色×カタチ×貼り方で、デザイン無限大!タイルの世界
リノベーションや新築で、必ずどこかに取り入れられる「タイル」。見た目はもちろん、メンテナンス面などの実用性も兼ね備えている、才色兼備な素材といえます。国内外でさまざまな製品が製造されているうえ、同じタイルでも、目地や貼り方でまったく違ったイメージになるところも魅力のひとつ。マネしたいタイル施工例をご紹介します。
白いタイルに通し目地で、清潔感のある整った印象に
まず最初にご紹介するのは、キッチンでも人気の白いタイル。
キッチンの背面に、やや細長いツヤのあるタイプを選びました。
目地は薄いグレーで、タイルの縦横を揃えて並べる「通し目地」という貼り方です。
「芋目地」とも呼ばれるこちら、目地がチェック模様にも見えて、整然とした印象になりますね。
カウンター越しに見たところも、横のラインが揃っていて美しいキッチンです。
壁面に収納をすべて集約しているのですが、通し目地の効果もあって、モノが多くてもすっきりと見えます。
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No.737 天竜杉がつくりだす暮らしごころ
おなじみ馬目地は空間にリズムをプラス
もうひとつ、タイルのポピュラーな貼り方に、「馬目地(馬踏み目地ともいいます)」があります。
このように、横列を互い違いに並べる貼り方で、公共の施設でもよく見られますね。
馬の歩いた足跡が交互になっている様子になぞらえて、このように呼ばれるようになりました。
通し目地の整然とした様子が「静」とすると、リズムがあって若々しいこちらは「動」のイメージ。
板張りのキッチンカウンターやアールの下がり壁ともよく合っています。
ブルーグレーに白い目地も、清潔感があって水まわりにぴったりですね。
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No.746 日々の使いやすさとお互いの気配
小さい面積でも主張するヘリンボーン張り
少し凝った貼り方に、「ヘリンボーン」があります。
フローリングでおなじみですが、「やはず張り」や「網代張り」とも呼ばれます。
こちらは、玄関のフロアタイルをヘリンボーンに貼った例。
上がり框を斜めにしてヘリンボーンの斜めラインと組み合わせることで、玄関空間に広がりが生まれました。
シュークロークはあえて土間にせず、室内から使いやすい仕様に。
上がり框とフローリング、玄関タイルの美しい納まりが、職人の腕の見せどころです。
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No.587 ひろがる眺望を存分に楽しむ
洗練!縦長タイル×通し目地
最初にご紹介したおうちとおなじ「通し目地」ですが、細長いタイルを縦に並べたキッチンです。
壁付けキッチンの壁全面という広い面積に貼っても、シャープなイメージはそのまま。
木とコンクリートとタイル、それぞれの素材感が際立ちつつ、洗練された空間になります。
白タイルに白目地と、ミニマルな色づかいも潔いですね。
ペンダントライトも縦長を選んで、大人の北欧ダイニングが完成しました。
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No.755 【 無題 】
まったく異なるタイル同士の組み合わせ
水まわりに大活躍の素材とあって、複数のタイルを使うおうちも多いです。
こちらは、キッチンカウンターに大判のグレーのタイルを貼りました。
コンクリート現しにした天井と合わせて、SOHO風インテリアに。
通し目地を採用することで、武骨すぎず、ほどよく素材感を感じる仕上がりになっています。
キッチンの壁は、深みのあるターコイズブルーのタイルを馬目地に貼ってアクセントに。
ホーローのお鍋や調理道具の効果もあって、手づくりのあたたかみを感じる一角です。
キッチン側のカウンター立ち上がりには、さりげなくヘリンボーン張りのタイルが。
小さい面積でも存在感抜群で、キッチンに立つたびに新鮮な気持ちになりそう。
サイズや色が全く違うタイルも、面積や貼り方を計算して組み合わせることで、うるさくならず個性が生まれます。
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No.702 bly
まとめ
タイルでよくあるのが、費用についての質問。費用は大きくは、タイルそのものの値段(材料費)と、施行にかかる職人の人件費に分かれます。まず、タイルの値段は幅広く、量産品から窯のブランドもの、一つひとつ手描きされるものなどさまざまです。こだわるならばショールームなどで実際に見て、取り寄せることもできます。人件費は貼り方によっても変わり、ヘリンボーンなど凝った張り方はやはり高くなります(斜めに貼るぶん、タイルが多く必要という意味でもコストがかかります)。タイルクロスやキッチンパネルなどよりも費用はかかりますが、タイルの効果は絶大。気になるタイルや施工例がある方は、ぜひプランナーにご相談ください。