2×4リノベは難しい?いいえ、こんなにステキになります!
2022年5月8日(日)
一戸建てのスケルトンリノベーションでは特に、その建物がどのようにつくられているか(=工法)が大切になってきます。最もポピュラーなのが在来木造と言われる木造軸組工法の建物ですが、同じ木造でも枠組壁工法(2×4 ツーバイフォー)といわれるものもあります。これは、2×4インチの規格化された枠組材に構造用合板等の面材を緊縮して壁と床をつくり、パネルで床や壁、屋根などを箱状に組んだつくりのこと。建物を面で支えるため耐震性・耐風性に優れている反面、抜けない壁が多く、間取りの自由度はやや低いとされる2×4。どのようにリノベするのでしょうか?今回は2×4工法の施工例を集めてみました。
こちらもそのひとつで、5面窓のパノラマ塔が、外国暮らしの経験のあるお客様の心をつかみました。
この5面窓をいかすために、玄関側に独立していた和室の一部を取り込んで、大空間LDKに。
玄関ホールだったスペースもLDKに取り込み、階段はリビング階段に。
和室の壁側は玄関からも回り込める土間にして、LDKとガラス建具で仕切っています。
土間は無骨な味わいが魅力のレンガタイル壁。
ロードバイクのある空間を、リビングからも眺めることができます。
大きな間取り変更はしていませんが、スペースの用途と動線を変えることで、使い勝手を刷新した例。
もちろん、タイルや建具も一つひとつ吟味して、自分たちらしいおうちをつくり上げました。
この写真の事例詳細はこちら:No.669 private Hotel Brooklyn
30年前に外国人オーナーが建てた2×4の一戸建て。
お客様がアメリカ在住中のおうちの面影を感じたことから、購入を決めました。
独立したキッチンとダイニング、リビングと分かれていた間取りの、まずはキッチンを移動。
対面キッチンにしてダイニングスペースと同空間にしています。
キッチン後ろにはユーティリティスペースを設けつつ、回遊できる動線に。
カウンター部分がもとは壁でしたが、慎重に構造を確認したうえで撤去し、開口補強をしています。
ダイニングのとなりは広いリビング。
団らんとくつろぎの場所は分けるスタイルで、間取りはそのままに。
リビングの床は床暖房をあえて入れず、アンティークな色味に塗装したオーク無垢材を採用しています。
建具なども既存のものをいかしつつ、塗装で自分たちの好みに合わせて仕上げました。
この写真の事例詳細はこちら:No.688 エンシェント・モダンな暮らし
住宅地に立地しており、東西に細長いつくりで、2階LDKでも暗く感じることが課題だったおうち。
このとおり、明るいLDKに生まれ変わりました!
大きな間取り変更はしていないものの、生活動線を見直し、キッチンを西側から東側へ移動。
L字型キッチンにすることで、ダイニングキッチンに広がりをもたせています。
さらに、ガラスの建具で階段ホールからの光をリビングに導き、1階も明るく。
3階につながる階段はオープンなリビング階段としました。
もともとキッチンがあった部分はスタディーコーナーに。
抜けない壁も、室内窓を設けることで、ほどよいゾーニングにひと役かっています。
1階はたっぷりの収納と寝室、3階は子どものためのプレイルームと、ライフスタイルに合わせて役割分担。
明るいおうちに生まれ変わりました。
この写真の事例詳細はこちら:No.730 お家の中でもお日様と友達
世帯それぞれで異なる生活リズムを守るために、玄関から別々にした完全分離型を希望されていました。
2階は5部屋に分かれていましたが、家族に合わせた2LDKを提案。
2×4の小屋梁トラスを現しにして白く塗装し、爽やかで印象的なリビングをつくりました。
壁に貼ったラフな味わいの足場板が、希望していた海辺のカフェのイメージにもぴったり。
吹抜けで縦の広がりがあるので、LDKの開放感も十分。
キッチンはリビング・ダイニングが見渡せる対面式にして、背面にはたっぷりの収納を設置。
奥は洗面室で、廊下側からも回り込める回遊動線が、毎日の家事やくらしをぐんとスムーズにしてくれます。
この写真の事例詳細はこちら:No.622 海を感じるリビングで…
今回ご紹介した例のように、リノベーションの目的は間取り変更そのものではなく、家族のくらしやすさ。水まわりのちょっとした移動や動線の工夫で、それが叶うこともあります。もとのおうちの優れた部分もいかしつつ、くらしやすく、自分らしいリノベを一緒に実現しましょう。
和室→土間にして雰囲気を刷新。パノラマ塔のLDK!
