「カウンターテーブル」でお家にダイニングバーの洗練を

リノベーションの醍醐味のひとつともいえる造作ですが、なかでも人気が高いのがキッチンカウンターの造作。既製品のキッチンや収納を組み合わせたり、自分仕様のキッチンをつくれるのがいいですね。
たとえば、カウンターにテーブルを組み合わせれば、配膳のしやすいコンパクトな動線に。ダイニングテーブルを置かなくてもすむので、ＬＤＫ空間を広々使うことができます。
今回は、そんな「カウンターテーブル」を組み合わせた造作の例をご紹介します。


しまえるカウンターでさらに省スペース

築34年の中古住宅を購入したご家族。
延床面積約20坪というコンパクトな間取りながら、2階ワンフロアをLDKにして、家族が集まる場所をつくりました。


Ｌ型のキッチンは、ウォールナット材とステンレスで造作したオリジナルです。
ダイニング側には跳ね上げ式のテーブルを設けて、ここで食事ができるようにしました。


子どもが小さいうちは横並びのほうが食事を食べさせやすいので、カウンターテーブルが便利ですね。
側面のニッチも、お酒のビンなどを入れるのにぴったり。
アールの入り口はパントリー。
これでキッチンも片付き、さらにスッキリ暮らすことができます。

上記事例詳細はこちらから
No.262　和を消して、simple&classyな住まいに変身


コンロと一体化したダイニングテーブル

行政の耐震診断の結果、耐震補強が必要であることがわかったお家。
この機会に、これまで使いづらく感じていた場所も改善しよう！と全面的にリノベしました。
和室2部屋+リビング・ダイニングと細かく仕切られて暗かった、1階の和室の壁をなくしてLDKに。


こちらが、コンロとダイニングテーブルを一体化させたオリジナルのキッチンです。
料理をしながら家族や来客と会話を楽しめるうえ、調理台としても活用できます。
一緒にお料理を作るのにも便利な、お料理教室のようなキッチンですね。


コンロの下部分は、家電製品の収納スペースとして活用。
奥の壁側に設置されたシンクも造作しました。


コンロ側は”テーブルとしても使うため低め”に、”シンクは立って作業するため高く”、と使い勝手も考慮されています。

上記事例詳細はこちらから
No.72　古い物を生かす安全で明るい家へ


壁向きキッチン+使い勝手もデザインも優秀なカウンター

続いては、築50年のヴィンテージマンションです。
2LDKの間取りを、ライフスタイルに合わせ1LDKにリノベしました。


自転車も置ける広々とした土間と、隣り合うようにレイアウトされたキッチン。
モルタルとブロックタイルを組み合わせたカウンターが、インダストリアルな雰囲気です。


キッチンが壁向きなので、収納をたっぷり設けたカウンターテーブルを造作しました。


生活感の出がちな調理家電はこちらにしまって、グラスなどはアイアンと木の吊戸棚へ。
カウンターの奥にはもちろん、コンセントプラグが内蔵されています。
側面にはシンプルなトグルスイッチと、細部まで行き届いたデザインは造作ならではですね。

上記事例詳細はこちらから
No.603　自分らしくビンテージマンションで暮らす


レンガと収納を組み合わせたバーカウンター

ご結婚を機に、今まで一人でお住まいだったマンションを、ふたり仕様にリノベーションしたご夫婦です。


「キッチンを住まいの中心にしたい」ということで、壁付けだったキッチンを対面式に。
オリジナルのカウンターテーブルを造作しました。


カウンターは高さをキッチンに合わせているため、少し高めのつくりに。
ハイチェアーを合わせることで、さらにバーカウンターの雰囲気を演出しています。
オープンな収納棚と、側面はレンガでラフなイメージ。
ふたりでゆっくり、お料理とお酒を楽しむのにふさわしい空間となりました。

上記事例詳細はこちらから
No.508　珪藻土と木のぬくもりに包まれた、バーカウンターのあるリビング


椅子の高さに合わせて、ダイニングテーブルとして

中古マンションを購入して、おひとり暮らしのためにワンルームにリノベーションしたお家です。


希望イメージは「海外のホテルのような、シンプルでモダンな住まい」。
使用カラーをグレー、ベージュ、茶と落ち着いた色合いに絞って、トーンを統一しました。
キッチンは既存のものを利用し、壁にタイルを貼ったり、上棚をなくしてオープンな造作棚を設けることで雰囲気を一新。


ダイニングテーブルとしても使えるカウンターは、キッチン側は家電やダストボックスを収納できるつくり。
収納するものに合わせて設計されているので、ぴったりキレイに収まっています。

上記事例詳細はこちらから
No.468　イメージは海外のホテル。


4人で並べるサイズもOK

ご両親が暮らす築29年のマンションを購入したご夫婦。
リビング、キッチン、和室、と細かく仕切られていた間取りを広々としたＬＤＫにリノベしました。


壁側を向いていたキッチンは、オープンな対面式のカウンターキッチンに。


食事ができるカウンターテーブル、キッチン背面のパソコンデスクと上棚をアッシュフリー板で造作しました。


4人で並んで座れるカウンターはキッチンより一段高いつくりに。
ご両親が遊びに来た時などにも便利ですね。

上記事例詳細はこちらから
No.312　光と風を思い切り楽しむ住まい


まとめ

造作カウンターの費用や工期については、キッチンの状況によって大きく変わります。キッチンもカウンターもすべて造作する場合は、水道管や電気の配線なども関わるため、工事はやや大掛かりなものに。
最も手軽なパターンは、「キッチンは既存を利用し、カウンターだけを造作する方法」で、その場合は木工事のみで済むことも。
とはいえ、電源を組み込んだり手持ちの家電や収納する食器類に合わせたりと、多少はカスタマイズが必要ですので、プランナーと確認しながら進めましょう。レンガやタイルなど、使いたい素材がある場合も、早めに伝えておくのがおすすめです。