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Vol.5 気になる!マンションの「耐震性」 後編

2018年8月3日(金)
新築もいいけど、好きな街で、オリジナルの暮らしがしたいなら中古を買ってリノベーションするのがおすすめ!でも、中古物件ってどうやって探せばいいの?というギモンにお答えします。第5回目は「耐震性」編!

中古を買ってリノベしよう!気になる!マンションの「耐震性」  前編


「旧耐震基準」と「新耐震基準」
耐震性の高いマンションを判別するためのひとつの判断材料として「旧耐震基準」「新耐震基準」があります。
こちらは以前の記事でもお伝えしました。
 
選ぶべきマンションは「1981年6月1日以降に建築確認が申請されたマンション」であるということです。
 
新耐震基準をクリアしているマンションは、震度6強〜7程度の揺れが起きても建物が「直ちには倒壊しない」という基準で設計されています。
 
では、旧耐震基準のマンションは全て倒壊してしまうか?というとそうではありません。
旧耐震基準のマンションであっても、一定の強度を満たしたマンションであれば倒壊することはないでしょう。
例えば、4階建以下の低層で、かつ「壁式構造」で建てられたマンションなどは耐震強度が非常に高いといわれております。また、きちんと管理組合において耐震診断を行い、適切な補強工事を行なっているマンションであればご安心いただけるかと思います。
 
とはいえ、耐震診断等の調査がされていない限り、一般の方がそのマンションの耐震強度を見極めることはできません。
そのため、確実に耐震強度の高いマンションを購入するとなると、新耐震基準のマンションを選ぶしかないのです。


構造で変わる?マンションの耐震性
マンションの構造にも、大きく分類して3種類の耐震構造が存在します。
「耐震構造」、「制震(制振)構造」、「免震構造」です。
それぞれどんな仕組みで、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
 
耐震構造…建物そのものの壁や柱、梁を頑丈につくることで強度を高め、地震の揺れに「耐える(踏ん張る)」構造のことをいいます。
ただし、揺れの大きさによっては、柱や梁に負荷がかかり、損傷するリスクがあります。
 
制震(制振)構造…建物の構造の一部に揺れを吸収するダンパーなどの制振装置を設置することで、地震の揺れを吸収し、建物にかかる負荷を軽減する構造のことをいいます。
地震だけでなく、高層マンションなどで強風による建物の揺れを抑える役割もあります。
 
免震構造…地盤と建物の間に積層ゴムなどの免震装置を設置することで、地震の揺れを吸収し、揺れ自体を軽くする構造のことをいいます。
免震装置によって揺れ自体が低減されるうえに、地面に対してほぼ並行に揺れます。そのため、耐震構造や制震(制振)構造に比べて、地震によって建物が受けるダメージを軽減でき、また、家具等が倒れるリスクも少ないといわれています。
ただし、建築コストや免震装置のメンテナンス、交換にかかるコストが高くなってしまうというデメリットがあります。
 
揺れを低減するという観点では免震構造が優位ですが、基本的には新耐震基準をクリアしたマンションであれば、震度6強〜7程度の大規模な地震が発生した場合でも、直ちに倒壊する恐れはないとされています。
 
2011年3月以前に建てられた中古マンションの場合は、東日本大震災(東京では震度5強程度)の際、どの程度の影響を受けたかを管理組合や住民の方に確認するとよいでしょう。


Vol.6 旧耐震のマンションは買わない方がいいの? 前編に続く

*写真はイメージです
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