リノベとの親和性◎。美しい趣を楽しむ「大人和モダン」
2022年2月25日(金)
畳や障子など、昔から日本人に愛されてきたアイテムは、古いものを再生するリノベーションとの親和性が高いといえます。和のアイテムを洋室とも違和感なく組み合わせつつ、懐かしさと居心地のよさに昇華したインテリアは、まさにリノベならでは。そんな、新築では実現できない「大人和モダン」の住まいを集めてみました。
築16年のマンションリノベです。
和モダンテイストを取り入れた、落ち着いたデザインがご希望だったそう。
バルコニーに面した大きな窓には、カーテンではなく造作の障子で和の趣を演出しました。
パイン材の板張り天井で大人っぽいリゾート感もプラス。
和室も一部残し、リビングとフラットにつなげて畳コーナーのように使っていますが、必要に応じて戸襖で仕切ることも。
開け放して使うときは、戸襖を壁内にすっきり収納できる仕様にしています。
上記事例詳細はこちらから:No.506 柔らかな陽光でくつろぐ住まい
もともとは中古戸建をリノベーションしようと、物件を探していたお客様。
希望エリア内で戸建がなかなか見つからず、マンションにまで視野を広げて探すことにしました。
条件の合うお部屋が見つかったものの、課題はマンションで戸建ならではの雰囲気と空間の広がりを出すこと。
そこで、施主支給で古建具を取り入れ、アンティークの家具と組み合わせました。
玄関から、あえて洗面との間に廊下をつくり、昔の日本家屋の縁側のような空間に。
突き当たりには和のイメージのクロスを貼り、レトロな照明と合わせました。
洗面のフロアタイルも、どこか懐かしいテイストのものを選んでいます。
寝室は置き畳の和室に、デスク周りはフローリングにして使いやすく。
収納の扉も黒く塗装し、天井には竹を編んだようなクロスを貼って、民芸調のテイストもプラス。
マンションのコンパクトな住みやすさと、叶えたかった古民家テイストを両立した住まいです。
上記事例詳細はこちらから:No.735 マンションで憧れの古民家に住む
築53年のお父様のご実家を受け継いだご夫妻。
もともとの建物が持つ日本家屋の良さを残した、和風モダンの雰囲気をコンセプトにしました。
1階は洋室と和室、広縁の仕切りをなくして広々としたLDKに。
広縁の軒裏の垂木はそのまま残し、デスクを造作してスタディコーナーにしました。
「ごろりと横になれるスペースがほしい」というご希望で、リビングの一角には小上がりの和室を。
和室の床下は収納として活用できます。
リビングとの仕切り壁には丸窓を設けて、茶室のような雰囲気に。
上記事例詳細はこちらから:No.195 若い世代の為の和の住まい
二世帯住宅の1階親世帯リビングです。
もともとのリビングに和室と納戸の間仕切りをなくして一体化し、広々としたLDKを実現しました。
4匹いるワンちゃんのために、半分を上げ下げできる猫間障子を造作しました。
アンティークなドアはオーナーさんが探してこられたもの。
ウォールナットの床の深みのある色合いが、和モダンの空間にぴったりですね。
上記事例詳細はこちらから:No.552 二世帯でくつろぐ上質な時間 ~ご両親世帯編~
お子さまも独立し、老後に備えてバリアフリーにリノベしたお家です。
掘りごたつは、遊びに来たお孫さんたちにも大人気だそう!
