プランナーに聞いた!①「戸建てリノベのポイント」
2018年8月5日(日)
耐震性や費用のことなど、マンションよりもなにかとハードルが高い戸建てリノベ。それでも「やっぱり一戸建てに住みたい!それも、好きなようにリノベしたい!」という方のために、戸建てリノベの実績豊富なプランナーを直撃。マンションとは違う戸建てリノベのポイント、中古物件の内見で見るべきポイントなどを聞いてきました。今回はケース別に、Q&A形式でお届けします!
お話を聞いたのは、チーフプランナーの渡辺ノリエ
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目次
あらかじめリノベで実現したいこと(2階リビングやお部屋の数など)をお聞きしておいて、それらが実現できるかどうか、ざっとどれくらいの費用がかかるかどうかも見させていただきます。
こちらは築20年の木造2階建て中古住宅。住み慣れた町の近くで物件を探し、購入前にプランナーも同行。予算やプランなどを話し合いながら購入物件を決めました。
【ビフォー】1階のLDKは光が入らず、暗い印象ですが、2階の個室はこの通り、日当たり良好。
1階と2階を合わせて延床20坪弱という限られた空間をできるだけ開放的に使うことが課題でした。
【アフター】「子どもの様子を見守りながら、家族の時間を大切にできる家にしたい」という暮らし方を希望していたご家族。そこで、家族が一緒に過ごすLDKを日当たりのいい2階に。
【アフター】天井高を利用したロフトや畳コーナーで、2階全体がつながる開放的な空間をつくりました。
この写真の事例詳細はこちら:No.351 家族のくらしをより楽しく豊かにするとっておきの家
中古購入とリノベーションを合わせた全体の費用計画が立てやすい点、ローンの窓口がひとつで済むのもメリットです。
こちらもなかなか物件が見つからず、ワンストップサービスを利用したご家族。希望のエリアで見つけたのは、築1年半の新古物件でした。
【ビフォー】新しくきれいな建物でしたが、内装の雰囲気が好きではなかったそう。
また、お子さんが小さいうちは部屋を区切らず、できるだけ広々と使えるようにしたいというご希望がありました。
【アフター】ダイニングを向いて、小さな小窓があいているだけだったキッチンは、リビング側に向きを変更しオープンに。料理をしながら2階の空間をすべて見渡すことができるようになりました。
キッチンシンクの前には、構造的に抜けない柱があったため、間に板を渡して飾り棚として活用しています。
この写真の事例詳細はこちら:No.502 壁はいらない…開放感とゆとりをつくる技
簡単にチェックする方法としては、ドアやサッシの開け閉めがスムーズか(建物の歪み)、水漏れの跡がないか(湿気があると白アリがいる可能性が)などです。
また、建物の南面なのにドクダミなど日陰を好む雑草が生えている場合なども要注意ですね。建物を傷めるのはとにかく湿気。風と光の通り道があるかどうかは必ずチェックします。お隣のお家の窓の位置や、家の周りをぐるっと歩いて回れるかどうかなども…。もちろん確認申請や修繕履歴なども見ています。
「家を持つなら、中古を買って自分たちでも手を加えながら家づくりを楽しみたい」と考えていたご夫妻の例です。ワンストップサービスで築30年の中古住宅を見つけ、リフォーム前提で購入しました。
【ビフォー】築30年の木造2階建て住宅。しばらく空き家だったため老朽化による傷みが見られ、耐震面でも不安がありました。
【アフター】耐震診断を行い、建物全体の補強を実施。1階は基礎から補強し、リビングの広い空間はJフレームで耐震補強。
【アフター】サッシや水まわりの設備も交換して機能性もアップ。外装も一新しました。
この写真の事例詳細はこちら:No.392 できることは自分たちで。コラボで作り上げた快適な住まい
リフォームを前提に築34年の中古住宅を購入したご家族。広々としたLDKや趣味の音楽室を作ること、自然素材を使った内装がご希望でした。
【ビフォー】鉄骨造の建物だったため、間取りを変えるときに構造の鉄骨やブレースなど撤去できない部分がありました。
【アフター】壁を抜いたときに出てきたブレースは現しにしてデザインとして見せる演出に。
【アフター】鉄骨を利用して、念願のハンモックも取り付けることができました。
この写真の事例詳細はこちら:No.544 むき出しの構造!クールだけど温かい住まい!!
