光と空間と絆をつないで。「階段」でリノベの課題を解決
2019年5月19日(日)
一戸建てのフルリノベーションで、空間構成の重要な役割を担うのが「階段」。
上下階の行き来だけでなく、上下階のつながりによって暗かった場所に光を届けたり、有効なスペースを生み出したり・・・お互いの気配を伝えて家族が安心できる環境をつくり出すことも。
今回は、リノベの課題解決にひと役かっている「階段」がある実例を集めてみました。
築40年の間取り変更。向きを変えてリビング階段に
お子さまの誕生をきっかけにマイホーム購入を決められたご家族。
エリアを絞っての中古物件探しで見つかったのは「古家付きの土地」でしたが、プロの目を信じてリノベすることに。
もとの間取りは玄関脇に階段があり、奥に和室とLDKという細かく分かれた間取りでした。
リノベでは階段自体の位置は変えていませんが、向きを逆にして、和室を取り込んだLDKから直接つながるリビング階段に変更。
LDKの中心に移動したキッチンの横から階段が始まっているので、家族の顔を見てから2階階に上がることができます。
階段をベンチのように使ってキッチンにいる家族と話したり、階段下スペースを収納に使ったり。
上階への移動以外にも、さまざまな役割を担う空間に生まれ変わりました。
上にのぼるとLDK全体を見渡せるのも嬉しい変更点。
階段が開放感ある間取りづくりのポイントになっているのが分かります。
上記事例詳細はこちらから
No.641 ここまで変わる!築40年の戸建てを一新
グレーチング素材で2階からの光を通す階段に
続いては、築古ビルの1階と2階をメゾネットにしてつなげ、居住空間にリノベした例。
高層マンションに囲まれていて日当たりがあまり良くないため、できるだけ明るくしたいというご希望がありました。
壁式RC造で大きな間取り変更は難しいこともあり、階段の位置はそのままに、光を取り込む工夫をしています。
階段の蹴込み部分をスケルトンにして、横からの光を取り込むだけでなく・・・。
踏板もグレーチングという光を通す素材を採用しています。
奥まった部屋でも、2階からの光が届いて明るくなりました。
上記事例詳細はこちらから
No.631 壁を生かし…Colorfull!
スキップフロアとロフトをつなげるスケルトン階段
続いては間取りの内側に位置する階段です。
もともとあったスキップフロアとロフトを、スケルトン階段でリビングとつなげました。
このスペースはファミリールームとして、子どもさんの遊びなどに使う予定だそうです。
視線と光が抜けることで、リビングの様子も分かり、ほどよい籠り感もあってワクワクしますね。
上記事例詳細はこちらから
No.645 暮らしが広がるスキップリビング
子ども時代に暮らした家。階段の素材も愛着あるものを
続いてはご親族が設計されたというお家を引き継いで、リノベしたというご夫婦。
中央にある階段や、スキップフロアでゾーニングされた間取りなど、凝ったつくりが特徴でした。
ロフトにつながる階段は位置を少し変えて、もとの素材も使いながら新しく継ぎ足して造作。
今ではなかなか手に入らない貴重な材料で作られた階段の踏み板と、経年変化した風合いに合わせて塗装した新しい素材。
職人技によって、その境が分からないほどに、美しく違和感なくまとまっています。
上記事例詳細はこちらから
No.628 幼き日の原風景を切り取って…
階段部分のクロスで空間に遊び心をプラス
最後は、緑豊かな環境に中古物件を購入し、リノベーションされたご家族。
玄関側にあった階段をLDKの奥に移動し、広くなった玄関に希望だった土間スペースを作りました。
1階は和室を取り込んで広々としたワンルームのLDKにし、キッチンの横にリビング階段を設置。
これは、「どこに行くにもLDKを経由した間取りにしたい」という希望を反映したものでもあります。
階段で印象的なのが大胆な幾何学模様のクロス。
お仕事で店舗デザインも手掛けるお客様のセンスが発揮されています。
天井の構造材や足場板を貼った土間など、木の質感が多めの空間で、階段の壁を使ってバランスをとりました。
個性的なクロスも、階段で斜めに切り取られることで、ほどよくスタイリッシュにまとまっています。
上記事例詳細はこちらから
No.598 家族の好きな色と想いをカタチに
まとめ
階段が間取りや空間デザインに与える影響は予想以上に大きいものです。
また、場所の移動や架け替え、素材などで費用にかなり幅が出てきます。なかなかイメージがつきづらいと思いますが、なるべく多くの事例などを参考に、理想の暮らし方をプランナーと共有するようにしましょう。
