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動線・視線の集中ポイント「階段」はどんな種類がある?

2021年12月19日(日)
上下階をつなぐほか、光や空気の通り道や、インテリアのポイントになる「階段」。人の動きと、ときには視線も集まる「階段」には、その形状によってさまざまな種類があります。リノベ例をもとに、それぞれの特長をご紹介します。

 

光と風を通す「スケルトン階段」

まず最初は、住宅密集地に建つおうちやリビング階段で人気のスケルトン階段。
シースルー階段やストリップ階段、オープン階段ともいいます。

リノベのネタ帳|階段 スケルトン階段
こちらは、3階建てビルの1、2階をお住まいにリノベーションした例。
都心にある1階LDKということで、奥行きのあるつくりゆえの暗さが課題でした。
そこで、部屋の内側にあるリビングは、2階からの光も取り込めるスケルトン階段に。

リノベのネタ帳|階段 スケルトン階段
主な開口が両隣の部屋となるため、上からの採光がとても有効なことが分かります。
明るいイエローのアクセントクロスも、視覚的に明るさやあたたかさの演出に有効。
ブルーのポールがインテリアのアクセントになっていますね。

リノベのネタ帳|階段 スケルトン階段
ちなみに、スペースに合わせてL字型に曲げた形状は「かね折れ階段」と呼びます。

リノベのネタ帳|階段 スケルトン階段 FRPグレーチング
さらなる採光の工夫として、踏み板にFRPグレーチングを採用。
半透明の素材が光を遮断せず、明るい階段まわりにしてくれます。

この写真の事例詳細はこちら:No.631 壁を生かし…Colorfull!
 

ポピュラーな「箱型階段」は階段下スペースを有効利用

つづいては、日本の住宅では最も一般的な「箱型階段」。
多くの人が「階段」といえばこのかたちを思い浮かべるのではないでしょうか。

リノベのネタ帳|階段 箱階段
玄関に入って正面に階段があるこの風景、馴染みがありますね。
スケルトン階段と違って視線が抜けないため、蹴込み板を白くして圧迫感を軽減しています。

リノベのネタ帳|階段 箱階段 階段下 トイレ
箱型階段の特長は、階段下スペースが活用できること。
こちらのおうちはトイレにしていますが、収納として使うことも多くあります。

この写真の事例詳細はこちら:No.519 古い建物に、自分たち流のスパイスをMIX!!
 

スケルトンと箱型の組み合わせ「ひな壇階段」

横から見たときに、ひな壇のようになっているのが「ひな壇階段」です。

リノベのネタ帳|階段 ひな壇階段
このような感じで、階段下も有効利用しつつ、片側がオープンになっています。

リノベのネタ帳|階段 ひな壇階段リノベのネタ帳|階段 ひな壇階段 キッチン
こちらは3世代6人の大家族のためのリノベで、スペースの活用は大きなテーマ。
階段の踏み板の下も収納にして、スペースを細部までムダなく使っています。

この写真の事例詳細はこちら:No.717 3世代の思いをつつみこむ家
 

コンパクトにまとまる「回り階段」

リノベのネタ帳|階段 回り階段リノベのネタ帳|階段 回り階段 LDK
「折返し階段」や「U字型階段」とも呼ばれるタイプで、踊り場があるものとないものに分けられます。
こちらは踊り場なしの例で、階段部分が吹き抜けのように2階からの光を取り込んでいます。
スケルトンにしたことで、横の視線も抜けて開放感がありますね。


カーブを描くように手すりを設置したため、らせん階段のようにも見え、存在感があります。
ちなみに、「らせん階段」は1本の柱を軸に、ステップがらせん状に設置されている階段のこと。
デザイン性が高く憧れる人も多いですが、踏み板が三角形で中心部分が狭く、踏み外しやすいというデメリットもあります。

この写真の事例詳細はこちら:No.246 昭和時代の喫茶店のようないえ
 

省スペースでラフな雰囲気の「力桁(ちからげた)階段」

一般的な階段の両側には斜めに「桁(けた)」が通り、段板や蹴込み板をささえています。
桁が板状の「側桁(がわげた)階段」、階段の形状に合わせてギザギザしている「ささら桁階段」などがあります。

リノベのネタ帳|階段 力桁階段 書斎
踏み板を下から支えるかたちが「力桁階段」。
先ほどの回り階段もこのタイプでしたね。

リノベのネタ帳|階段 力桁階段 書斎 ロフト
見た目がスッキリしていることが特長で、はしごのような雰囲気にもなります。
ラフな雰囲気が書斎上のロフトにピッタリですね。
もちろんはしごよりものぼりやすく、安全に使うことができます。

この写真の事例詳細はこちら:No.523 男の隠れ家的書斎
 

まとめ

安全上の問題で、建築基準法によって高さや幅などが規定されている「階段」。種類を全て覚えておく必要はありませんが、素材や形状によっては、かなり費用に幅が出てきます。もしこだわりがある場合は、早めにプランナーに伝えましょう。また、階段の場所やかたちを決める場合は、今だけでなく将来の家族構成の変化や、将来のバリアフリーなどにも配慮するのがオススメです。
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