ほどよい距離感が成功のポイント!実例で見る「二世帯リノベーション」
2022年12月11日(日)
コロナ禍では、離れて暮らす家族となかなか会えず、心配だった人も多いのではないでしょうか。「そばにいてくれたら、もしものときに安心」…そう考えて、ご両親との同居を選ぶ子育て世代が増えています。でも、生活リズムが違う世帯がひとつ屋根の下に暮らすには、やっぱり工夫が必要。二世帯住宅には、それぞれのライフスタイルによって、玄関やお風呂などは一緒に使う部分もある「部分共有型」、個室以外は全て共有する「同居型」、全て別々の「完全分離型」があります。それぞれのタイプ別に、心地よい暮らしを手に入れた例をご紹介します。
――――――――――――――――――――
目次
こちらが夫婦+子ども1人の子世帯。
これからの家族構成の変化も考え、収納たっぷりで可変性のある間取りにしました。
天井をあけて勾配天井にし、出てきた梁やブレスはそのまま見せ、憧れだったというハンモックを取り付けました。
小屋裏に隠れていたロフトもリビングと繋がる窓を設け、ハシゴから階段に架け替え上りやすく。
2階でも、メゾネットのような開放感が味わえます。
キッチンはL字型の対面式で、お料理をしながらお子さんの様子を見守ることができます。
大容量のパントリーとユーティリティーに隣接し、洗面室に抜けられる動線です。
この写真の事例詳細はこちら:No.553 潮風を感じて暮らす プロムナードデッキのような住まい ~子世帯編~
こちらが、ご両親とワンちゃん4匹が暮らす1階の親世帯。
もともとのリビングに和室と納戸の間仕切りをなくして一体化しています。
キッチンの壁には海をイメージしたコバルトブルーのタイルを。
お母さまの長年の憧れだった、イタリア製のガスオーブンも導入。
こちらで、趣味のお菓子作りをされるのが楽しみだそう。
ウォールナットの無垢材の床と、天井のどこかを板張りにしたいというご希望も叶えました。
広くしたウッドデッキとの間は、障子の一部が開け閉めできる猫間障子に。
これにより光と風の入り方をコントロールできます。
建具にはアンティークのものを取り入れて、お母さまのこだわりがたくさんつまった空間となっています。
親世帯用、子世帯用と分かれていた玄関はひとつにまとめ、一緒に使えるようにしました。
階段を上がれば子世帯、廊下を進めば親世帯に。
ふたつあった玄関を共用にすることで生まれたスペースには、愛犬の足洗い場として水栓とステップを設けました。
玄関ポーチもタイル貼りにして、雰囲気を一新しています。
この写真の事例詳細はこちら: No.552 二世帯でくつろぐ上質な時間 ~ご両親世帯編~
両親ふたり暮らしには広すぎる実家の、使っていないスペースを子世帯が住めるようにリノベーション。
もともと二世帯仕様でないため、子世帯のためのLDKや水まわりを新たにつくる工事が必要になります。
こちらのご家族もそうで、3部屋に分かれていた間取りの壁を撤去して、子世帯のための広々としたLDKに。
オープンなカウンターキッチンは、料理をしながら子どもの様子を見たり、家族との会話が楽しめます。
ロフトは半分を残して荷物の収納スペースに。
引き戸をしめれば独立したスペースになるので、落ち着いて過ごすことができますね。
お風呂と洗面などの水まわりも子世帯用に新設しました。
廊下にはニッチもつくり、雑貨や写真などを飾って楽しめるようにしました。
この写真の事例詳細はこちら: No.204 わいわいとみんなが楽しむ家
…実はこのリノベーションは10年前。
10年経った現在、家族も5人に増え、お子さまの成長に合わせて再リノベーションされています。
3人きょうだいの子ども部屋を中心に、ロフトの使い方なども変わった今のおうちは、こちらからどうぞ。
⇒ リノベしたお家の「その後」が見たい!OB訪問 ~家族のカタチに合わせて、進化する実家リノベ K様邸(前編)~
実家の近くの賃貸マンションにお住まいだった4人家族。
