抜けない壁を個性に変える「筋交い」現しリノベーション
2022年2月11日(金)
建物には、構造上の強度を保つために、どうしても抜けない壁が存在します。間取り変更リノベの大きな障害になってしまいそうですが、大丈夫!壁の中にあるのは「ブレース」とも呼ばれる斜めに入った「筋交い」と柱。これらをしっかり残すことで、耐震性はそのままに、視線が通り抜ける開放感が演出できます。また、ただ残すだけでなく、新築にはできないリノベならではの見せ方もたくさん。筋交いがあるからこそステキ、そんな事例をご紹介します。
転勤を機に、築15年の中古住宅を購入したご家族です。
暗い印象だったリビングを、明るくオープンな空間にしたい!と、入居前にリノベーションされました。
和室とキッチンが壁で仕切られ、光が入らない間取りだったため、構造上取り除けない柱以外の壁はできるだけ撤去。
強度を保つための筋交いは、木だと重い印象なので、スチールに変えました。
その結果、光がすみずみまで届く明るくオープンなLDKが実現。
リビングドアをガラスの入ったものにするなど、廊下まで光を届ける工夫もしています。
仕切られていた和室は壁とふすまをなくし、リビングとつながる空間に。
和室の床はリビングと同じオーク無垢材に変え、中央のみ畳コーナーにしてくつろぎ感は保ったまま。
家族の気配を感じながらごろりとお昼寝したり、子どもが遊ぶにもぴったりです。
上記事例詳細はこちらから:No.205 自然素材たっぷりに、明るく元気にくらす家
「郊外で広い庭のある一戸建てに住みたい」と考えていたご夫妻が、希望の沿線で見つけた築36年の中古住宅。
希望は、「おじいちゃんの家みたいな懐かしさを感じる家」。
濃茶の無垢のフローリングに、アンティークの建具やレトロなデザインの照明で希望どおりの雰囲気を作っています。
既存のキッチンを移設して、対面式のカウンターキッチンに変更。
キッチンの壁だった部分の柱と筋交いをカウンターに組み込み、モルタルで仕上げました。
一見、無骨な素材を濃い目に塗装した木と組み合わせることで、昭和のレトロ感を演出しています。
上記事例詳細はこちらから:No.420 懐かしき Home Sweet Home!
こちらのおうちはホワイト。
一戸建ての2階で、筋交いより手前がリビングでしたが、壁を抜いてほぼ全面をLDKにしました。
もともと1階にあったダイニングキッチンも2階に。
住宅密集地ということで、明るく光が入る空間を目指して、間取りや窓の位置も再構築しました。
吹抜けのロフトで、縦の開放感も実現しています。
先ほどのおうちと同じ、モルタル調の左官塗材でキッチンカウンターを仕上げ。
白い筋交いだと、よりモダンで大人っぽいイメージになりますね。
上記事例詳細はこちらから: No.607 光を感じて暮らす
築15年の3階建住宅の、1階LDKを日当たりのよい2階に移した例です。
和室と洋室の2部屋に分かれていた2階部分の仕切りをなくしてLDKに。
間仕切りの壁は柱を残して撤去し、筋交いで補強しました。
デザインの好みは「和を感じられるアンティークな雰囲気」。
柱と筋交いに合わせて、外す予定だった和室の障子はそのまま残すことを提案。
全てをダークブラウンで塗装することで、アンティークな和モダン空間が生まれました。
上記事例詳細はこちらから:No.217 どこか懐かしさを感じる住まいに
子どもが走り回っても大丈夫な戸建てで、のびのび子育てしたい!と中古リノベを決めたご家族。
居室とLDKに分かれていた2階をワンフロアにつなげて、家族の一体感が感じられるLDKにしました。
残した柱と筋交い、ナラの無垢フローリングと、木のぬくもりいっぱいのお家です。
柱にはハンモック用のフックを取り付け、子どもたちの遊び場に。
ふたりとも、夢中になって遊んでいるそうです。
上記事例詳細はこちらから:No.591 走っても怒られない!のびのび子育て
リフォーム前提で築30年の2階建て住宅を購入したご家族。
リビングの隣にあった和室の仕切りをなくして、1階を広々としたLDKにしました。
吹抜けの開放感をより活かすことができるよう、階段や吹抜けまわりの腰壁は木の縦格子に。
こちらがもともと和室だった部分。
間仕切りの壁をなくし、補強のために筋交いを新しく入れることで、視線が抜けながらも強度を保てます。
筋交いによってキッチンとリビングがゆるやかに分けられ、生活しやすく。
開放感はそのままに、空間をゾーニングしたいときにもひと役買っていますね。
上記事例詳細はこちらから:No.444 「解放感!」吹抜けのある家
賃貸併用住宅の賃貸部分が空室となっていたことから、リノベーションで住みやすく一体化したお家です。
LDKも、二世帯分のリビングをつなげて広々とした大空間に。
玄関からそのままLDKにつながるつくりで、さらに開放感を創出しました。
玄関部分との間にあった壁は柱と筋交いを現しにして、横に収納棚を置いています。
壁よりも光や視線は抜けるけれど、壁のようにも機能する仕切り、という捉え方ですね。
このようにフレキシブルに使えるのも、筋交いのメリットかもしれません。
上記事例詳細はこちらから:No.414 DIYを楽しむ!
