【戸建リノベ】解体工事後の確認作業

スタイル工房の大石です。
今回は戸建のリノベーション工事で、解体工事が終わった後の確認作業のお話です。



戸建のリノベーションでは壁や床下の中に解体するまで既存の状態がわからない部分というのがほとんどのお宅で出てきます。
そのため、解体確認では、設計と施工管理で打合せするところがたくさんあります。

まずは、既存の土台などの痛みの状態の確認です。
既存のお風呂やいらない配管を撤去して、解体した状態がこちらです。



昔のタイル張りのお風呂ではどうしても水が入ったりしてしまい、土台等が腐っていることも多いのですが、
今回は傷みは、思ったよりも悪い状態ではありませんでした。
上の写真の右下の柱が黒くなっているのがわかりますでしょうか？

アップにしたのが下の写真です。
柱やその付近がどこまで腐朽しているか、どう交換していくかを大工さんも交えて確認します。

 

他の部分はきれいで強度もありますので、そのまま利用して工事していきます。



次に、柱を抜く箇所の確認を行いました。
今回は2階を広々としたLDKにしますので、邪魔になる柱を減らしたいというご要望がありました。
設計上、抜く予定の柱をわかりやすいようにテープを貼りました。



実際にその柱が上階や屋根をどのように支えているかを確認して、抜けるかどうかとそれを補うための梁のかけ方などを検討します。

 

強度を保つために必要な梁の高さも再度計算します。
ほかにも、解体確認では既存筋交いの有無と方向の確認・耐震壁下の基礎の作り方の確認・
耐震金物が想定通りに入るかの確認など・・・たくさんのチェック項目を網羅して、完了です！

 

こちらの現場では、5月10日（日）に工事中の現場見学会を行います。
解体後に確認した内容をもとに、大工さんが手を入れている最中の現場を見ていただけますので、
興味のある方はぜひご来場ください！
(※2015年の見学会で現在は終了しております)