ほとんど使われていなかった実家の2階を子世帯用の住居にリノベして、両親と同居することにしました。
個室4部屋の2階を、家族が一緒に過ごすリビングに寝室、子ども部屋など、子世帯が暮らすために必要な間取りに再構築しました。
限られた空間をより広く感じられるよう、リビングは天井をあけて吹抜けに。
リビングの奥は、今は広々とつなげて使っていますが、子どもが成長したら個室にもできる仕様です。
洗面室とトイレのスペースは、一体化させることで圧迫感なく広々と使えるように。
オープンな収納棚の洗面カウンターはアッシュフリー板で造作。
壁は淡いピンク色のクロスで、タイルもピンク系を選んでやさしい雰囲気に。
2階はシャワーだけにして、湯船にゆっくり浸かりたいときは1階のお風呂を使います。
ここは共有の玄関。
朝は、2階から降りてきた子どもたちの元気な「いってきまーす!」の声が響きます。
共有でつかう場所が、世帯間のコミュニケーションを楽しむ場所になっています。
この写真の事例詳細はこちら: No.326 実家の2階が大変身 大好きなインテリアで楽しく住まう
和室の美しいしつらえは残しつつ、廊下はコルクタイルでバリアフリーに。
縁側の木製サッシは内窓として、外側に断熱サッシを設置して、冬の寒さ・夏の暑さをやわらげます。
こちらが、みんなで集まって食事ができる1階のダイニングキッチン。
勾配天井のトップライトから光が降りそそぐ、明るく心地よい空間です。
こちらが2階、キッチンを備えた子世帯のLDK。
外には、広々としたルーフバルコニーも新設しました。
小屋裏のスペースを利用してロフトもつくり、コンパクトながら広がりが感じられる空間です。
実家の想い出や歴史は残しつつ、3世代が安全、快適に暮らせる住まいになりました。
この写真の事例詳細はこちら: No.723 47年の歴史の面影を感じながら2 世帯で暮らす
同じように、思い出の残るおうちを住み継いでリノベーションした例をこちらでもご紹介しています。
築50年超のリノベーションを、ビフォーアフターや間取りからもチェックしてみてください。
⇒ 「住み継ぐ」という文化。 想い出は残しつつ、末永く安心して暮らせる家に。
都心に建つ家ということもあり、延床面積は27坪程度。
ここで6人家族が気兼ねなく暮らすため、スペースを有効活用する間取りの再構築が必要でした。
1階のダイニングは、スペースを広くとるため壁付け型のキッチンに。
奥のグリーンのドアはご両親の寝室に、階段は子世帯のスペースにつながります。
水まわりは間口をゆったり、玄関には収納をたっぷり。
6人家族でもきゅうくつに感じたり、荷物が多くても散らからないよう配慮しました。
2階は子ども部屋、寝室、ファミリールームとつながる間取りで、引き戸で仕切って使うこともできます。
こちらが子ども部屋。
ひとりになりたいときは、引き戸を閉めると個室にも。
ファミリールームには、パパのための書斎コーナーも設置。
天井を吹き抜けにして広がりを出し、小さなロフトを設けて収納力を高めています。
2階ホールには壁全面に本棚を造作し、家族みんなの本や書類はこちらへ。
洗面台も子世帯用につくっているので、朝の身支度の時も、混み合う心配がありません。
この写真の事例詳細はこちら: No.791 みんなの時間、家族の時間
二世帯住宅以外でも、戸建リノベの間取り変更「どこまでできるの?」が気になったら、こちらもぜひ!
⇒ 実際にどこまでできたかを知りたい!リノベで戸建ての間取り変更
2階の洋室3室+納戸という間取りを、洋室3室とLDKにリノベーションしました。
リビングの床は、オーク無垢材にホワイトスプルースの塗装で白く仕上げています。
壁は一部石貼りにして空間のアクセントに。
圧迫感のあったロフトはなくして、小屋裏収納を広げました。
こちらが、親世帯の玄関の隣に新しく設けた子世帯用の玄関。
階段はタモ材で造作し、リビングの床と同じホワイトスプルースで塗装。
リビングとの自然なつながりを演出しています。
この写真の事例詳細はこちら:No.243 みんなでお家に帰ろう!