また、2階の天井板を撤去して勾配天井にすることで、縦の広がりが生まれて㎡数以上の開放感が生まれます。これは戸建てならではの空間活用ですね。
都心の住宅地に建つこちらのおうちも、延床面積も50㎡未満。最初は「ホントにここに住めるのかな?」と疑いながらご相談にいらっしゃいました。
【ビフォー】雨漏りや蟻害のほか、住宅密集地ということもあり、プライバシーの問題も。
【アフター】明るく、近隣の視線が気にならない2階にLDKを移動。小屋裏収納を小さくして勾配天井吹抜けにしたことで、小屋裏にあった窓からリビングに光が届きます。
【アフター】LDKの隣にフリースペースもつくり、大きな室内窓で空間を一体化。フロア全体が見渡せる開放感を備えつつ、趣味やお仕事に集中したいときには個室として使うことができます。
【アフター】水回りはトイレ、洗面、お風呂をひとつの空間にまとめ、ホテルライクなオープンサニタリーに。洗濯機は中二階に作ったランドリールームで完結します。
他にも、壁を斜めに配置して広がりを演出した玄関など、あらゆる空間を有効活用。狭小でもそれを感じさせない、暮らしやすい住まいにリノベーションしました。
この写真の事例詳細はこちら:No.748 狭さを克服!120%の思いを詰め込んで
スタイル工房では、プランナーが最初の打合せからリノベーションに寄り添います。この他にも、気になることはどんどんご質問ください。
お話を聞いたのは、チーフプランナーの渡辺ノリエ
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目次
- Q. 気になる物件を見つけた!リノベーションできる?
- Q. いい物件がなかなか見つかりません…!
- Q. かなり古いのですが、リノベーションは無理?
- Q. 木造以外の工法だけど、リノベーションできる?
- Q. 狭小戸建てをリノベーションすることはできますか?
- まとめ
Q. 気になる物件を見つけた!リノベーションできる?
A. 迷った場合は、購入前にプランナーが内見同行することもできます。
現地調査で見るポイントは構造体、つまり、骨組みがしっかりしているかどうかです。構造体がしっかりしていれば、リノベーションは可能。あらかじめリノベで実現したいこと(2階リビングやお部屋の数など)をお聞きしておいて、それらが実現できるかどうか、ざっとどれくらいの費用がかかるかどうかも見させていただきます。
こちらは築20年の木造2階建て中古住宅。住み慣れた町の近くで物件を探し、購入前にプランナーも同行。予算やプランなどを話し合いながら購入物件を決めました。
【ビフォー】1階のLDKは光が入らず、暗い印象ですが、2階の個室はこの通り、日当たり良好。
1階と2階を合わせて延床20坪弱という限られた空間をできるだけ開放的に使うことが課題でした。
【アフター】「子どもの様子を見守りながら、家族の時間を大切にできる家にしたい」という暮らし方を希望していたご家族。そこで、家族が一緒に過ごすLDKを日当たりのいい2階に。
【アフター】天井高を利用したロフトや畳コーナーで、2階全体がつながる開放的な空間をつくりました。
この写真の事例詳細はこちら:No.351 家族のくらしをより楽しく豊かにするとっておきの家
Q. いい物件がなかなか見つかりません…!
A. 物件探しから相談できるワンストップリノベーションサービスがあります。
スタイル工房と不動産会社がコラボして「どんな暮らしがしたい?」という観点から物件探しをお手伝いしますので、具体的に効率よく物件が探せます。中古購入とリノベーションを合わせた全体の費用計画が立てやすい点、ローンの窓口がひとつで済むのもメリットです。
こちらもなかなか物件が見つからず、ワンストップサービスを利用したご家族。希望のエリアで見つけたのは、築1年半の新古物件でした。
【ビフォー】新しくきれいな建物でしたが、内装の雰囲気が好きではなかったそう。
また、お子さんが小さいうちは部屋を区切らず、できるだけ広々と使えるようにしたいというご希望がありました。
【アフター】ダイニングを向いて、小さな小窓があいているだけだったキッチンは、リビング側に向きを変更しオープンに。料理をしながら2階の空間をすべて見渡すことができるようになりました。
