【プランナー監修】マンションリノベーション、おしゃれに見せるポイントをプロが解説
2025年1月14日(火)
戸建てよりもスペースに制限のあるマンション。せっかくリノベーションするならすみずみまでおしゃれにしたいけど、どうすればあか抜けて見えるのか分からない・・・そんなお悩みの声にお応えして、マンションリノベーションの事例をもとに、おしゃれに見えるコツや、デザインのポイントをプロに聞いてきました。
チーフプランナー 黒沢
二級建築士、インテリアコーディネーター
時間の経過と共に変わっていく暮らしの変化も想定したプランと、建物のポテンシャルを生かした美しいラインのおさまりに定評がある。
たとえばこちらのおうちのように、板張り部分によって空間のイメージが変わり、自然なゾーニングの役割も。
最近の木調クロスはプリント技術がとても高く、天井であれば本物と見分けがつかないほど。
「いくら精巧なプリントでも、側面をそのまま折り返すとクロスと分かってしまうため、側面だけ無垢材を貼っています」
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_m101.html
こちらのお住まいではキッチンとリビングの一部を木目の天井に。ダイニングのインディゴブルーのキッチンカウンターとの組み合わせでナチュラル・モダンな空間に仕上げました。
こちらのお住まいではキッチンとリビングの一部を木目の天井に。ダイニングのインディゴブルーのキッチンカウンターとの組み合わせでナチュラル・モダンな空間に仕上げました。
たとえばこちらのおうちも、ダイニングの中心となるペンダントライト以外の照明は最小限のダウンライトのみ。
「ダウンライトも小さなものを選び、ばらけさせずにまとめて配置することでスッキリと見えます」
建具もできる限り天井までのものを選べば、垂れ壁部分がノイズとなるのを防いでくれるそう。
「コストアップになってしまうので、ポイントとなる場所だけハイドアにするなど、メリハリをつけるとよいですね」
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_s122.html
壁と入り口を曲線にして、あえて扉は付けずにLDKとオープンにつなげました。
「明るい北欧モダンというご要望に合わせて室内窓やガラスブロックで光を導いたり、壁をアールにして優しい印象に。曲線を取り入れることで空間に広がりと個性をプラスすることができます」
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_s120.html
「こちらのおうちでは、以前に使っていた一枚板のダイニングテーブルを使って、カウンターとニッチの天板、書斎コーナーのデスクにリメイクしました」
新旧の家具やウッドブラインド、フローリングなど木の分量がやや多めの空間ですが、大人っぽく洗練されています。
「木の家具や建具が多い場合はトーンを全て揃えると圧迫感が出て平坦な印象になってしまうため、あえて濃淡をつけてコーディネートするのがおすすめです」
最後にご紹介するのは、スタイリッシュな北欧モダンのお部屋。
リビングの一角に書斎をつくったのですが、斜めになった壁がなんともカッコイイ!