2階の子世帯LDKはたくさんの人が集まれる大空間で、ロフトや勾配天井で、縦にも広がりのあるつくり。
現しの梁やロフトへの“互い違い階段”がインテリアのアクセントに。
床材は床暖房対応の吉野杉で、みんなが思い思いに、心地よくくつろげる場所になりました。
敷地の高低差を生かしたスキップフロアの先は、個室と水まわりにつながります。
パントリーやキッチン背面の収納、キッチンカウンターの収納も造作して、家具を置かなくてもすっきり。
親世帯は充分な広さのLDK&寝室にもなる和室と、ワンフロアで生活動線をシンプルに、暮らしやすく。
吹抜けや天窓を設けて光を採り入れ、1階でも明るく開放感があります。
玄関もコンパクトながら使いやすいよう、玄関框を斜めにしています。
玄関横には、お父様が趣味の楽器演奏を楽しめるスペースも設けました。
こちらのおうちについては、密着レポートで間取りやプランの工夫など、さらに詳しく見ることができます。
⇒ 【密着レポート】チームワークで叶えたこだわりの二世帯住宅
この写真の事例詳細はこちら:No.652 大工がつくる大工の家 ~チームワークで叶えたこだわりの二世帯住宅~
…とはいえ、それぞれの生活リズムがあり、程よい距離は、家族によって千差万別です。二世帯住宅リノベーションでは、まず「共用部分=いっしょに使う場所」「分離部分=それぞれの世帯で独立して使いたい場所」をどこにするのか、じっくり話し合って、間取りや予算を決めてきましょう。どこかひとつを共有に、という場合は玄関にするケースがほとんどで、いったん外に出なくてもお互いに行き来できるというメリットがあります。
一般的には、分離部分が多いほど、リノベーション金額は高くなっていきます。また、実家をリノベーションする場合は、築年数が古くなり、断熱や耐震などの工事も同時に必要になることが多いため、費用的面も含めて、よく検討してください。
――――――――――――――――――――
目次
- 【玄関が共有】中古二世帯住宅を購入&リノベーション
- 【玄関が共有】実家の3階を子世帯用にリノベーション
- 【玄関とお風呂が共有】使われていなかった実家2階を子世帯用に
- 【玄関とダイニング、お風呂が共有】築47年の実家に同居
- 【同居型】89 ㎡で、二世帯6人が快適に同居するには?
- 【完全分離型】それぞれの生活スペースを分けたい人に
- 【完全分離型】木のぬくもりあふれる二世帯住宅を新築
- まとめ
【玄関が共有】中古二世帯住宅を購入&リノベーション
ご両親との同居のために、実家の近くに中古物件を購入してリノベーションした例です。収納たっぷりで可変性のある2階子世帯
こちらが夫婦+子ども1人の子世帯。
これからの家族構成の変化も考え、収納たっぷりで可変性のある間取りにしました。
天井をあけて勾配天井にし、出てきた梁やブレスはそのまま見せ、憧れだったというハンモックを取り付けました。
小屋裏に隠れていたロフトもリビングと繋がる窓を設け、ハシゴから階段に架け替え上りやすく。
2階でも、メゾネットのような開放感が味わえます。
キッチンはL字型の対面式で、お料理をしながらお子さんの様子を見守ることができます。
大容量のパントリーとユーティリティーに隣接し、洗面室に抜けられる動線です。
この写真の事例詳細はこちら:No.553 潮風を感じて暮らす プロムナードデッキのような住まい ~子世帯編~
暮らしを豊かに楽しむ1階親世帯
こちらが、ご両親とワンちゃん4匹が暮らす1階の親世帯。
もともとのリビングに和室と納戸の間仕切りをなくして一体化しています。
キッチンの壁には海をイメージしたコバルトブルーのタイルを。
お母さまの長年の憧れだった、イタリア製のガスオーブンも導入。
こちらで、趣味のお菓子作りをされるのが楽しみだそう。
ウォールナットの無垢材の床と、天井のどこかを板張りにしたいというご希望も叶えました。
広くしたウッドデッキとの間は、障子の一部が開け閉めできる猫間障子に。
これにより光と風の入り方をコントロールできます。
建具にはアンティークのものを取り入れて、お母さまのこだわりがたくさんつまった空間となっています。
共用部分もリノベーションで一新
親世帯用、子世帯用と分かれていた玄関はひとつにまとめ、一緒に使えるようにしました。
階段を上がれば子世帯、廊下を進めば親世帯に。
ふたつあった玄関を共用にすることで生まれたスペースには、愛犬の足洗い場として水栓とステップを設けました。
玄関ポーチもタイル貼りにして、雰囲気を一新しています。
