リノベor新築!その分岐点はどこにある?
2018年4月29日(日)
中古物件を買ってリノベーションするはずが、様々な理由でリノベではなくイチから新築(もしくは建て替え)を選ぶ場合があります。「新築することにした、その判断基準はどこに?」「費用や工期など、リノベーションとの違いはかなり大きいの?」などのギモンにお答えすべく、色々なケースをご紹介しつつ、プランナーから聞いた話もまとめてみました。
住まいの第一条件は都心の住宅地エリアであることでした。
また、住宅地でも光が入る吹抜けのあるリビングと、趣味の演奏を楽しめる音楽室を希望されていました。
しかし、それらの条件を満たす物件が予算内で見つからず苦戦。
そんなときに、場所、価格ともにちょうどいい土地が見つかり、そこに理想通りの新築を建てることに。
日当たりを考えてリビングは2階に。
希望通りの吹抜けを設けた開放的な空間です。
3階にはご主人の書斎と奥さまの音楽室を。
2部屋は2階のリビングの吹抜けを渡るブリッジでつながっています。
音楽室は専門家により音響設計され、防音も万全な本格的なもの。
都心の住宅地にあっても、思う存分演奏を楽しむことができるようになりました。
(No.532 吹抜けからうまれた開放感と光に満ちた暮し)
先に希望通りの土地が見つかったので、新築に予定変更。
希望していたのは明るく、お客さまをたくさんお招きできるお家。
そこで2階ワンフロアをリビングに。
窓の位置も計算し、隣家の視線が届くことはありません。
ベンチにもなる階段は、キッチンのママとおしゃべりできる子どもたちのお気に入りの場所。
お料理好きな奥さまのこだわりはステンレス製のキッチン。
広い調理スペースをとった2wayタイプです。
新築のお祝いに、手料理でおもてなししていただきました!
(No.433 からだもこころも元気になる。 光がいっぱい ぼくらの sweet home.)
家の老朽化で耐震や性能が心配なこと、お子様のための部屋を作りたいとのご希望で相談されたご家族。
すでに過去に大規模リフォームもされていたそうです。
平屋のままでは床面積も増やせないこと、耐震的にも不安があったことから、新築を決意されました。
ご希望は、都会の中にありながらも自然を感じることのできる家。
そこで小さな庭をつくり、外部からの目線を隠しつつ、内部空間とつながるリビングに。
吹抜けでつながり家全体が1つの大空間に。
1日の光や風の変化がお家のどこにいても楽しめます。
2階から小屋裏への階段もオープンにして、天窓からの光が1階まで届きます。
壁は漆喰、床は無垢フローリングで仕上げています。
思い入れの深い梅の木は残し、ウッドフェンスに組み入れました。
外壁の仕上げにも漆喰を採用し、玄関ドアには無垢材を使用。自然素材に包まれたお住まいです。
もちろん断熱・耐震性も万全。
ソーラー発電も備えています。
(No.451 自然素材をつかって…ナチュラルでエコな暮らしを)
築年数はそこまで古くはありませんが、誰も住んでいなかったことで老朽化が激しく、建て替えることに。
光の入るLDKは、対面式キッチンに。
カバ材の無垢フローリングがナチュラルなイメージ。
造作のカウンターは、淡いベージュと濃い茶色の2トーンに。
建具も全てオリジナルです。
ご家族がアレルギーをお持ちとのことで、壁を調湿効果のある珪藻土で仕上げました。
クローゼットや下足収納もデザインを揃え、統一感のあるお家になりました。
(No.196 知恵をしぼって・・・快適狭小住宅)
なんと築年数は60年。他社で相談したところ、建て替えをすすめられそうです。
でも、どうしてもお祖母さまの想い出を引き継ぐリノベーションを希望されていました。
大きな間取り変更と耐震補強が必要だったため、構造体のみのスケルトン状態にしてリノベーションを行いました。
3つの洋室と廊下に分けられていた間仕切りをなくし、広々としたリビング・ダイニングに。