2×4のおうちはこだわって建てられたものも多く、そこが気に入って購入を決めるお客様もいらっしゃいます。こちらもそのひとつで、5面窓のパノラマ塔が、外国暮らしの経験のあるお客様の心をつかみました。
この5面窓をいかすために、玄関側に独立していた和室の一部を取り込んで、大空間LDKに。
玄関ホールだったスペースもLDKに取り込み、階段はリビング階段に。
和室の壁側は玄関からも回り込める土間にして、LDKとガラス建具で仕切っています。
土間は無骨な味わいが魅力のレンガタイル壁。
ロードバイクのある空間を、リビングからも眺めることができます。
大きな間取り変更はしていませんが、スペースの用途と動線を変えることで、使い勝手を刷新した例。
もちろん、タイルや建具も一つひとつ吟味して、自分たちらしいおうちをつくり上げました。
この写真の事例詳細はこちら:No.669 private Hotel Brooklyn
オープンにキッチンをつなげつつ、バックヤードに家事室を
輸入住宅風のおうちをもうひとつご紹介します。30年前に外国人オーナーが建てた2×4の一戸建て。
お客様がアメリカ在住中のおうちの面影を感じたことから、購入を決めました。
独立したキッチンとダイニング、リビングと分かれていた間取りの、まずはキッチンを移動。
対面キッチンにしてダイニングスペースと同空間にしています。
キッチン後ろにはユーティリティスペースを設けつつ、回遊できる動線に。
カウンター部分がもとは壁でしたが、慎重に構造を確認したうえで撤去し、開口補強をしています。
ダイニングのとなりは広いリビング。
団らんとくつろぎの場所は分けるスタイルで、間取りはそのままに。
リビングの床は床暖房をあえて入れず、アンティークな色味に塗装したオーク無垢材を採用しています。
建具なども既存のものをいかしつつ、塗装で自分たちの好みに合わせて仕上げました。
この写真の事例詳細はこちら:No.688 エンシェント・モダンな暮らし
3階建ても、暮らしに合わせたゾーニングで住みやすく
引き継いだご実家が2×4住宅だった、というケースもあります。住宅地に立地しており、東西に細長いつくりで、2階LDKでも暗く感じることが課題だったおうち。
このとおり、明るいLDKに生まれ変わりました!
大きな間取り変更はしていないものの、生活動線を見直し、キッチンを西側から東側へ移動。
L字型キッチンにすることで、ダイニングキッチンに広がりをもたせています。
さらに、ガラスの建具で階段ホールからの光をリビングに導き、1階も明るく。
3階につながる階段はオープンなリビング階段としました。
もともとキッチンがあった部分はスタディーコーナーに。
抜けない壁も、室内窓を設けることで、ほどよいゾーニングにひと役かっています。
1階はたっぷりの収納と寝室、3階は子どものためのプレイルームと、ライフスタイルに合わせて役割分担。
明るいおうちに生まれ変わりました。
この写真の事例詳細はこちら:No.730 お家の中でもお日様と友達
完全分離型の2世帯住宅。2×4の場合は?
最後はご実家の2階をリノベーションして、ご両親と同居したご家族をご紹介します。世帯それぞれで異なる生活リズムを守るために、玄関から別々にした完全分離型を希望されていました。
2階は5部屋に分かれていましたが、家族に合わせた2LDKを提案。
2×4の小屋梁トラスを現しにして白く塗装し、爽やかで印象的なリビングをつくりました。
壁に貼ったラフな味わいの足場板が、希望していた海辺のカフェのイメージにもぴったり。
吹抜けで縦の広がりがあるので、LDKの開放感も十分。
キッチンはリビング・ダイニングが見渡せる対面式にして、背面にはたっぷりの収納を設置。
奥は洗面室で、廊下側からも回り込める回遊動線が、毎日の家事やくらしをぐんとスムーズにしてくれます。
この写真の事例詳細はこちら:No.622 海を感じるリビングで…
まとめ
間取り変更が難しいといわれる2×4ですが、もとのつくりがしっかりしており、魅力的な物件が多いのも確かです。もし、中古物件の購入を迷った場合は、購入前にリノベーションのプロに相談ができるワンストップサービスがおすすめ。耐震性や住宅性能に関する不安も解消できます。今回ご紹介した例のように、リノベーションの目的は間取り変更そのものではなく、家族のくらしやすさ。水まわりのちょっとした移動や動線の工夫で、それが叶うこともあります。もとのおうちの優れた部分もいかしつつ、くらしやすく、自分らしいリノベを一緒に実現しましょう。