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【お気に入りの逸品】M様邸(事例No.519)棚編 -ナラ材の医療棚を、食器棚に-

2019年3月29日(金)
しっかりした造りの医療棚は、昭和初期のもの

キッチンとリビングの窓の間に、ちょうど入る大きさの食器棚を探していたMさん。
「しょっちゅうアンティークショップを回っていました。サイズがよくて、デザインもピンとくるものがなかなか見つからなくて」。
そんな中、出会ったのがこちらの医療棚。
リフォーム・リノベーションの事例|リビング
重厚感のあるナラ材のしっかりしたつくりで、もともとは病院で使われていたもののようです。
北欧など海外のものが多いMさん家には珍しく、こちらは日本製。

近寄ってよく見てみると、上部に「いわしや 上山器機店 東京本郷帝大赤門前」のプレートが貼られています。
リフォーム・リノベーションの事例|棚
「いわしや」は江戸時代から、薬問屋や医療機器を扱うお店で使われてきた屋号。
いまも本郷には「いわしや」の名を冠した老舗医療機器メーカーが多くあり、そのうちの一つで作られたもののようです。

5杯の引き出しの鍵は無くなっていたそうですが、扉ガラスは2枚とも元のままのものが残っていました。
また、医療現場での衛生面に配慮したということでしょうか、3枚残っていた棚板もガラス製です。
「食器棚として使うには、木の板に変えた方がいいかな?と思ったのですが、意外と使い勝手がいいんです」。
ホコリなどがさっと拭き取れる医療棚のメリットを、いまの用途でも感じているそうです。

ナラ材はキズが付きにくく耐水性も高いため、その点でも食器棚に適していますね。
また、虎斑(とらふ)と呼ばれる独特の木目も美しく、経年変化を楽しむことができる樹種でもあります。
こちらの棚も昭和初期に作られたとのことで、コクのある色合いになった木肌が味わいたっぷり。
「中に入れる食器もアンティークのものが好きなので、馴染んでくれるのが嬉しい」とお話されていました。

 
【逸品Data】
LET 'EM IN
80,000円弱

今回お話を伺ったMさま邸はコチラ

>>Vol.1 お気に入りの逸品 M様邸【アンティークドア編】
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