にも及ぶ、ルーフバルコニーの工事
①解体と養生
三角に立ち上がった屋根を解体し、この先がルーフバルコニーになります。
新築と違い、リノベーションは重機を使わず職人が手壊しで解体するのが基本。しかも、屋根を撤去してしまうのですから、1階を濡らさないよう雨を防ぐための仮設屋根も作らなければなりません。晴天続きを見極め、解体後すぐに骨組みをつくり、一気にテント状の覆いを作りました。
②床をつくる
バルコニーの床は雨水が流れるように1/50以上の水勾配を保ち、雨水を集め流すためにまわりには側溝を作ります。
③手すり壁をつくる
合板を使い、バルコニーの周囲に1,100mmほどの高さの手すり壁を立ち上げていきます。外側から見てアクセントとなるよう、また、通風孔としてポツ穴も開けました。
通風孔がある手すり壁の途中まで防水の塗膜を立ち上げます。
④防水
バルコニーの防水はFRPという継ぎ目のない塗膜防水を使用。床だけでなく壁の途中まで防水層を立ち上げて施工します。サッシ下の一番低い箇所でも120mm以上を確保することが瑕疵担保責任保険の基準で決まっています。
◆瑕疵担保責任保険とは?
リフォーム工事終了後に工事の瑕疵に起因する不具合が発生したときに利用できる保険。新築とは異なり、リフォーム工事は瑕疵が発生した場合に備えた資力確保措置や保険への加入は義務付けられていませんが、スタイル工房では防水、構造に関わる大規模工事では必ず加入し、第三者の検査も受けるようにしています。
国土交通大臣認定 住宅瑕疵担保責任保険法人 株式会社 日本住宅保証検査機構
リフォームかし保険:http://www.jio-kensa.co.jp/insurance/reform/common/pdf/default_09.pdf
⑤窓サッシの取り付け
左)元々ついていた腰高窓 右)防水、板金工事を終え、次は外装工事に入ります。
2階の腰高の窓は解体時に取り払っておき、リビングからバルコニーに出られる掃き出し窓に交換。リビングダイニングからのメインとなるこの窓には、断熱性の高い樹脂サッシを採用しました。
⑥1階の天井をつくる
1階の天井は、既存の下地を再利用しながら木材を組んで作っていきます。夏場の強い日差しがバルコニーを照らしても1階が暑くなりすぎないよう、断熱性能もしっかりと確保。
左)奥の新しい木材が新たなルーフバルコニーの床組み。手前の色の濃い床組みは既存のものです。
右)断熱材を入れて石膏ボードで閉じた天井部分。一部梁を現しています。
⑦板金
板金工事では、手すりの上部や通風孔の下端部に、水の侵入を防ぐための「笠木」と呼ばれる金属板を取り付けます。防水の立ち上がりの上端には「水切り」という部材を使用し、防水紙を被せ、万が一、水が入り込んでも水が防水層の下に入り込まない役割をします。
⑧外壁の左官・塗装
ルーフバルコニーはH様邸の外観で一番のポイントとなる場所ですので、アクセントになるよう外壁の塗り分けをご提案。手すり部分だけを違う色で塗装しました。
◆あこがれのルーフバルコニーが完成!
左:バルコニー(入居前) 右:もうすぐ見ごろを迎えるしだれ桜とルーフバルコニー
いよいよおうちも完工し、お引越しもされたH様ご家族。お客様ご自身でウッドパネルを敷かれ、バルコニーが完成しました。大きな特注の窓からは、街を眺めることができ、LDKに抜け感が出ていっそう広く感じられる仕掛けです。手すり壁で囲まれているので、プライバシーも確保され、周囲の視線を気にせずお友達とBBQを楽しむ事ができます。お庭のしだれ桜も良く見える最高のロケーション!春はお花見を楽しむ特等席です。
次回は、完成しお引越しされたHさまに、太陽光発電システムについて直接お伺いします。お楽しみに!