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【塗装工事】自然オイルの塗装

2017年1月13日(金)
工事部、施工管理の大石です。
今回はスタイル工房で人気のオイル塗装についてご紹介します。


写真は戸建の現場の写真です。新しく作ったドア枠や窓枠をオイルで塗装しました。
使用したのはオスモカラーと言われる、ドイツの会社がつくっている塗料。ひまわり油、大豆油、アザミ油、
そしてカルナバワックス、カンデリラワックスといった自然の植物油と植物ワックスで作られているので
安全性が高く、乾燥後の塗装はヨーロッパ玩具安全基準に合格し、
赤ちゃんのおもちゃに使える安全性があるそうです。
(オスモHPより:http://osmo-edel.jp/osmocolor/


オイル塗装は、浸透性の塗料です。木に直接オイルが染み込むことで色がつくので、木の質感や手触りを失わずに水や汚れに強くすることができます。
(とはいえ、水を頻繁に使う洗面台などには、オイルの上にウレタン塗装することをおススメします)

 
塗りたいところにまず一度多めにオイルを塗り、布でふき取ります。
木目が残るので自然素材の温かみも感じられます。
これを2度繰り返せば2回塗りとなり、艶が増していきます。
お客さまご自身でDIYされる方もいらっしゃいますが、この塗装の難しいところは、樹種によってオイルの吸い込み方が違うところ。
ツガやパインなどの柔らかい木と、タモやオークなどの固い木では吸い込み方が全く違うのでムラになったり同じ色の塗料を使っても、同じようには仕上がらないのです。


塗装職人は塗料をうまく調合し、樹種が違う場合でも同じ色に見せる技があるので、格段に綺麗に仕上がります。

また現場を綺麗に仕上げるための養生もプロの技。枠の部分から色がはみ出さないよう、丁寧にマスキングテープを貼ります。この作業は実際の塗装作業よりも時間がかかることもある程ですが、仕上がりを左右するとても大切な工程です。


後始末も重要な工程のひとつ。
オイル塗料をふき取ったり塗った塗料のついた布は、必ず水につけてから捨てるなどの処理をします。
植物油のオイル塗料は、空気中の酸素と反応し微量の熱の蓄積がさらなる酸化を促進、自然発火してしまうことがあるためです。
現場では使用済みの布は、広げて密度をあげないようにします。


オイル塗装の場合、特にワックスなどのメンテナンスは必要ありませんが、乾いてきた時に、メンテナンス用のオイルを塗ると、どんどん深みのある色あいになっていきます。
革製品のメンテナンスと同じようなイメージですね。
床やドア枠、カウンターや家具など様々な場所で使用します。
長い間、風合いを楽しめ剥がれる心配もなく、木ならではの手触りや味わいがあるオイル塗装は、おすすめの仕様です。

 
こちらは別の完成したお住まいですが、白い壁につく飾り棚を、濃い目に塗装したり(左側)PCデスク(コード部分が隠せるよう造作しています:右側)など、いろいろな場所に使用できます。

大石
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