シーンに応じて障子で仕切って、個室として使うこともできます。
段差がなく、キレイにおさまっていますね。
水回りなども少しずつ広げ、末永く暮らしやすいお家になりました。
上記事例詳細はこちらから:No.255 家族で和む、木の温もりの家
上下階に分かれたメゾネットタイプのマンションです。
上階はLDKと主寝室、下階の玄関を入って正面の個室を、フローリングの中央に畳を埋め込んだデザインに。
お手持ちの飛騨の家具に合わせて、建具と家具は同じナラ材で造作。
玄関と個室を仕切っていた壁とドアは3枚引戸に変更。
開け放つと、玄関までつながる開放的な空間が生まれます。
また、格子戸にすることで、閉めていても窓からの光が玄関まで入るようにしました。
上記事例詳細はこちらから:No.113 木のぬくもりを感じる家
いつか住んでみたいと思っていた町で、築30年の中古住宅を見つけたご家族。
もともとの建物が持つ雰囲気を活かしつつ、使いやすくリノベした例です。
キッチンは、アジアで買い集めたお気に入りの食器や雑貨にしっくり馴染むシンプルなデザインで造作。
二間続きの和室は一部屋をフローリングに変えてリビングに。
床はアンティーク・クリの無垢材。
柱と天井も床の色と合わせて塗装し、家全体を古民家調の落ち着いた濃い茶に統一しています。
雰囲気たっぷりの障子やふすま、欄間はもとの家のものをそのまま残しました。
上記事例詳細はこちらから:No.156 和の趣きに、アンティークな雰囲気を
オーナーさんが海外転勤から帰国後、元々住んでいたお家をリノベした例です。
暗く湿っぽかった和室を、光と風の通る空間にしたいとの希望でした。
もとが和モダンのステキなお家。
階段や和室、床の間など使えるものはそのまま残し、朱色のふすまをアクセントに。
湿気の多い箇所は壁にスイス漆喰を使用。
自然素材のやさしい風合いが和にも洋にもうまく溶け込み、快適な空間を作り出しています。
上記事例詳細はこちらから:No.152 和を活かしながら、人もペットも居ごこち良く快適に暮らす
『まことにあの障子の裏に照り映えている逆光線の明りは、何と云う寒々とした、わびしい色をしていることか。』
一見、ほめていないようにも思えますが、『普通の光線とは違うような、それが特に有難味のある重々しいものの』ように感じる、とも言っています。
光と陰影の力で空間に広がりを生み出す…これも大人和モダンの楽しみ方のひとつといえるかもしれません。
カーテンではなく、障子で光を取り込む
築16年のマンションリノベです。
和モダンテイストを取り入れた、落ち着いたデザインがご希望だったそう。
バルコニーに面した大きな窓には、カーテンではなく造作の障子で和の趣を演出しました。
パイン材の板張り天井で大人っぽいリゾート感もプラス。
和室も一部残し、リビングとフラットにつなげて畳コーナーのように使っていますが、必要に応じて戸襖で仕切ることも。
開け放して使うときは、戸襖を壁内にすっきり収納できる仕様にしています。
上記事例詳細はこちらから:No.506 柔らかな陽光でくつろぐ住まい
マンションでも建具で古民家の味わいに
マンションリノベでも、古い日本家屋のような雰囲気を表現した例をご紹介します。もともとは中古戸建をリノベーションしようと、物件を探していたお客様。
希望エリア内で戸建がなかなか見つからず、マンションにまで視野を広げて探すことにしました。
条件の合うお部屋が見つかったものの、課題はマンションで戸建ならではの雰囲気と空間の広がりを出すこと。
そこで、施主支給で古建具を取り入れ、アンティークの家具と組み合わせました。
玄関から、あえて洗面との間に廊下をつくり、昔の日本家屋の縁側のような空間に。
突き当たりには和のイメージのクロスを貼り、レトロな照明と合わせました。
洗面のフロアタイルも、どこか懐かしいテイストのものを選んでいます。
寝室は置き畳の和室に、デスク周りはフローリングにして使いやすく。
収納の扉も黒く塗装し、天井には竹を編んだようなクロスを貼って、民芸調のテイストもプラス。
マンションのコンパクトな住みやすさと、叶えたかった古民家テイストを両立した住まいです。
上記事例詳細はこちらから:No.735 マンションで憧れの古民家に住む
築53年の趣を残しながらリノベ
築53年のお父様のご実家を受け継いだご夫妻。
もともとの建物が持つ日本家屋の良さを残した、和風モダンの雰囲気をコンセプトにしました。
1階は洋室と和室、広縁の仕切りをなくして広々としたLDKに。
広縁の軒裏の垂木はそのまま残し、デスクを造作してスタディコーナーにしました。
「ごろりと横になれるスペースがほしい」というご希望で、リビングの一角には小上がりの和室を。
和室の床下は収納として活用できます。
リビングとの仕切り壁には丸窓を設けて、茶室のような雰囲気に。
上記事例詳細はこちらから:No.195 若い世代の為の和の住まい
ワンちゃんのために猫間障子を設けた二世帯住宅
二世帯住宅の1階親世帯リビングです。
もともとのリビングに和室と納戸の間仕切りをなくして一体化し、広々としたLDKを実現しました。
4匹いるワンちゃんのために、半分を上げ下げできる猫間障子を造作しました。
アンティークなドアはオーナーさんが探してこられたもの。
ウォールナットの床の深みのある色合いが、和モダンの空間にぴったりですね。
上記事例詳細はこちらから:No.552 二世帯でくつろぐ上質な時間 ~ご両親世帯編~
掘りごたつで家族団らん
お子さまも独立し、老後に備えてバリアフリーにリノベしたお家です。
掘りごたつは、遊びに来たお孫さんたちにも大人気だそう!