この写真の事例詳細はこちら: No.552 二世帯でくつろぐ上質な時間 ~ご両親世帯編~
【玄関が共有】実家の3階を子世帯用にリノベーション
最近増えているのが、両親が住んでいる実家に家族で移り住み、同居するパターン。両親ふたり暮らしには広すぎる実家の、使っていないスペースを子世帯が住めるようにリノベーション。
もともと二世帯仕様でないため、子世帯のためのLDKや水まわりを新たにつくる工事が必要になります。
個室3室→小上がりの和室を備えた広々LDK
こちらのご家族もそうで、3部屋に分かれていた間取りの壁を撤去して、子世帯のための広々としたLDKに。
オープンなカウンターキッチンは、料理をしながら子どもの様子を見たり、家族との会話が楽しめます。
ロフトは半分を残して荷物の収納スペースに。
引き戸をしめれば独立したスペースになるので、落ち着いて過ごすことができますね。
お風呂と洗面などの水まわりも子世帯用に新設しました。
廊下にはニッチもつくり、雑貨や写真などを飾って楽しめるようにしました。
この写真の事例詳細はこちら: No.204 わいわいとみんなが楽しむ家
…実はこのリノベーションは10年前。
10年経った現在、家族も5人に増え、お子さまの成長に合わせて再リノベーションされています。
3人きょうだいの子ども部屋を中心に、ロフトの使い方なども変わった今のおうちは、こちらからどうぞ。
⇒ リノベしたお家の「その後」が見たい!OB訪問 ~家族のカタチに合わせて、進化する実家リノベ K様邸(前編)~
【玄関とお風呂が共有】使われていなかった実家2階を子世帯用に
つづいても、二世帯仕様でない戸建てのご実家を二世帯用にリノベーションした例です。実家の近くの賃貸マンションにお住まいだった4人家族。
ほとんど使われていなかった実家の2階を子世帯用の住居にリノベして、両親と同居することにしました。
個室4室→将来は3LDKにもできる2LDKに
個室4部屋の2階を、家族が一緒に過ごすリビングに寝室、子ども部屋など、子世帯が暮らすために必要な間取りに再構築しました。
限られた空間をより広く感じられるよう、リビングは天井をあけて吹抜けに。
リビングの奥は、今は広々とつなげて使っていますが、子どもが成長したら個室にもできる仕様です。
洗面室とトイレのスペースは、一体化させることで圧迫感なく広々と使えるように。
オープンな収納棚の洗面カウンターはアッシュフリー板で造作。
壁は淡いピンク色のクロスで、タイルもピンク系を選んでやさしい雰囲気に。
2階はシャワーだけにして、湯船にゆっくり浸かりたいときは1階のお風呂を使います。
ここは共有の玄関。
朝は、2階から降りてきた子どもたちの元気な「いってきまーす!」の声が響きます。
共有でつかう場所が、世帯間のコミュニケーションを楽しむ場所になっています。
この写真の事例詳細はこちら: No.326 実家の2階が大変身 大好きなインテリアで楽しく住まう
【玄関とダイニング、お風呂が共有】築47年の実家に同居
実家といっても築年数はさまざまで、親世代がさらにその親から受け継いだ家の場合、築50年近くになることもあります。面影は残しつつ、住宅性能をアップして住みやすく
娘さんご一家と暮らすために、空き家になっていた築47年のご実家をリノベーションしたおうちです。和室の美しいしつらえは残しつつ、廊下はコルクタイルでバリアフリーに。
縁側の木製サッシは内窓として、外側に断熱サッシを設置して、冬の寒さ・夏の暑さをやわらげます。
こちらが、みんなで集まって食事ができる1階のダイニングキッチン。
勾配天井のトップライトから光が降りそそぐ、明るく心地よい空間です。
1LDKにロフトやバルコニーを備えた子世帯
こちらが2階、キッチンを備えた子世帯のLDK。
外には、広々としたルーフバルコニーも新設しました。
小屋裏のスペースを利用してロフトもつくり、コンパクトながら広がりが感じられる空間です。
実家の想い出や歴史は残しつつ、3世代が安全、快適に暮らせる住まいになりました。
この写真の事例詳細はこちら: No.723 47年の歴史の面影を感じながら2 世帯で暮らす
同じように、思い出の残るおうちを住み継いでリノベーションした例をこちらでもご紹介しています。
築50年超のリノベーションを、ビフォーアフターや間取りからもチェックしてみてください。
⇒ 「住み継ぐ」という文化。 想い出は残しつつ、末永く安心して暮らせる家に。
【同居型】89 ㎡で、二世帯6人が快適に同居するには?