「壁をまっすぐ伸ばすと窓にかかってしまうのでこのかたちになりましたが、書斎としても使いやすい広さをキープしつつ、それぞれの空間のバランスを計算しているのでおしゃれに見えるのだと思います」
こちらのおうちでは、キッチンに貼り分けられた2色のタイルの美しさにも目を奪われます。
「目地のラインがきっちり揃うよう、タイル職人さんにタイルの納まりも図面に描いて渡しています。職人さんの技術も素晴しく、イメージ通りの仕上がりになりました」
タイルだけでなく、床が切り替わる部分の取り合いや各パーツのラインが揃うことで破綻なく、美しいデザインが生きてくるのだそう。まさに“神は細部に宿る“!このような細かい配慮の一つひとつがおしゃれな空間をつくっていることがよく分かりました。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_i61.html
チーフプランナー 黒沢
二級建築士、インテリアコーディネーター
時間の経過と共に変わっていく暮らしの変化も想定したプランと、建物のポテンシャルを生かした美しいラインのおさまりに定評がある。
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目次
- 板張り天井は折り返しの納まりで仕上がりの印象が変わる
- 家の中に曲線や窓を取り入れて広がりとおしゃれさをプラス
- 手持ちの家具のリメイクや木の濃淡でこなれた雰囲気に
- 神は細部に宿る。タイルの美しい納まりまでこだわって
- まとめ
板張り天井は折り返しの納まりで仕上がりの印象が変わる
【築38年|対象面積 約69㎡】
最近は不燃の突板材やクロスをつかって、天井の一部を板張りにする方が増えてきましたね。たとえばこちらのおうちのように、板張り部分によって空間のイメージが変わり、自然なゾーニングの役割も。
最近の木調クロスはプリント技術がとても高く、天井であれば本物と見分けがつかないほど。
「いくら精巧なプリントでも、側面をそのまま折り返すとクロスと分かってしまうため、側面だけ無垢材を貼っています」
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_m101.html
【築21年|対象面積 約73㎡】
こちらのお住まいではキッチンとリビングの一部を木目の天井に。ダイニングのインディゴブルーのキッチンカウンターとの組み合わせでナチュラル・モダンな空間に仕上げました。
こちらのお住まいではキッチンとリビングの一部を木目の天井に。ダイニングのインディゴブルーのキッチンカウンターとの組み合わせでナチュラル・モダンな空間に仕上げました。
たとえばこちらのおうちも、ダイニングの中心となるペンダントライト以外の照明は最小限のダウンライトのみ。
「ダウンライトも小さなものを選び、ばらけさせずにまとめて配置することでスッキリと見えます」
建具もできる限り天井までのものを選べば、垂れ壁部分がノイズとなるのを防いでくれるそう。
「コストアップになってしまうので、ポイントとなる場所だけハイドアにするなど、メリハリをつけるとよいですね」
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_s122.html
家の中に曲線や窓を取り入れて広がりとおしゃれさをプラス
【築23年|対象面積 約73㎡】
空間が直線になりがちのマンションですが、リノベーションではこんなことも。壁と入り口を曲線にして、あえて扉は付けずにLDKとオープンにつなげました。
「明るい北欧モダンというご要望に合わせて室内窓やガラスブロックで光を導いたり、壁をアールにして優しい印象に。曲線を取り入れることで空間に広がりと個性をプラスすることができます」
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_s120.html
手持ちの家具のリメイクや木の濃淡でこなれた雰囲気に
【築15年|対象面積 約80㎡】
長年使い続けてきた愛着のある家具を取り入れて、おしゃれにリノベーションすることは可能でしょうか。「こちらのおうちでは、以前に使っていた一枚板のダイニングテーブルを使って、カウンターとニッチの天板、書斎コーナーのデスクにリメイクしました」
新旧の家具やウッドブラインド、フローリングなど木の分量がやや多めの空間ですが、大人っぽく洗練されています。
「木の家具や建具が多い場合はトーンを全て揃えると圧迫感が出て平坦な印象になってしまうため、あえて濃淡をつけてコーディネートするのがおすすめです」
神は細部に宿る。タイルの美しい納まりまでこだわって
【築35年|対象面積 約83㎡】
最後にご紹介するのは、スタイリッシュな北欧モダンのお部屋。
リビングの一角に書斎をつくったのですが、斜めになった壁がなんともカッコイイ!
「壁をまっすぐ伸ばすと窓にかかってしまうのでこのかたちになりましたが、書斎としても使いやすい広さをキープしつつ、それぞれの空間のバランスを計算しているのでおしゃれに見えるのだと思います」
こちらのおうちでは、キッチンに貼り分けられた2色のタイルの美しさにも目を奪われます。
「目地のラインがきっちり揃うよう、タイル職人さんにタイルの納まりも図面に描いて渡しています。職人さんの技術も素晴しく、イメージ通りの仕上がりになりました」
タイルだけでなく、床が切り替わる部分の取り合いや各パーツのラインが揃うことで破綻なく、美しいデザインが生きてくるのだそう。まさに“神は細部に宿る“!このような細かい配慮の一つひとつがおしゃれな空間をつくっていることがよく分かりました。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_i61.html