間仕切りがあった部分の柱は補強を兼ねてそのまま残し、塗装しなおして化粧柱に。
周囲に家が隣接しているため、窓の位置や大きさを工夫しました。
外からの視線が気にならないように配慮しつつ、光と風が通るようにしています。
リビングの外にはウッドデッキを造作。
洗面台も背の高いオーナーさん夫婦に合わせて、少し高めに造作。
お祖母さまが使っていた障子やガラスは、新しい建具に組み込んで再利用しています。
心配していた耐震面もしっかり補強。
末永く安心して暮らせる住まいへと再生しました。
(No.220 築60年の風合を新しい型で受け継ぐ)
【費用】
リノベは新築と比べて、構造体や屋根・外壁をつくる費用がかからないので通常は1,000~1,500万円程度費用が安くなることが多いです
→家の現状等でリノベと新築の費用差が1000万円以下になる場合は建て替えを検討されることが多いようです
→ただし、新築は確認申請の手続き費用やその他の諸費用、調査費、地盤によっては地盤の改良工事費用がかかることもあります
→住宅ローンはリノベーションの場合でも利用可能です。住宅ローン控除も新築と同じように条件を満たせば受けることができます
【工期】
リノベは設計に2か月、工事で2カ月~4カ月程度、建て替え(新築)は設計・確認申請で4~5カ月、工事が4カ月~6か月程度
→規格化されていない新築は、通常のリノベと比べて設計や工事期間が長くなるため、その分の費用もかかります
【資産価値】
現状の建物の評価制度では、住宅の資産価値は築20年を超えているとリノベーションをしてもほぼゼロに等しくなるといわれています
→この先もその地域に住み続け、子どもたちにも引き継いでいくのであれば、資産価値の高い新築という選択肢もあります
プランナーより:
古い家でも、構造体が強く、きちんと施工されていればリノベーションで再生し、その先30年以上住み続ける事も出来ます。構造体が弱く、傷んでいたり性能的に費用が余りにかかるような場合は新築をおススメすることも...。大切なのは、住む人が安心して叶えたい暮らしを送れるかどうか。建物の状況や費用、環境に応じてお客様にベストと思われるプランをご提案させていただきたいと考えています。
希望エリアにいい中古物件が見つからず…
中古を買ってリフォームしたいと、ワンストップ相談会にいらっしゃったご夫妻。住まいの第一条件は都心の住宅地エリアであることでした。
また、住宅地でも光が入る吹抜けのあるリビングと、趣味の演奏を楽しめる音楽室を希望されていました。
しかし、それらの条件を満たす物件が予算内で見つからず苦戦。
そんなときに、場所、価格ともにちょうどいい土地が見つかり、そこに理想通りの新築を建てることに。
日当たりを考えてリビングは2階に。
希望通りの吹抜けを設けた開放的な空間です。
3階にはご主人の書斎と奥さまの音楽室を。
2部屋は2階のリビングの吹抜けを渡るブリッジでつながっています。
音楽室は専門家により音響設計され、防音も万全な本格的なもの。
都心の住宅地にあっても、思う存分演奏を楽しむことができるようになりました。
(No.532 吹抜けからうまれた開放感と光に満ちた暮し)
希望のエリアに理想の土地を見つけた!
こちらもエリア限定で中古物件を探していました。先に希望通りの土地が見つかったので、新築に予定変更。
希望していたのは明るく、お客さまをたくさんお招きできるお家。
そこで2階ワンフロアをリビングに。
窓の位置も計算し、隣家の視線が届くことはありません。
ベンチにもなる階段は、キッチンのママとおしゃべりできる子どもたちのお気に入りの場所。
お料理好きな奥さまのこだわりはステンレス製のキッチン。
広い調理スペースをとった2wayタイプです。
新築のお祝いに、手料理でおもてなししていただきました!
(No.433 からだもこころも元気になる。 光がいっぱい ぼくらの sweet home.)