また、階段は安全上、建築基準法によって高さや幅などが規定されていることも知識として知っておくとよいでしょう。
上下階の行き来だけでなく、上下階のつながりによって暗かった場所に光を届けたり、有効なスペースを生み出したり・・・お互いの気配を伝えて家族が安心できる環境をつくり出すことも。
今回は、リノベの課題解決にひと役かっている「階段」がある実例を集めてみました。
築40年の間取り変更。向きを変えてリビング階段に
お子さまの誕生をきっかけにマイホーム購入を決められたご家族。
エリアを絞っての中古物件探しで見つかったのは「古家付きの土地」でしたが、プロの目を信じてリノベすることに。
もとの間取りは玄関脇に階段があり、奥に和室とLDKという細かく分かれた間取りでした。
リノベでは階段自体の位置は変えていませんが、向きを逆にして、和室を取り込んだLDKから直接つながるリビング階段に変更。
LDKの中心に移動したキッチンの横から階段が始まっているので、家族の顔を見てから2階階に上がることができます。
階段をベンチのように使ってキッチンにいる家族と話したり、階段下スペースを収納に使ったり。
上階への移動以外にも、さまざまな役割を担う空間に生まれ変わりました。
上にのぼるとLDK全体を見渡せるのも嬉しい変更点。
階段が開放感ある間取りづくりのポイントになっているのが分かります。
上記事例詳細はこちらから
No.641 ここまで変わる!築40年の戸建てを一新
グレーチング素材で2階からの光を通す階段に
続いては、築古ビルの1階と2階をメゾネットにしてつなげ、居住空間にリノベした例。
高層マンションに囲まれていて日当たりがあまり良くないため、できるだけ明るくしたいというご希望がありました。
壁式RC造で大きな間取り変更は難しいこともあり、階段の位置はそのままに、光を取り込む工夫をしています。
階段の蹴込み部分をスケルトンにして、横からの光を取り込むだけでなく・・・。
踏板もグレーチングという光を通す素材を採用しています。
奥まった部屋でも、2階からの光が届いて明るくなりました。
上記事例詳細はこちらから
No.631 壁を生かし…Colorfull!
スキップフロアとロフトをつなげるスケルトン階段
続いては間取りの内側に位置する階段です。
もともとあったスキップフロアとロフトを、スケルトン階段でリビングとつなげました。
このスペースはファミリールームとして、子どもさんの遊びなどに使う予定だそうです。
視線と光が抜けることで、リビングの様子も分かり、ほどよい籠り感もあってワクワクしますね。
上記事例詳細はこちらから
No.645 暮らしが広がるスキップリビング
子ども時代に暮らした家。階段の素材も愛着あるものを
続いてはご親族が設計されたというお家を引き継いで、リノベしたというご夫婦。
中央にある階段や、スキップフロアでゾーニングされた間取りなど、凝ったつくりが特徴でした。
ロフトにつながる階段は位置を少し変えて、もとの素材も使いながら新しく継ぎ足して造作。
今ではなかなか手に入らない貴重な材料で作られた階段の踏み板と、経年変化した風合いに合わせて塗装した新しい素材。
職人技によって、その境が分からないほどに、美しく違和感なくまとまっています。
上記事例詳細はこちらから
No.628 幼き日の原風景を切り取って…
階段部分のクロスで空間に遊び心をプラス
最後は、緑豊かな環境に中古物件を購入し、リノベーションされたご家族。
玄関側にあった階段をLDKの奥に移動し、広くなった玄関に希望だった土間スペースを作りました。
1階は和室を取り込んで広々としたワンルームのLDKにし、キッチンの横にリビング階段を設置。
これは、「どこに行くにもLDKを経由した間取りにしたい」という希望を反映したものでもあります。
階段で印象的なのが大胆な幾何学模様のクロス。
お仕事で店舗デザインも手掛けるお客様のセンスが発揮されています。
天井の構造材や足場板を貼った土間など、木の質感が多めの空間で、階段の壁を使ってバランスをとりました。
個性的なクロスも、階段で斜めに切り取られることで、ほどよくスタイリッシュにまとまっています。
上記事例詳細はこちらから
No.598 家族の好きな色と想いをカタチに
まとめ
階段が間取りや空間デザインに与える影響は予想以上に大きいものです。
また、場所の移動や架け替え、素材などで費用にかなり幅が出てきます。なかなかイメージがつきづらいと思いますが、なるべく多くの事例などを参考に、理想の暮らし方をプランナーと共有するようにしましょう。
また、階段は安全上、建築基準法によって高さや幅などが規定されていることも知識として知っておくとよいでしょう。