シーンに応じて障子で仕切って、個室として使うこともできます。
段差がなく、キレイにおさまっていますね。
水回りなども少しずつ広げ、末永く暮らしやすいお家になりました。
上記事例詳細はこちらから:No.255 家族で和む、木の温もりの家
メゾネットのマンションの一部を和室に
上下階に分かれたメゾネットタイプのマンションです。
上階はLDKと主寝室、下階の玄関を入って正面の個室を、フローリングの中央に畳を埋め込んだデザインに。
お手持ちの飛騨の家具に合わせて、建具と家具は同じナラ材で造作。
玄関と個室を仕切っていた壁とドアは3枚引戸に変更。
開け放つと、玄関までつながる開放的な空間が生まれます。
また、格子戸にすることで、閉めていても窓からの光が玄関まで入るようにしました。
上記事例詳細はこちらから:No.113 木のぬくもりを感じる家
欄間や障子も既存利用しつつ住みやすく
いつか住んでみたいと思っていた町で、築30年の中古住宅を見つけたご家族。
もともとの建物が持つ雰囲気を活かしつつ、使いやすくリノベした例です。
キッチンは、アジアで買い集めたお気に入りの食器や雑貨にしっくり馴染むシンプルなデザインで造作。
二間続きの和室は一部屋をフローリングに変えてリビングに。
床はアンティーク・クリの無垢材。
柱と天井も床の色と合わせて塗装し、家全体を古民家調の落ち着いた濃い茶に統一しています。
雰囲気たっぷりの障子やふすま、欄間はもとの家のものをそのまま残しました。
上記事例詳細はこちらから:No.156 和の趣きに、アンティークな雰囲気を
ふすまの色で、和洋の絶妙なバランスを
オーナーさんが海外転勤から帰国後、元々住んでいたお家をリノベした例です。
暗く湿っぽかった和室を、光と風の通る空間にしたいとの希望でした。
もとが和モダンのステキなお家。
階段や和室、床の間など使えるものはそのまま残し、朱色のふすまをアクセントに。
湿気の多い箇所は壁にスイス漆喰を使用。
自然素材のやさしい風合いが和にも洋にもうまく溶け込み、快適な空間を作り出しています。
上記事例詳細はこちらから:No.152 和を活かしながら、人もペットも居ごこち良く快適に暮らす
まとめ
今回、和の建具がたくさん登場しました。障子や古建具は、デザイン面だけではなく、通す光にカーテンとは違ったなんとも言えない美しさがあります。かつて文豪・谷崎潤一郎が『陰影礼讃』で、障子越しの光をこのように表現しました。『まことにあの障子の裏に照り映えている逆光線の明りは、何と云う寒々とした、わびしい色をしていることか。』
一見、ほめていないようにも思えますが、『普通の光線とは違うような、それが特に有難味のある重々しいものの』ように感じる、とも言っています。
光と陰影の力で空間に広がりを生み出す…これも大人和モダンの楽しみ方のひとつといえるかもしれません。