また、筋交いの素材や位置は、工法によっても変わります。図面と現地調査でプロにしっかり確認してもらいましょう。中古購入前にリノベーションのプロに相談できるワンストップリノベなら、住宅性能や耐震性も含めた間取りの可能性を探ることができます。
>>筋交いの事例をもっと見る
筋交いをスチールにして、強度は保ちつつ存在感はオフ
転勤を機に、築15年の中古住宅を購入したご家族です。
暗い印象だったリビングを、明るくオープンな空間にしたい!と、入居前にリノベーションされました。
和室とキッチンが壁で仕切られ、光が入らない間取りだったため、構造上取り除けない柱以外の壁はできるだけ撤去。
強度を保つための筋交いは、木だと重い印象なので、スチールに変えました。
その結果、光がすみずみまで届く明るくオープンなLDKが実現。
リビングドアをガラスの入ったものにするなど、廊下まで光を届ける工夫もしています。
仕切られていた和室は壁とふすまをなくし、リビングとつながる空間に。
和室の床はリビングと同じオーク無垢材に変え、中央のみ畳コーナーにしてくつろぎ感は保ったまま。
家族の気配を感じながらごろりとお昼寝したり、子どもが遊ぶにもぴったりです。
上記事例詳細はこちらから:No.205 自然素材たっぷりに、明るく元気にくらす家
硬質な素材感がモルタルやステンレスと好相性
「郊外で広い庭のある一戸建てに住みたい」と考えていたご夫妻が、希望の沿線で見つけた築36年の中古住宅。
希望は、「おじいちゃんの家みたいな懐かしさを感じる家」。
濃茶の無垢のフローリングに、アンティークの建具やレトロなデザインの照明で希望どおりの雰囲気を作っています。
既存のキッチンを移設して、対面式のカウンターキッチンに変更。
キッチンの壁だった部分の柱と筋交いをカウンターに組み込み、モルタルで仕上げました。
一見、無骨な素材を濃い目に塗装した木と組み合わせることで、昭和のレトロ感を演出しています。
上記事例詳細はこちらから:No.420 懐かしき Home Sweet Home!
白く塗装してフレンチシックな空間に
筋交いは、実現したいインテリアに合わせて、好きな色に塗装することもできます。こちらのおうちはホワイト。
一戸建ての2階で、筋交いより手前がリビングでしたが、壁を抜いてほぼ全面をLDKにしました。
もともと1階にあったダイニングキッチンも2階に。
住宅密集地ということで、明るく光が入る空間を目指して、間取りや窓の位置も再構築しました。
吹抜けのロフトで、縦の開放感も実現しています。
先ほどのおうちと同じ、モルタル調の左官塗材でキッチンカウンターを仕上げ。
白い筋交いだと、よりモダンで大人っぽいイメージになりますね。
上記事例詳細はこちらから: No.607 光を感じて暮らす
木の筋交いなら和モダンも得意
築15年の3階建住宅の、1階LDKを日当たりのよい2階に移した例です。
和室と洋室の2部屋に分かれていた2階部分の仕切りをなくしてLDKに。
間仕切りの壁は柱を残して撤去し、筋交いで補強しました。
デザインの好みは「和を感じられるアンティークな雰囲気」。
柱と筋交いに合わせて、外す予定だった和室の障子はそのまま残すことを提案。
全てをダークブラウンで塗装することで、アンティークな和モダン空間が生まれました。
上記事例詳細はこちらから:No.217 どこか懐かしさを感じる住まいに
「ハンモックを付ける」という楽しみ方も!
子どもが走り回っても大丈夫な戸建てで、のびのび子育てしたい!と中古リノベを決めたご家族。
居室とLDKに分かれていた2階をワンフロアにつなげて、家族の一体感が感じられるLDKにしました。
残した柱と筋交い、ナラの無垢フローリングと、木のぬくもりいっぱいのお家です。
柱にはハンモック用のフックを取り付け、子どもたちの遊び場に。
ふたりとも、夢中になって遊んでいるそうです。
上記事例詳細はこちらから:No.591 走っても怒られない!のびのび子育て
大空間をゆるやかにゾーニングする役割も
リフォーム前提で築30年の2階建て住宅を購入したご家族。
リビングの隣にあった和室の仕切りをなくして、1階を広々としたLDKにしました。
吹抜けの開放感をより活かすことができるよう、階段や吹抜けまわりの腰壁は木の縦格子に。
こちらがもともと和室だった部分。
間仕切りの壁をなくし、補強のために筋交いを新しく入れることで、視線が抜けながらも強度を保てます。
筋交いによってキッチンとリビングがゆるやかに分けられ、生活しやすく。
開放感はそのままに、空間をゾーニングしたいときにもひと役買っていますね。
上記事例詳細はこちらから:No.444 「解放感!」吹抜けのある家
壁よりもオープンだけど、壁のようにも使える
賃貸併用住宅の賃貸部分が空室となっていたことから、リノベーションで住みやすく一体化したお家です。
LDKも、二世帯分のリビングをつなげて広々とした大空間に。
玄関からそのままLDKにつながるつくりで、さらに開放感を創出しました。
玄関部分との間にあった壁は柱と筋交いを現しにして、横に収納棚を置いています。
壁よりも光や視線は抜けるけれど、壁のようにも機能する仕切り、という捉え方ですね。
このようにフレキシブルに使えるのも、筋交いのメリットかもしれません。
上記事例詳細はこちらから:No.414 DIYを楽しむ!
まとめ
筋交いの現しは、最初から目指してつくるものではありません。しかし「しかたなくこうなった」ではなく、おうちと住む人をすり合わせた結果、出た味として楽しむ…そんな自由な姿勢が、リノベーション成功のカギです。そのための引き出しとして、さまざまな事例を見ることをおすすめしています。また、筋交いの素材や位置は、工法によっても変わります。図面と現地調査でプロにしっかり確認してもらいましょう。中古購入前にリノベーションのプロに相談できるワンストップリノベなら、住宅性能や耐震性も含めた間取りの可能性を探ることができます。
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