キッチンシンクの前には、構造的に抜けない柱があったため、間に板を渡して飾り棚として活用しています。
この写真の事例詳細はこちら:No.502 壁はいらない…開放感とゆとりをつくる技
Q. かなり古いのですが、リノベーションは無理?
A. 築古でもリノベーションで新築同様の性能にすることは可能です。
工事によって、新築と同じレベルの耐震性と住宅性能を確保することができます。気になるのはどれくらい費用がかかるか、というところですが、築年数だけで一概に判断できず、やはり構造体の状態によるのです。簡単にチェックする方法としては、ドアやサッシの開け閉めがスムーズか(建物の歪み)、水漏れの跡がないか(湿気があると白アリがいる可能性が)などです。
また、建物の南面なのにドクダミなど日陰を好む雑草が生えている場合なども要注意ですね。建物を傷めるのはとにかく湿気。風と光の通り道があるかどうかは必ずチェックします。お隣のお家の窓の位置や、家の周りをぐるっと歩いて回れるかどうかなども…。もちろん確認申請や修繕履歴なども見ています。
「家を持つなら、中古を買って自分たちでも手を加えながら家づくりを楽しみたい」と考えていたご夫妻の例です。ワンストップサービスで築30年の中古住宅を見つけ、リフォーム前提で購入しました。
【ビフォー】築30年の木造2階建て住宅。しばらく空き家だったため老朽化による傷みが見られ、耐震面でも不安がありました。
【アフター】耐震診断を行い、建物全体の補強を実施。1階は基礎から補強し、リビングの広い空間はJフレームで耐震補強。
【アフター】サッシや水まわりの設備も交換して機能性もアップ。外装も一新しました。
この写真の事例詳細はこちら:No.392 できることは自分たちで。コラボで作り上げた快適な住まい
Q. 木造以外の工法だけど、リノベーションできる?
A. 鉄骨造もRC造もそれぞれの特徴を生かしたリノベーションが可能です。
構造体がしっかりしていて耐震性が高い分、抜けない壁や柱があって大幅な間取り変更が難しい場合もあります。筋交いや構造を現しにして、インテリアのアクセントにする方法もリノベならでは。リフォームを前提に築34年の中古住宅を購入したご家族。広々としたLDKや趣味の音楽室を作ること、自然素材を使った内装がご希望でした。
【ビフォー】鉄骨造の建物だったため、間取りを変えるときに構造の鉄骨やブレースなど撤去できない部分がありました。
【アフター】壁を抜いたときに出てきたブレースは現しにしてデザインとして見せる演出に。
【アフター】鉄骨を利用して、念願のハンモックも取り付けることができました。
この写真の事例詳細はこちら:No.544 むき出しの構造!クールだけど温かい住まい!!
Q. 狭小戸建てをリノベーションすることはできますか?
A. リノベーションで、㎡数以上の住みやすさを実現できます!
限られた空間を有効活用するためには、ひとつの空間に複数の役割を持たせるのがオススメ。室内窓やガラス建具を駆使して、開け放てば大空間、閉めれば個室というふうに、フレキシブルに使い分けられるようにすると開放感と暮らしやすさが両立できます。また、2階の天井板を撤去して勾配天井にすることで、縦の広がりが生まれて㎡数以上の開放感が生まれます。これは戸建てならではの空間活用ですね。
都心の住宅地に建つこちらのおうちも、延床面積も50㎡未満。最初は「ホントにここに住めるのかな?」と疑いながらご相談にいらっしゃいました。
【ビフォー】雨漏りや蟻害のほか、住宅密集地ということもあり、プライバシーの問題も。
【アフター】明るく、近隣の視線が気にならない2階にLDKを移動。小屋裏収納を小さくして勾配天井吹抜けにしたことで、小屋裏にあった窓からリビングに光が届きます。
【アフター】LDKの隣にフリースペースもつくり、大きな室内窓で空間を一体化。フロア全体が見渡せる開放感を備えつつ、趣味やお仕事に集中したいときには個室として使うことができます。
【アフター】水回りはトイレ、洗面、お風呂をひとつの空間にまとめ、ホテルライクなオープンサニタリーに。洗濯機は中二階に作ったランドリールームで完結します。
他にも、壁を斜めに配置して広がりを演出した玄関など、あらゆる空間を有効活用。狭小でもそれを感じさせない、暮らしやすい住まいにリノベーションしました。
この写真の事例詳細はこちら:No.748 狭さを克服!120%の思いを詰め込んで
まとめ
耐震や断熱性能アップなどのリノベーションでは、国や自治体の助成制度が受けられることもあります。それぞれ対象期間や基準となる条件が設けられていて、併用できたりできなかったりとかなり複雑。もっともおトクなかたちでリノベーションができるよう提案させていただきますので、まずはご相談を。スタイル工房では、プランナーが最初の打合せからリノベーションに寄り添います。この他にも、気になることはどんどんご質問ください。