想い出深い梅の木は残し、自宅を建て替え
築70年、平屋建てのご自宅。家の老朽化で耐震や性能が心配なこと、お子様のための部屋を作りたいとのご希望で相談されたご家族。
すでに過去に大規模リフォームもされていたそうです。
平屋のままでは床面積も増やせないこと、耐震的にも不安があったことから、新築を決意されました。
ご希望は、都会の中にありながらも自然を感じることのできる家。
そこで小さな庭をつくり、外部からの目線を隠しつつ、内部空間とつながるリビングに。
吹抜けでつながり家全体が1つの大空間に。
1日の光や風の変化がお家のどこにいても楽しめます。
2階から小屋裏への階段もオープンにして、天窓からの光が1階まで届きます。
壁は漆喰、床は無垢フローリングで仕上げています。
思い入れの深い梅の木は残し、ウッドフェンスに組み入れました。
外壁の仕上げにも漆喰を採用し、玄関ドアには無垢材を使用。自然素材に包まれたお住まいです。
もちろん断熱・耐震性も万全。
ソーラー発電も備えています。
(No.451 自然素材をつかって…ナチュラルでエコな暮らしを)
スペースをめいっぱい活かして新築を
オーナーさんが以前に住んでいたお家で、築35年のお住まい。築年数はそこまで古くはありませんが、誰も住んでいなかったことで老朽化が激しく、建て替えることに。
光の入るLDKは、対面式キッチンに。
カバ材の無垢フローリングがナチュラルなイメージ。
造作のカウンターは、淡いベージュと濃い茶色の2トーンに。
建具も全てオリジナルです。
ご家族がアレルギーをお持ちとのことで、壁を調湿効果のある珪藻土で仕上げました。
クローゼットや下足収納もデザインを揃え、統一感のあるお家になりました。
(No.196 知恵をしぼって・・・快適狭小住宅)
もちろん、築古でもリノベ、という選択もある
最後は、お祖母さまから譲り受けたという木造住宅にお住まいだったご夫妻。なんと築年数は60年。他社で相談したところ、建て替えをすすめられそうです。
でも、どうしてもお祖母さまの想い出を引き継ぐリノベーションを希望されていました。
大きな間取り変更と耐震補強が必要だったため、構造体のみのスケルトン状態にしてリノベーションを行いました。
3つの洋室と廊下に分けられていた間仕切りをなくし、広々としたリビング・ダイニングに。
間仕切りがあった部分の柱は補強を兼ねてそのまま残し、塗装しなおして化粧柱に。
周囲に家が隣接しているため、窓の位置や大きさを工夫しました。
外からの視線が気にならないように配慮しつつ、光と風が通るようにしています。
リビングの外にはウッドデッキを造作。
洗面台も背の高いオーナーさん夫婦に合わせて、少し高めに造作。
お祖母さまが使っていた障子やガラスは、新しい建具に組み込んで再利用しています。
心配していた耐震面もしっかり補強。
末永く安心して暮らせる住まいへと再生しました。
(No.220 築60年の風合を新しい型で受け継ぐ)
まとめ
新築(建て替え)でも素敵な家が建つこと、建て替えかリノベのどちらがいいかは、築年数などでは一概に判断できないことが分かっていただけたと思います。最初の2つは、エリアにこだわりがあったため条件に合う中古物件より土地が先に見つかったケース、次の2つは、以前のリノベによる影響や人が住んでいなかったことで、築年数以上に家が老朽化していたことが建て替えの理由でした。そして最後のお家は、新築と変わらない程度に費用がかかったとしても、リノベーションを選ばれたお家。それぞれに優先したいことや状況が違いますね。プランナーに聞いたメリットとデメリット、建て替えをおすすめする分岐点を以下にまとめました。【費用】
リノベは新築と比べて、構造体や屋根・外壁をつくる費用がかからないので通常は1,000~1,500万円程度費用が安くなることが多いです
→家の現状等でリノベと新築の費用差が1000万円以下になる場合は建て替えを検討されることが多いようです
→ただし、新築は確認申請の手続き費用やその他の諸費用、調査費、地盤によっては地盤の改良工事費用がかかることもあります
→住宅ローンはリノベーションの場合でも利用可能です。住宅ローン控除も新築と同じように条件を満たせば受けることができます
【工期】
リノベは設計に2か月、工事で2カ月~4カ月程度、建て替え(新築)は設計・確認申請で4~5カ月、工事が4カ月~6か月程度
→規格化されていない新築は、通常のリノベと比べて設計や工事期間が長くなるため、その分の費用もかかります
【資産価値】
現状の建物の評価制度では、住宅の資産価値は築20年を超えているとリノベーションをしてもほぼゼロに等しくなるといわれています
→この先もその地域に住み続け、子どもたちにも引き継いでいくのであれば、資産価値の高い新築という選択肢もあります
プランナーより:
古い家でも、構造体が強く、きちんと施工されていればリノベーションで再生し、その先30年以上住み続ける事も出来ます。構造体が弱く、傷んでいたり性能的に費用が余りにかかるような場合は新築をおススメすることも...。大切なのは、住む人が安心して叶えたい暮らしを送れるかどうか。建物の状況や費用、環境に応じてお客様にベストと思われるプランをご提案させていただきたいと考えています。