こちらは同居型の二世帯リノベーション例です。都心に建つ家ということもあり、延床面積は27坪程度。
ここで6人家族が気兼ねなく暮らすため、スペースを有効活用する間取りの再構築が必要でした。
ご両親の寝室は、共用LDKと水まわりの近くに
1階のダイニングは、スペースを広くとるため壁付け型のキッチンに。
奥のグリーンのドアはご両親の寝室に、階段は子世帯のスペースにつながります。
水まわりは間口をゆったり、玄関には収納をたっぷり。
6人家族でもきゅうくつに感じたり、荷物が多くても散らからないよう配慮しました。
2階はフレキシブルに、つなげたり仕切ったり
2階は子ども部屋、寝室、ファミリールームとつながる間取りで、引き戸で仕切って使うこともできます。
こちらが子ども部屋。
ひとりになりたいときは、引き戸を閉めると個室にも。
ファミリールームには、パパのための書斎コーナーも設置。
天井を吹き抜けにして広がりを出し、小さなロフトを設けて収納力を高めています。
2階ホールには壁全面に本棚を造作し、家族みんなの本や書類はこちらへ。
洗面台も子世帯用につくっているので、朝の身支度の時も、混み合う心配がありません。
この写真の事例詳細はこちら: No.791 みんなの時間、家族の時間
二世帯住宅以外でも、戸建リノベの間取り変更「どこまでできるの?」が気になったら、こちらもぜひ!
⇒ 実際にどこまでできたかを知りたい!リノベで戸建ての間取り変更
【完全分離型】それぞれの生活スペースを分けたい人に
実家リノベに、水まわりと玄関も新設
子どもがまだ小さいため、それぞれの生活スペースをきちんと分けた二世帯住宅を希望したご家族。2階の洋室3室+納戸という間取りを、洋室3室とLDKにリノベーションしました。
リビングの床は、オーク無垢材にホワイトスプルースの塗装で白く仕上げています。
壁は一部石貼りにして空間のアクセントに。
圧迫感のあったロフトはなくして、小屋裏収納を広げました。
こちらが、親世帯の玄関の隣に新しく設けた子世帯用の玄関。
階段はタモ材で造作し、リビングの床と同じホワイトスプルースで塗装。
リビングとの自然なつながりを演出しています。
この写真の事例詳細はこちら:No.243 みんなでお家に帰ろう!
【完全分離型】木のぬくもりあふれる二世帯住宅を新築
最後にご紹介するのは、実家の敷地に二世帯住宅を新築されたご家族。スキップフロアで広がりのある2階子世帯
2階の子世帯LDKはたくさんの人が集まれる大空間で、ロフトや勾配天井で、縦にも広がりのあるつくり。
現しの梁やロフトへの“互い違い階段”がインテリアのアクセントに。
床材は床暖房対応の吉野杉で、みんなが思い思いに、心地よくくつろげる場所になりました。
敷地の高低差を生かしたスキップフロアの先は、個室と水まわりにつながります。
パントリーやキッチン背面の収納、キッチンカウンターの収納も造作して、家具を置かなくてもすっきり。
1階親世帯は、ワンフロアの暮らしやすさを優先
親世帯は充分な広さのLDK&寝室にもなる和室と、ワンフロアで生活動線をシンプルに、暮らしやすく。
吹抜けや天窓を設けて光を採り入れ、1階でも明るく開放感があります。
玄関もコンパクトながら使いやすいよう、玄関框を斜めにしています。
玄関横には、お父様が趣味の楽器演奏を楽しめるスペースも設けました。
こちらのおうちについては、密着レポートで間取りやプランの工夫など、さらに詳しく見ることができます。
⇒ 【密着レポート】チームワークで叶えたこだわりの二世帯住宅
この写真の事例詳細はこちら:No.652 大工がつくる大工の家 ~チームワークで叶えたこだわりの二世帯住宅~
まとめ
両親と一緒にすごせる二世帯住宅は、お互いなにかと安心ですよね。…とはいえ、それぞれの生活リズムがあり、程よい距離は、家族によって千差万別です。二世帯住宅リノベーションでは、まず「共用部分=いっしょに使う場所」「分離部分=それぞれの世帯で独立して使いたい場所」をどこにするのか、じっくり話し合って、間取りや予算を決めてきましょう。どこかひとつを共有に、という場合は玄関にするケースがほとんどで、いったん外に出なくてもお互いに行き来できるというメリットがあります。
一般的には、分離部分が多いほど、リノベーション金額は高くなっていきます。また、実家をリノベーションする場合は、築年数が古くなり、断熱や耐震などの工事も同時に必要になることが多いため、費用的面も含めて、よく検討してください。